ドクター・ドリトル(2020) / 児童文学「ドリトル先生」をロバート・ダウニーJr.主演で再び実写化。動物と心を通わせ会話できる風変わりな医師が、女王陛下を救うために仲間とともに大冒険の旅へ。それは波乱の連続で。

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かつてエディマーフィー主演で映画化された「ドクタードリトル」を、ロバートダウニーJr.主演で再び映画化。原作は児童文学「ドリトル先生」シリーズ。
ある悲劇をきっかけに外の世界と関わることをやめてしまった凄腕医師のドリトル。彼は動物と会話することができるちょっと風変わりな男。女王陛下の命の危険が迫ったことで治療法を探すことになり、成り行きで助手となった少年やともに暮らしていた動物たちと船旅に出かける。危険な海、ドリトルたちを邪魔する存在、因縁の相手となかなかにハードで……。
CGでリアルに描かれる動物たち、しかもそれが喋るという可愛さ限界突破、家族で安心して見られるファミリー向け映画。
アントニオ・バンデラス、マイケル・シーン、ジム・ブロードベントに加え、エマ・トンプソン、ラミ・マレック、トム・ホランド、オクタヴィア・スペンサーらが声の出演。日本語吹き替えも藤原啓治(遺作)、大塚芳忠、朴璐美など豪華な面々が名を連ねたほか、石田ゆりこ、八嶋智人、霜降り明星の二人も。
あらすじ
腕のいい医師で、動物と会話ができるドリトル先生(ロバート・ダウニー・Jr)は、さまざまな動物たちと大自然の中で暮らしていた。ある日、女王が重病だと聞いた彼は、女王を救える唯一の治療法を知るために、助手のスタビンズ少年をはじめ、オウム、ゴリラ、アヒルたちと一緒に伝説の島へ旅立つ。(シネマ・トゥデイより)


視聴したのがかなり前のなのでおぼろげですが、過去の実写版2作はエディ・マーフィー主演だけあって、かなりコミカルに振り切った作品だったような覚えがあります。ちょっとお下品なネタもあったような気もします。対照的に今回の実写版は子供向けに製作されていて、どこかで見かけましたがまさしく「ディズニー映画でも通じる」レベル。安心して家族で見られます。あえてあげるとおならネタと急所攻撃が出てきたくらい。

基本的にはずーっと動物が出続けてるので、映像を見てるだけでもいちいちかわゆくて癒されます。鳴き声とか行動で疎通してるっていう説明シーンはあるものの、わかりやすく人間の言葉で喋ってくれるからなおいいですし、ゴリラだけで怖がりとか、シロクマなのに寒がり、などそれぞれ悩みを抱えてるってのも個性的だし、共感しやすくて良かった。予想通りこの旅の中でのそれぞれの成長、克服なんかも描かれるのでこっちまで勇気づけられる思いがします。

ストーリー展開としては非常にわかりやすくて、治療法を求めて船旅へ。それが奥さんが残した研究にも関わってきて、さらには彼女の父が治める(おさめる)海賊島が登場。終盤には神秘の宝が眠る謎の島と洞窟という、王道アドベンチャーとして楽しめました。予告動画のラストに出てますけど、クジラが出てきたり、虎と戦ったり。終盤にはあの生物までで……と、ドリトル先生だからこその展開があるのも嬉しい。ピンチになってハラハラするたびにそれぞれの動物たちの反応もたまらないんですよね。そして個性を活かして活躍してくれるし。

ドリトルが塞ぎ込んだきっかけになる奥さんのエピソード。途中までは「再会する流れもあるかな」なんて考えながら見てましたが、この作品のテーマ的には「仲間と前を向いて進む」っていう方が似合うので、ああいう流れでも寂しさは感じなかったですね。劇中でも言われてる通り、きちんと治療法にたどり着いて、彼女の研究が結果的に女王を救うことに繋がったことこそに意味がある。これで区切りがついてまた前に進めるっていう持って行き方はグッときました。

助手というよりも弟子というイメージがぴったりのトミーも翻弄されながらも冒険にくらいついていく逞しさがありますし、彼がドリトル先生と過ごしてく中で学んでいく、人としての魅力に気がついてくのは見てる僕らと一緒だなぁって感じで一番感情移入しましたね。ささいなきっかけでとんでもない旅にきちゃったよ。でもものすごい経験をした!という、ある意味この人も主人公でした。

もちろんドリトル自身=ロバートダウニーJr.も似合ってて、アイアンマンやホームズの時のような「いつも軽口を叩いて人をちょっと馬鹿にしてるタイプ。でも有能」というキャラクターがしっくりきてました。特にアベンジャーズでのスパイダーマンとの関係性がすごく印象に残っちゃってるので、前述のハリーとのやりとりは余計にグッとくるものがあります。実際トムホランド(スパイダーマン役)も声の出演してますしね。番犬モードで活躍してたジップ役。犬好きとしては留守番役で他と比べると出番少なめでしたが、メガネがかわいかったです。

興行収入的には(製作費に比べると)あまり評価はふるわなかったようですが、個人的には動物が可愛かったし、ハラハラドキドキの冒険譚として普通に面白く、期待通りの作品でした。題材的にも、内容的にも特にお子さんと一緒に見て欲しい一本。

2021年2月末現在、Amazonでは100円レンタルセールの対象(23日祝日まで)ですので、そちらの活用もご検討ください。
僕自身もそれで吹き替え版HD画質で視聴しました。



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