ELI/イーライ[Netflix映画] / 自己免疫疾患の息子。治療のため、全てが管理されたお屋敷に親子3人でやってきたのだが、治療が進んでいく中で不可解な現象が起きる。幽霊なのか、はたまた副作用が見せる幻覚か。誰も信じられなくなる不気味ホラー。

radioactivity_bougofuku.png

Netflix配信作品。主人公イーライは自己免疫疾患のため、外に出るのも防護服が必要なほど闘病生活を送っていたが、全てが管理され無菌状態の施設に引っ越してくる。大きなお屋敷のような建物の中で、両親と、さらに治療を担当する医師、看護師と過ごすが、治療が進むうち怪奇現象が起き始める。副作用だとの説明をされるが、どうにも不信感は募るばかりで……。
チャーリー・ショットウェル主演。
ケリー・ライリー(映画シャーロックホームズ) 、マックス・マーティーニ、セイディー・シンク(ストレンジャーシングス)ら共演。
あらすじ
自己免疫疾患の息子イーライを治療するため、最後の望みを賭けて無菌の邸宅に引っ越してきたミラー夫妻。ところが治療が進むにつれ、イーライに怪奇現象が起こり始める。初めは副作用の幻覚と思われたが、次第にこの家に潜む邪悪な存在が明らかになっていく...。(Youtube予告動画 概要欄より)


病院にも似た、広いお屋敷で起きる怪奇現象というとそれだけでホラーだってのがひしひし伝わってきますが、ジャンルとしては「心霊もの」が一番違いですかね。「何かいる?」的な。ネトフリの内容紹介だといまいちホラーなのは分からなくて感動作品かな〜見初めてしまったのですが、舞台となるお屋敷に着いたあたりでさすがに察しました(笑)

もう基本的に大人が胡散臭い。ホーン医師は治療だっていうけど一向に効果が出るどころか怪奇現象に悩まされれるし、両親も「辛いだろうけど頑張って」みたいなスタンスで彼らに任せきりだし、イーライ同様、見てるこっちも「本当に副作用での幻覚なのか?」と思うし、「そもそも治療なのだろうか」って不審が大きくなります。これは先日紹介したネトフリ作品「フラクチャード」にも言えることですけど、病院=如何わしい実験、的なイメージもあるんでね、ついつい疑って見てしまいますよね。

もちろん父、母でも微妙に違っていて、なんの裏もなく無性の愛情を注いでるっぽい母ローズはまだしも、父のポールはちょいちょいトゲがあるというか「いいから言うことを聞いてささっと治せ」みたいなのも若干透けて見える節があるんですよね、心配はしてるし大事だけど、同時に少し厄介だと思ってる感じ。ローズがかなりの過保護なので余計にそう感じるのかもしれませんが、そう言う妻の姿を面白くなかったのかなと予想してました。ただこれ、ラスト20分くらいで判明するあれこれですごく納得します。別に疎ましかったわけじゃないですし。

そのラストに向かうまでまあ色々とありまして、個人的には全くの予想外の方向だったのですが、ホラーという意味でも映画全体としてかなり楽しめましたね。先に心霊という言葉を使いましたけど、何かが見えるだとか、ガラスに映る文字とか本当そういう現象。主に皆が寝ている夜の時間だったり、あるいは病気と建物自体の特性としてほとんど外の光が差し込まない蛍光灯オンリーという舞台も相まってかなりの怖さがありましたね。夢か現実か、何者かに引きずられたりとポルターガイスト要素もありますし。さらに不安を煽るのがヘイリーという少女の存在。彼女は屋敷の外にいて、窓越しに色々と話しかけてくるのですが、そこから「過去の患者」のことに目が向かされ「治って退院したのか、それとも?」「僕はどうなる?」という気持ちが大きくなるわけです。

最終的なオチが判明すればこれも納得なのですが、イーライ結構勇敢というか、ただ怯えるだけじゃなくてなるべく抵抗しようとするのも面白さにつながってましたね。絶対この医師看護師は何かある、秘密を暴いてやる、という風に色々と調べていきます。本当にそうなのか、それとも考えすぎや幻覚なのか、どちらのパターンか。このあたりの要素も見てる我々が勝手に惑わされてしまう。ELIという名前も並べ替えると〜みたいなのもありますし。

振り返れば伏線めいたものもあるにはあったんですが、全然きがつかなくて散々振り回されてのラスト。これを気持ちいいと思うか、唐突と見るかで評価は変わりそうですけど、個人的に後味は悪くなかったので良かったかな、と。若干ショッキングではありますけどね。ただそこに加えて治療の一貫で頭部にドリル使うシーンあたっりするくらいのグロ注意ですし、怖いと言ってもホラーあまり得意じゃない僕でも見れる内容でしたので、ぜひラストの「そうくるか〜」を体験して欲しいと思います。僕は好きでした。

Netflixにて吹き替え版を視聴。

2019年10月中旬より配信されています。

この記事へのコメント