ダウンサイズ / マット・デイモン主演。環境問題への対策としてスタートした人類縮小化計画。妻とともに14分の1のサイズになろうと決心した主人公だったが……。小さくなった彼が気づいた大切なこととは。

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アレクサンダー・ペイン(「サイドウェイズ」など)監督がメガホンをとった、社会風刺コメディドラマ。人口増加に関する様々な問題の解決策としてついに成功した人類の1/14への縮小化。全てがそのサイズになるため、食料やゴミなどあらゆるメリットがあった。主人公も意を決して妻と縮小し、彼らの住む街に引っ越す計画をしたが、無事小さくなって妻と会おうとすると……。
主演のマットのほか、クリストフ・ヴァルツ、クリステン・ウィグら共演。
あらすじ
人間を14分の1のサイズにする技術が発明され、人口増加、経済格差、住宅などの問題解決に挑む人類の縮小計画がスタートする。妻のオードリー(クリステン・ウィグ)と共にその技術を目の当たりにしたポール(マット・デイモン)は、体を小さくすることで生活に関わるコストも縮小できることから現在の資産でも富豪になれると知って興奮し、縮小化を決意する。晴れて13センチになったポールだったが……。(シネマトゥデイより)


映画のジャンルを「コメディ」って書いた通り、結構シュールな笑いのシーンが多々ありまして。上記予告動画に出てくる「離婚届へのサイン」だとか、小さくなった主人公だからこそ見られる景色など小ささを強調する演出も予想できててもなかなか面白かったですし、バラの花そのまま一個を飾りに使ったり、モニター1つで集合住宅の全員が見てるなどなるほどなぁーって感心しちゃいました。

ただ、とっかかりや随所にそういう要素はありつつも、実際のお話的には主人公ポールが「新しい環境に置かれることで見えたもの」がメインなので、小さくなってる設定はあまり関係なくなって行きます。小さい人たちのコミュニティで暮らしてるから出てくる人みんなポールと同じサイズ=画面上はごく普通の映画ってなってますし。特別な映像効果入れなくて言い分楽だったと思いますけどね笑 以前の資産では絶対無理だったけど、小さくなればその分格安でできるからこそ住める豪邸とか「セレブたちが暮らす街」が舞台なので豪華でしたけど。

その一方でめっちゃ悪辣な環境で暮らしてる人もいるっていう部分がこれまた深いというか社会風刺になってて、ダウンサイズしても格差は依然としてそのままっていう皮肉。ただ小さくなって優雅に暮らしました。めでたしめでたし。っていう映画じゃないの分かってましたけど、なるほどそっちに行くのか。と。

そしてその中で出会ったベトナム人女性、ノク・ラン。彼女と行動を共にすることでさらにポールは色々なことを考えていくことに。もともと医学の道に進んで、家庭の事情で理学療法士になった人だから人道的とかそういう感性は強かったのでしょうが、そういう「目の前の人と人の繋がり」を意識してくようになってきます。
ちなみにそのヒロインを演じるホン・チャウはこの作品でゴールデングローブ賞にノミネートされましたが、難民キャンプで生まれた女性で、映画はこれが2本目。彼女はカタコトっていうか英語喋らない国の英語って感じで、字幕も「はやく来い」「分かったか」的なぶっきら棒な翻訳になってて笑いました。普段そんな感じなのにずっと抱えてた思いがあって、さらにはポールとの関係性も変化して(ギャグとしてアメリカに対するひどい偏見出てきます)確かにかなり存在感がありました。

存在感といえばクリストフ・ヴァルツさんもチャラい感じがぴったりの配役で、出てきただけでニヤニヤしました。最近悪役が多いイメージなのですが、ポールの新天地でのよき友人でしたね。ものすごい俗っぽい人として描かれています。

映画が終盤に向かうにつれスケールが大きな話になっていってビビりましたが、最終的には主人公に共感できるラストでこれまた予想外。アントマンとかの印象で、小さくなった人の大冒険を想像してると思いっきり裏切られますが、面白く見れました。


スターチャンネルにて字幕版を録画、視聴。


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