ドント・ブリーズ2 / 盲目の老人の家に押し入ると、逆に撃退され……。あれから8年。彼はとある少女を大切に育てていたが、武装集団によって連れ去られそうになる。飛び抜けた身体能力を駆使し、再び死闘が始まる。

若者たちが盲人相手とたかを括って盗みに入ると、そこにいたのは驚異的な強さのスーパーおじいちゃんで、というインパクトで大ヒットした1作目から変わって、今度はそのおじいちゃんが主人公。5年ぶりの続編は劇中では8年後。成長した少女と共に暮らしていた幸せな日々が崩れそうになり、再び熱い戦いが繰り広げられる。前作で演じたスティーヴン・ラングが続投&主演。
盲目の元軍人ノーマンは11歳の少女フェニックスと愛犬のシャドーと共に暮らしていたが、彼はあまり外の世界とは接触させようとはせず、戦いのすべを教えたり訓練を課していた。ある時謎の集団がやってきてフェニックスを連れ去ろうとする。彼女の父親だと名乗り、ノーマンは嘘つきだと伝える。一方彼も娘当然のフェニックスのために本気を出し……。
アクションとスリルがパワーアップ。今度はおじいさんを応援しちゃう、新しい着眼点の第2作。
あらすじ
盲目の老人の家に盗みに入った若者たちが返り討ちに遭った惨劇から8年。老人(スティーヴン・ラング)はある少女の面倒を見ており、二人だけでひっそりと暮らしていた。ある日、家に謎の武装集団が押し入り、少女を連れ去ろうとする。危機が迫った彼女をめぐって、老人は自らの超人的な戦闘能力を駆使して敵と死闘を繰り広げる。(シネマ・トゥデイより)


ちょいちょいそういう描写があるし、1作目を見てるからわかっているはずなんですが「この人目が見えないんだよな」ってことを意識させないくらい、めちゃくちゃ強くて笑ってしまいます。それこそ前作でそのヤバさがウケたわけなんですが、それにしても容赦のなさ、無双っぷりが半端ない。あまりいうとネタバレになってしまいますが、「強盗を返り討ち」っていう大義名分こそあれ、地下のこととかこのノーマンは善人というわけではないんでね、あの決着は複雑な気持ちになるんです。でも今回はほんと微笑ましくて。他の子供とあまり遊ばせなかったり、訓練させたりっていう「普通じゃない」感じはもちろんあるものの、ちょっと年老いたお父さん、的な構図でそこまで不穏じゃない。

でもフェニックスはそういう日々にストレスを感じていて、そのタイミングでの「父親を名乗る者からの誘拐」ってのは本人的にも見てる我々的にもなかなか面白くて。彼のいうように「ノーマンは本当に異常者なのか?」って疑念を抱きながらも、必死になってフェニックスを取り戻そうとする姿にいつしか応援しちゃうというね。そもそも今回は相手が同じようにプロ集団なので前回のように簡単にはいかないんですよ。だから一方的なノーマン無双ではない。そこに緊迫感が生まれるし、アクションもパワーアップしてる。一度は逃すも、結局彼女を連れられてしまうし。

前作も飼ってましたが犬という要素も結構重要になっていて、敵集団の犬を見殺しにしなかった結果、ノーマンの手助けになるという流れは犬が好きな僕としても嬉しかったですし、真実が明らかになる中でその飼い主も……という「正義がどちらにあるか」をきちんと明示してくれるのが好きでしたね。主人公はノーマンであり、シンプルに彼を応援すればいいっていうわかりやすさ。ピンチになるし、ボロボロだし。それでも娘をあきらめない。かっこいいです。

容赦ないところも変わってなくて、悪人だからこそバンバンやっつけていきます。序盤は自宅というホームグラウンドでのバトルでしたが、最終的に敵のアジトに行くのでそのハンデがあったはず。自分と同じステージに引き摺り込むために視界を奪って、などの心理戦としても面白かった。ただ決着をつける時の「俺の世界を見せてやる」ってシーンは割とショッキングかも。そのくらい悪いやつだけど。

敵の本当の目的も明らかになるから元の生活になると思いきや、ノーマンもきちんと自分の過去を伝えます。既に触れた通り、特に1作目を見た人なら彼もまた異常者だってのわかってますから、本当に彼の元にいるのがいいのか?って気持ちにもなりますよね。ただそこからの流れが泣かされた。最後に彼女が口にする言葉、ご注目。

最後の最後に「!」というシーンがありますので、エンドクレジットなどお見逃しなく。
前回はホラー要素が強かったですが、ハラハラはするもののアクション要素たっぷり、極限バトルが好きな人も大満足の続編でしたので、1作目ともどもおすすめ。

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