マジック・ワールド ビーストと闇の支配者 / 血が怖い吸血鬼、飛ぶのが怖い妖精、毛皮アレルギーの狼男。魔法学校に入学した子供たちが、市長が企む悪事を阻止するために勇気を出して大冒険。ドイツのファンタジー小説を映像化。

著作は200を超え、ドイツでのべ3500万部を売り上げるSFファンタジー作家のヴォルフガング・ホールバインの小説を映画化。魔法学校に入学した吸血鬼、妖精、狼男の末裔たちが、ペンダントの力を悪用しようとする悪い大人に立ち向かう。スタッフとして『エイリアンVS.プレデダー』のマルコ・パヴ・ダウリア、『インデペンデンス・デイ』のフランク・ボリンジャーらが参加。VFXで魔法の世界を描く。
父親と共に魔法の町にやってきた吸血鬼のブラッド。そこで彼と同じようにさまざま種族の子供たちが通う魔法学校に新入生となるが、実は血が大の苦手。飛ぶのが怖い妖精フェイや、毛皮アレルギーの狼男ウルフらと共にその秘密がバレて笑い者になってしまい、恥ずかしくなった彼ら3人は町を抜け出そうとする。結果として町に潜む危機を知ることになり、解決策を求めて奔走することに……。
アーロン・キシオフ、ヨハンナ・シュラムル、アルセニ・ブルトマン、リック・カヴァニアンら出演。
あらすじ
吸血鬼の末裔ブラッド(アーロン・キシオフ)は、父親(リック・カヴァニアン)と一緒に、通称“魔法の町"クライルスフェルデンに引っ越してきた。市長から直々の誘いを受けて、名門リフラフ魔法学園に入学する事に。ブラッドは、飛ぶことが怖い妖精フェイと、毛皮アレルギーのオオカミ男ウルフと出会う。そして、ブラッドが血を見ることができない吸血鬼であることが学園中に知られてしまう。そして3人は学園を出ようとするのだった。
一方、ブラッドの父親は税金滞納を市長達に指摘され、町を出て行くか、ブラッドが持っている母親の形見の<血の結晶>のペンダントを売るよう迫られるのだった。<血の結晶>のペンダントは、市庁舎の塔の上にある巨大な結晶の一部であり、ペンダントと巨大な結晶が重なった時、町全体が時間が遡り、かつての残忍な町に戻ってしまう。様々なビースト達と出会い、成長したブラッド達は市長達の悪企みを防ぐことができるのか?魔法の町、クライルスフェルデンの未来は彼らに掛かっている!(amazon商品ページより)


別の作品の名前を出して紹介するのって引き出しが少ないことを自ら宣言するみたいで恥ずかしいのですが、「ハリーポッターだよね」っていうのがすごくよぎってしまう映画でした。逆にいうとだからこそ面白かったし、ファンタジー世界、子供が頑張る、ってメインストーリーだから同年代の方がよりのめり込めると思います。

タイトルにマジックってついてる割には単純に魔法ってだけじゃなくて、特殊な種族の子供たちが色々出てくるのが映像的に楽しかったし、最初に触れた通り「その種族なのに」っていうコンプレックスを持ってる3人が主人公ってところが新鮮でしたね。そういうのがあるとギャグとしても使えるし、それを克服して、って燃える展開にもできる。上記予告動画では妖精フェイが目を瞑って飛んでるシーンが出てきますね。
他にもコウモリが使う超音波でブラッドが見えないものを見たり、番犬として存在する怖い狼と狼男ウルフがなんとか意思疎通しようとしたりと特性を活かす流れもありましたし、そのCGも別段チープには映らなかったのでワクワクしました。

振り返ると魔法自体はそこまでたくさん出てこなくて、ハグリット的存在の大人が「魔法が苦手で何やっても失敗する」というコミカル扱いされてたくらいで、残りはみんな悪役ばっかりやってましたね。惚れさせたり、自分の意思と真逆のことを喋らせたり。典型的な悪い魔女って感じのキャラが出てきました。

あとはなんと言ってもキーアイテムであるペンダント<結晶>のパワーが一番かな。最序盤から【ものの時間を巻き戻す】不具合が出てましたが、悪役が欲しがってる理由も、さらに倒すための方法を探る中でもかなり活躍してました。代々受け継がれてきただけあってほんとチート級。スマホが旧型になっちゃう、とかは演出として面白かった。

一応同級生というか学校の他のメンバーもちょいちょい出てきますがいじめっ子三人組くらいであんまりスポットは当たりません。あくまで主人公チームがひたすら頑張るって感じなので、前述の通り笑い者になってちょっと浮いてるって設定が自由に行動できて良かったのかも。ちなみに無事に悪巧みを阻止してもそのことを知ってるのは僅かなので「すげーぞお前ら」みたいなことも特にありません。がんばったことを自分がわかっていれば十分だけど。

全体的にとても素直な印象で、街に危機が迫る、何が起ころうとしてるのか探る、阻止するにはどうすれば?そして悪役と対決っていう王道の流れ。子供たちの奮闘を応援しつつ最後まで見れました。まあ正直キッズ向けって感じの作品ですが、ワクワク感あって面白かったです。ディズニーほど感動はしないけど、家族で見れる作品。ちなみにラストシーンで続編を示唆するシーンがありました。

原題はDie Wolf-Gäng(ドイツ語正しく表示できてますかね?) ウルフギャングってのは映画ラストで3人チームに名前つけようってなったに出てきたはず。誰も賛同してなかったギャグシーン扱いじゃなかったのか……。マジックワールドの方がわかりやすいかも。しつこいようですがハリポタ感も出ますし。

U-NEXTにて吹き替え版で視聴。

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