パパVS新しいパパ2 / ウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグ主演で「今パパ」「元パパ」でバトルを繰り広げたコメディの続編。今度は彼らの父親＝子供達にとっての祖父も交えて一悶着。しかも演じるのはメル・ギブソン。: 映画感想.net ～映画ファン「きよ」のオススメ作品紹介～

2018年10月06日 17:00

パパVS新しいパパ2 / ウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグ主演で「今パパ」「元パパ」でバトルを繰り広げたコメディの続編。今度は彼らの父親＝子供達にとっての祖父も交えて一悶着。しかも演じるのはメル・ギブソン。

再婚し、妻の連れ子の新しいパパ(=今パパ、ままパパ、継父)と、離婚したもののその子どたちとは血の繋がりのある元パパ。この二人が出会い、さらには全くの正反対のタイプだったことで巻き起こるドタバタを描いたコメディの第2弾。俺たちシリーズでおなじみのウィル・フェレルのおマヌケっぷりと、常識がありそうに見えて喧嘩っ早かったりそれはそれで過激なマールウォールバーグの掛け合いに加え、今度は彼らの父親たちが登場し、一緒に過ごすことに。しかもメルギブソン扮する元パパの父親は「そんな間柄で仲良くできるわけない、本音をぶちまけて喧嘩しろ！」ってスタンスで消しかけるもんだからさあ大変。もう一人のじいじ、ジョンリスゴーも何やら秘密があるようで……。
馬鹿馬鹿しくてくだらないけど比較的家族で楽しめる作品。
あらすじ
サラと結婚して2人の子どもの継父となった“今パパ”ブラッドと、新たな家庭を持っても実の子どもたちへの愛は変わらない“元パパ”ダスティ。対立を乗り越え、協力して子どもたちを育てようと誓った2人は、それぞれの家庭合同でクリスマスを祝おうと計画する。そこへ、ワイルドなダスティの父カートと、優しいがドジなブラッドの父ドンがやって来る。対照的なおじいちゃんたちが加わり、両家のクリスマス休暇は波乱模様に……。(WOWOWより)

上記にある通り前作のすったもんだを経ていい関係を築きつつある二人のパパ。それぞれが分担し、子供達が喜ぶように一生懸命な様子。この辺りは他の海外ドラマでもよくある、「離婚した父母それぞれの家を行き来する」がパパverになってるだけなので、まあそこまで変には映りません。でも見かけは協力しつつも、どっちも「自分の方がパパとしてふさわしい」と思ってて点数稼ぎしてるのは相変わらず。案の定「プレゼント2個もらえるのは嬉しいけどさー」って子供達から不満が出てしまいます。そして一緒に合同クリスマスをすることに。

万が一前作を見てないという方でも数分で関係性はわかってくると思いますが、子供達は全部で4人いて、まず一番メインとなる家族の子が3人、上の二人姉弟は妻と元パパ・ダスティとの子供で、一番小さい赤ちゃんがブラッドとの子供。一方のダスティも再婚相手の妻カレンには連れ子がいて、ヘソ出ししたり派手なメイクしたりと母娘揃ってメイン家族とはタイプがまるっきり違います。ちなみにその娘の父親も後半に登場します。ダスティ以上にコワモテ、体育会系なのでそれも面白いです。お前も元パパに苦労するのかい、っていう前作のオチみたいなものでしたが……。

前述の通り今回の目玉は二人のじいじで、パパ二人の違いをそのまま写したような関係なので笑えます。要はウィルフェレルが二人いる感じ。よくおじいちゃん役で見かけるジョン・リズコーが今回もいい味だしてました。ずーっとくだらないこと喋り続けてて、ふくれっつらのメルギブソンが「マジかよ」って顔してるのがほんとニヤニヤしました。ダスティはかなりいいパパになってるし、保守的だったりマヌケだったりするブラッドにも合わせてやってますが、そういうの糞食らえって思ってますからね。ブラッドが失敗するたびに大笑いするし、「けしていい父親とは言えない」姿をずっと見せてくれました。「愛してるよパパ！」って40代と70代がキスしてるのもどうかと思いますけど、こっちはこっちで可哀想でした。

終盤にかけて溜まっていたものが一気に爆発し、それぞれすれ違ってしまうという王道の「１回盛り下がる」下りを経て、全員がぶちまけあうシーン。月並みだけど「愛してる」はかなりグッときます。まあ誰が誰にっていうのは誰もが予想できると思うんですけど、そこも？っていう笑いもありましたし、キスシーンも結構な捻りを加えてくるのでびっくりでしたね。そしてみんな明るい気持ちになる大団円。もしかして公開もクリスマスかなと思ったのですが、11月とのこと。まあその時期にもやってたはず。一つ前に紹介した「ウェディングバトル」と共に、特にその時期に見たい作品だと思います。

俺たちシリーズ同様に、ちょっとマヌケな登場人物が「絶対やるぞ」っていうドジを踏んだり、色々裏目に出てこじれていくドタバタをしつつ、だけど最後には絆が深まってハッピーエンド、ちゃんちゃん、な作品。気軽な気持ちで楽しめるのも良かった。ベタな笑いです。
残念ながら？ゴールデンラズベリー賞にノミネートされ、第38回の最低助演男優賞にメルギブソンが選ばれてしまいました笑

例によってウィルの吹き替えが岩崎ひろしさんで、それだけでも面白さが倍増した気がします。あの声色はほんと笑っちゃう。

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