ディズニー映画で扱ってきたおとぎ話の、ヒーロー/ヒロインと、悪役ヴィランたち。それぞれに子供がいたら、という設定で、それぞれ異なる環境で育ってきた彼らが交流することで起きる変化、恋と友情を描くティーン向けのオリジナルムービー。
メインとなるのはマレフィセント(眠れる森の美女)、悪の女王(白雪姫)、ジャファー(アラジン)、クルエラ(101匹わんちゃん)という有名悪役(ヴィラン)達の子供たち。親の積年の恨みを背負い、とある任務を言いつけられて初めての学校へと向かう彼らだが・・・。
あらすじ
英雄たちはアダム国王の統治するオラドン合衆国に、悪役たちはロスト島と呼ばれる場所に住んでいる。島に隔離されて育ったマレフィセントの娘マルたち四人はある日、本土にあるオラドン高校へ通うように言い渡される。王子ベンが「悪役たちの子供にチャンスを」と彼らを招いたのだった。嫌がるマルだったが、彼女に「フェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖」を手に入れさせようと企む母マレフィセントに諭され渋々了承する。高校に通いながら杖を奪う機会を狙うマルはベンの戴冠式がそのチャンスであると知り、彼の恋人となって式に入り込むことを思いつく。惚れ薬を使い作戦は成功したものの今度はマル自身がベンの誠実さ、素直さに惹かれ始める。(Wikipediaより)
見終わった後に調べたら監督がハイスクールミュージカルを手がけたケニー・オルテガさんで納得したんですが、あのシリーズのいいところがこっちにも見受けられます。それぞれのキャラクターの心情を表すような歌唱シーンが結構あるのと、その際、大人数でのダンスパフォーマンス的な演出があるんです。今回吹き替えで視聴しましたが、メインを演じてるキャストたちのそういったシーンはより一層物語に入り込みやすくて、感情移入しました。
おとぎ話をテーマにしているものの、「親から言われた生き方」と、「自分がどう生きたいか」の葛藤を経験している人は少なくないと思うので、それがこの映画の登場人物と同年代の方には特にグッとくるんだと思います。毎回思いますが、ディズニーオリジナルのティー向け作品はそういうの多いですよね。もちろん、かつての少年少女だった人もハマるはずですが笑
主要4人の親を知らないって人はあんまりいないと思いますけど、101匹ワンちゃんのヴィランがそのトラウマから息子には「犬は怖いもの」って教育してるのは面白かったですし、マレフィセントなんかアンジー主演で近年実写化された奴をかなり意識した容姿になってて、ディズニーが自分たちで作ってるだけあるなぁと。
ワンスアポンアタイムがあるので麻痺しちゃってましたけど、服のデザインに関してもおとぎ話のエッセンスを残したまま、今現在でもそこまで違和感ない絶妙なバランスになっていてそこも良かった。説明されなくてもあのキャラクターの息子/娘だろうなって一目でわかるのはすごいです。
ストーリーの展開はかなり予想通りで、終盤にマルが「正しい人間になりたい」っていうところからのクライマックスにかけてはかなりグッときました。劇中でも親世代の禍根、というものは描かれましたけど、ずーっとベンが主張してた通り、子供は子供、別で考えるべき。ハッピーエンド&大所帯のパフォーマンスで爽やかに見終われました。
来年続編の公開も予定されていて、そちらにはフック船長の息子などが登場だとか(数日前にビジュアル公開されてます)
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