教師を殴り自宅謹慎となった高校生のケール。暇を持て余し、双眼鏡で自分の部屋から近所を覗いていたのだが、そこで気になることを発見。もしかして他の州でも噂になっていた連続殺人犯が隣にいるのではないかとい疑い始める。悪友、そして自身が覗くうち恋に落ちてしまったヒロインとともにスパイ作戦が始まるが……。
あらすじ
交通事故で父親を亡くしたケール(シャイア・ラブーフ)は自分を見失い、学校で教師を殴り3か月の自宅軟禁処分を受ける。時間を持て余した彼は、退屈しのぎに近所ののぞき見を開始。彼の親友のロニー(アーロン・ヨー)と、隣に引っ越してきたアシュリー(サラ・ローマー)も巻き込み、3人はスパイ活動に熱中していく。(シネマ・トゥデイより)
設定を聞くと誰しも古典名作の「裏窓」を想起しますが、実際にスピルバーグとドリームワークスはパクリだと訴えを起こされてまして、結論から言うと「類似点はあるが、著作権侵害には当たらない」(2010年決着)ということです。
確かに似てるんですが、この映画は青春ムービーの要素の方が圧倒的に多いです。自分は動けなくてただ覗くことしかできないもどかしさ、と言うのがキモなのですが、より感情移入しやすくする為にこれでもかっってほど色々と描写されます。予告動画でも説明されてますが、足首につけた装置で一定範囲以外からは出られないのです。今でこそ色々な作品でよく見かけるデバイスですけどね。たとえばヒットドラマの「ホワイトカラー」でニールがつけてたり。
ケールは動きやすいようにOKの範囲を紐で囲ったりしてました。例えば近所の子供にバカにされて、悔しかったら追いかけて来てみろーってなるとか、同世代の可愛い子が越して来たらプールとかヨガとかこっそり覗いちゃったり。自分が同じ条件ならどうするかなーって考えながら見れて面白かったです。その子がパーティやってたら参加できないからって嫌がらせするのとか、いい意味でお子様なところがリアルでしたし、そう言う「怖いもの知らず」なところが後半に加速していくサスペンスパートを盛り上げていったのだと思います。
その近所のヒロインと、そして学校の友人ロニーとの3人でもう一軒のお隣さんへのスパイ活動がスタートすると、メインストーリーが一気に進みます。携帯電話やお手製のリアルタイムビデオチャットを活用し、手がかりを探します。あれ?姿が見えないって思った次の瞬間尾行にバレてると言う展開はわかっていてもめちゃ怖いです。デイヴィット・モースが演じるその人の不気味さと言ったら。「こっちも見ているぞ」って静かに語ったり、結構早い段階で"クロ"だってわかって良かったですけど(主人公の勘違いっていうオチの話も結構あるので)
前述の通り主人公は一切動けない設定なのですが、範囲を出ると警察がすっ飛んですくるのは散々やったので終盤で活用して勝利するんだなぁとは予想してましたが、結構ロニーが頑張りましてね。よくここまで協力してくれたなぁて関心しました。車に忍び込んだり、怪しげなガレージの調査に乗り込んだり、1番の功労者だと思います。その分一番死の危険がありましたし。
最後の最後はちゃんと直接対決になり、そこに到るまでのじわりじわりと言う恐怖とはまた違う緊迫感ですごかったです。警官も……と言う絶望も余計にハラハラしました。
裏窓に似ているとは言いましが、それとは別の面白さをプラスして違った魅力のある作品になってると思います。サクッと見られておすすめでです。
TVで放送された吹き替え版を録画、視聴。
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