顔が頭に浮かんだ状態でその人の本名を書くだけで命を奪うことのできる死神の持ち物「デスノート」夜神月はキラと名乗り犯罪者を裁いていたが、世界的探偵のLらの命をかけた作戦の前に破れる。その様子を見ていた死神大王は、全部で6冊のノートを人間界に持ち込み、かつての状況の再現を企んでいた……。
あらすじ
デスノートの力で多数の凶悪犯を破滅させた夜神月と、彼を追い詰めた天才Lの伝説のバトルから10年の歳月が経過。またしても死神がデスノートを下界にまき散らしたため、世界中が混乱していた。夜神総一郎が設立したデスノート対策本部は健在で、キラ事件を熟知する三島(東出昌大)をはじめとする特別チームが事態を注視しており……。(シネマ・トゥデイより)
デスノは高校生の時に連載され、毎週ジャンプを買って追っていた(もちろん単行本も集めていた)思い入れのある漫画なので、映像作品も見てきましたが、藤原竜也&松ケンの実写映画はかなりの完成度、しかも漫画とは別の展開を見せながらもオチとしてかなり納得する内容になってたので、その続きということで期待して視聴しました。
コミックスのおまけページの「使い方」でも言及されていた、「地上に存在していいノートは6冊まで」を膨らませて作られたと思われる今作ですが、序盤で一気に集まっちゃうものの、ノート所持者によって使い方が違っていてとても面白かったです。例えば通り魔のように、バンバン人を殺していく所持者。寿命の半分てのは大きな代償ですが、「死神の目」を持つだけでほとんどの人間を一瞬で殺せるのはかなり強力ですよね。物語終盤でもある人物が活用してましたが、流石に銃器相手にはスピードで負けてしまう模様。あの頃「自分だったらこう使うかな、でもダメかな」みたいな妄想してたのを実際に見れて良かったです。「目」を持った人間がいるからこそ対策本部や竜崎はお面つけたり顔を隠したり色々やってましたけどね。あと初代キラに似てますが、余命わずかな患者に「安らかな死を」みたいに安楽死させる所持者とか、ヨツバ編を彷彿とさせる私利私欲のために使う所持者とか、ほんとバラエティにとんでました。
そうそう、漫画にはあったけど実写版では見たことなかったシーンがオマージュ的に結構出てきて、そこも面白かったです。「計画通り」の直前のあれとか、某アナウンサーとか。ちょっと甘いっていう松田刑事のキャラもかなり懐かしくて、ノートのルールもある程度説明されるため、これ単発でも見れる映画ながら、これまでのファンに対するサービスぽくて良かったです。
逆に原作から離れてると思ったのは竜崎というキャラです。一応自分の中に信念があってそこは守ってたようですが、かなり挑戦的で、Lのイメージとだいぶ違います。漫画のM(メロ)にも近いかも知れませんが、どちらかというとネトフリ版のLに近い感じ。もうちょっと慎重に行動してもいいのでは?と思ってしまいます。塗装されたヒョットコのお面とか、異質な空気はあるんですけどね。怪しいなぁと思ってたらやっぱりある秘密を抱えてるんですが、終盤近くの展開は「孤高として振舞ってたけど、実は……」っていう感じでちょっとホロっときました。
ジャンル的にアクションサスペンスなので、ドンパチだったり、ノートに書かれてやられるっていう緊迫感はあるのですが、誰かが誰かを出し抜く、っていう心理戦はあんまりなかった印象。それより紫苑のサイバーテロリスト能力がかなり優秀で、それによって捜査とかかき乱されてましたね。ノートっていう「物理的な物」を奪い合うっていう物語になっていくので、決戦の前にどの程度準備してたか、それによって決まる的な感じ。
原作オマージュがあるなら当然あの要素もあるだろうな、と予測しちゃったので割と展開は読めますが、3人の新キャラを出してそれぞれのやり方でノートを目指してくっていう三つ巴の戦いは面白かったです。久々にリューク見れたのも良かったですし、見る前に思ってた「目」を交換してるミサは寿命は大丈夫なのか、っていう疑問に対しても納得できるような、これまた切ないシーンが見れたのも満足でした。
Huluにて視聴。
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