恵まれてるとは言えない家庭ながらも努力と才能によって人気者グループのトップに君臨するドレアだったが、しばらく会えない恋人に頼まれてセクシーな動画を撮影し送信。しかし翌日にそれが流出してしまい、学校では笑い者になってしまう。一方そこに転校してきたエレノアは影の薄いタイプだったが、かつてあり得ない噂を流して自分を辱めたいじめっ子がいることを判明。それぞれ復讐したいと考えていた二人は出会い、それならお互いに相手を懲らしめることを決意。着々と準備は進み、二人の友情も深まっていくように見えたのだが……。
オースティン・エイブラム、スタリア・ライダー、アリーシャ・ボー、リッシュ・シャー、マイア・レフィッコ、パリス・ベレルス、ジョナサン・デイヴィスエヴァ・カプリら共演。
あらすじ
明るく魅力的なイットガールのドレア (カミラ・メンデス) は、高校で人気の絶頂を迎えますが、自身のセックステープが学校中に流出すると大炎上してしまいます。しかも、恋人であり、高校の王様として君臨するマックス (オースティン・エイブラムズ) が流出させた可能性大。一方、不器用な転校生のエレノア (マヤ・ホーク) は、13歳の時に参加したキャンプで自分のひどい噂を流した宿敵カリッサ (エヴァ・カプリ) が転校先にいると知り、怒りが収まりません。テニス合宿で人知れず出会うドレアとエレノアは、予想外かつ秘密の友情を結び、お互いの天敵に仕返しを企てます。(filmarksより)
(英語の予告しか見つかりませんでした。すみません)
記事タイトルにて触れている通り、サスペンス系でたまに目にする【交換殺人】の復讐バージョンです。原題はただの"Do Revenge"なんですが、あえて交換を協調した邦題。このジャンルはメイン二人が繋がってることがバレたらやばいんですけど、全校生徒あんなにいるのに平気だったなぁと思っちゃう。まあドレア自体が一瞬にして周りから嘲笑の対象になって、良くも悪くも「認識されなくなる」感じもありますからね。そういう「上手くいき過ぎ」な部分も多少はあるんですが、後半の展開がある意味本編みたいなものなのでツッコむのは野暮かも。
そのドレアと対照的に一気に人気グループに入るエレノアのお話は「シンデレラストーリー」ぽさあって、劇中の言葉でいう【リベンジママ】ドレアの指示にしたがって即座にマックス達にとりいっていくのはすごかった。お金持ってる若者たちの世界っていうちょっとゴシップガールっぽい雰囲気もありますし、劇中でいろんな衣装、アクセサリーが登場してオシャレなのでそういう要素をチェックするのも楽しいかもしれません。ただただ羨ましい。
自撮り動画を流出させたのは送った相手の恋人マックスに違いない!って前提で話が進むので「もしかして違うということか?」というのも意識しながら見ていきましたが、基本的に金持ちの悪いところが出ててて。普通に年相応の面もあったりするんですが、せめてお前だけでもドレアをもっとフォローしてやれよ(そもそも動画をリクエストするなっていう)気持ちになるし、だんだんその本性が見えてくるので犯人じゃなかったとしても復讐されて然るべきって感じ。リベンジの一環で女たらしの面がバレるんですが「一人のパートナーにこだわらない先進的価値観」っていう擁護でみんな納得しちゃうところがちょっと理解不能でした。「それなら私にもチャンスがある?」って逆に喜んでるし。ギャグシーンかな。
一方でそのマックスの妹はそんな環境でも割とまともな人間であり、LGBTとエレノアとのフラグが立ちます。こういうシチュエーション以外で出会ってたらもっと素直に彼女との関係を深めていけたのに。そして復讐が完了したら嫌われてしまうかも的な揺れる要素はベタだけどすごく感情移入できましたね。こういうのもあって「途中でやめる」という流れも見えてくるし。予想し辛い。
ドレアの方もアーティスト系の男性といい感じになっていくんですが、そのあたりに限らずこの人結構言葉遣いが露骨にアダルトな場面が多くて、そこだけご注意を。直接的な描写はすくないけど、こっそり育ててたやばいきのこ(ドラッグ系)を料理に入れてなど真似しちゃダメなことも多々あるんで、冒頭で触れた通りR16指定になってました。
復讐のためだけに潜入してるのにマックスたち仲間に囲まれてそっちが心地よくなってるぽい演出が出たり、上手くいく反面本来の目的が見えなくなって二人の関係性が危うくなってからが非常に面白くて。そこまでなら割と予想できるんですが、なるほどそう来たかって展開でワクワクさせられました。最初こそドレアが主人公感あるけど、二人ともすごい存在感だし、演技だしですごくのめりこんじゃった。なんというかこの思春期ってほんとバカなんですよね。ほんの出来心で人を傷つけちゃうし、あるいは悩んでものすごく絶望したり。そういう経験で成長してくのかな、と思います。
最終盤はちゃんとスカッとする展開が待っていたし、タイトルにふさわしいカタルシスで良かった。復讐は何も解決しないなんて正論じゃない方向で駆け抜けてくれたので気持ちよかったです。その後の後日談的なエピソードも爽やか。二人がやったことは決して手放しで褒められたことばかりじゃないのだけど、フィクションだしね。どんな縁であれ彼女二人の友情は確かだし、それぞれ爽やかな新しい道を歩み出せた。爽やかでした。
Netflixにて吹き替え版で視聴。
批評サイトRotten Tomatoでもかなりの高評価ですので、ぜひ。
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