ケヴィン・コスナーが「CIAの記憶を埋め込まれた死刑囚」として主演したアクションサスペンス。国家の危機を救うために急遽取られた危険を伴う手術。それは死亡したエージェントの記憶を移植し、事件解決の手がかりを見つけ出すことだった。選ばれた極悪人ジェリコはだんだんと他人の記憶、そして知識などが蘇って困惑。一度は逃亡を試みるが……
死刑囚にケヴィン・コスナー、(すぐ死んじゃう記憶の元ネタ・エージェント役だけど)ライアン・レイノルズ、さらにゲイリーオールドマンやとミリージョーンズ、ワンダーウーマンのガル・ガドットら豪華共演。
あらすじ
アメリカ軍の核ミサイルを遠隔で操作することが可能なハッカー、ダッチマンの居場所をただ一人知るCIAエージェントのビリー(ライアン・レイノルズ)が、任務中にこの世を去る。手掛かりにすべく、ビリーの記憶が死刑囚のジェリコ・スチュアート(ケヴィン・コスナー)の脳に移植されることになる。凶悪犯である自身とエージェントのビリーの二つの人格がせめぎ合う中、ジェリコは記憶が消える48時間以内にテロを防ぐため孤独な闘いに没入していく。(シネマ・トゥデイより)
実はすぐにはケビン・コスナーだとは気がつかななくて、脇役とか豪華だけど主演の人は誰だろう、どこかで見た顔だなぁって感じだった。髪型のせいかな。
ジャンル的にはアクションサスペンスなので、そう言った要素、見応えあるシーンはたた合ったのですが、個人的にはただひたすら思いのままに犯罪を重ねるだけだったジェリコが、ビリーの記憶や知識、価値観を共有することで起きた変化と苦悩がとても印象的で、かなり見入ってしまいました。
CIA組織からも距離を置く中で、唯一頼れたのは、記憶の中のビリーの家。そこで彼の妻(ガル・ガドット)と娘に会うわけですが、ジェリコの脳の中のビリーの彼女たちへの愛みたいなもので優しくなっていくのは本当胸を打ちます。「パパの友達」ということにして一緒に過ごす姿、食事シーンだったりピアノの連弾だったりがタイムリミットが迫る中でも癒しになってて、このままずっと続いてくれーっていう思いがどんどん膨らみました。
最初こそ腕っ節の強い極悪人なので、傍若無人なジェリコの行いに目が点になるのですが、ビリーのCIAエージェントとしての知識や機転が合わさっていく中での、組織やハッカーとの知恵比べみたいなのはすごく面白かったです。劇中でも「すごい方法だ」と言われてますが、最後にちゃんと悪者が罰を受ける展開はスカッとします。
何より良かったのはその後の展開で、せっかく人としての愛を知ったのに、というありがちな展開だったらやだなぁと半ば祈るような気持ちで見守りましたが、結果的には個人的に大満足なもの。48時間たったのでビリーもう居ない(元から別に二重人格って感じでもないのですが)はずですが、ああいう形で終わってくれたのはとても爽やかな気持ちになった。
(報酬として)「あれ(ある場所)もくれ」って言ってたのが実現してるのもグッとくる。
サスペンスとしてもドラマとしても見応えある作品でした。
WOWOWにて吹き替え版を録画、視聴。
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