ロードオブザリングなどのイライジャウッドが主演、「ソウ」シリーズのリー・ワネルと、gleeのイアン・ブレナンが脚本に名を連ねるホラーコ
メディ。タイトルの通り、学校で巻き起こるゾンビ騒動を描いており、子供ゾンビVS個性派教師っていう珍しい作品。そのためかR15。
NYでの小説家デビューの夢にやぶれ、母が暮らす実家に戻ってきたクリントは、自分の母校でもある小学校で臨時職員になる。その初日、同級生だったルーシーを含め、キャラの濃い同僚教師たちと対面し、いよいよ初日がスタートするのだが、生徒の一人がゾンビ化して……。
アリソン・ピル、レイン・ウィルソンら共演。
あらすじ
小説家になるべくニューヨークに行ったものの、夢に破れて母校の小学校で臨時職員となったクリント(イライジャ・ウッド)。勤務初日に子供たちから見くびられ、クセモノぞろいの同僚教師に面食らい、クリントは早くも自信を失いそうに。そんな中、給食で出されたチキンナゲットを食べた女生徒がゾンビと化してしまう。彼女に襲われたほかの生徒もゾンビとなり、校内は一気に阿鼻(あび)叫喚の地獄と化す。クリントらは学校を閉鎖して激闘を繰り広げるが……。(シネマ・トゥデイより)
原題のcootiesは、元々はシラミとかの意味ですが人を馬鹿にする時にも使われるスラングのようで、劇中でも水疱瘡を患った女の子をバイキン扱いするシーンが出てきます。実はその子が発症していて、いじめっ子にも感染、そっから一気に広がっていくという流れ。ツインテールを引っ張ると髪の束ごと引っこ抜けて剥き出しだったり、初っ端からグロ描写は結構あります。
冒頭でふれた通り、この映画は最初から最後まで出てくるのは子供のゾンビなので、結構思いきったなぁというか、大丈夫なのかこれって思いが少しよぎりした。襲われないためにはこちらから攻撃せざるを得ないわけで、主人公チームバンバン倒していきます。ゲーム関連で語られる都市伝説「ゾンビは人間じゃないからどんだけ攻撃してもok」理論なのか、とにかく容赦なくやっつけます。気がつけば教師チームVS子供達の構図に。
その教師たちもかなり個性的で。マッドサイエンティストよろしく専門用語連発で仕組みや対策を説明してくるキャラがいたり、くどいたとえ話のおっさん。何回も「これ薬のせいで見てる幻覚じゃないよね」確認するドライバーなどなど。でもやっぱりメインは主人公たち。
例によって、冴えない小説家だけどやるときはやる、ってお話かと思いきや、どちらかというとあまり活躍しません。一応矢面に立たされてるけど、一番目立つのは体育教師。しかも吹き替えが若本さん(セルやアナゴさん)なので、ねちっこい言い回しと相まってかなり印象深かったです。
主に中盤あたり、数の差で圧倒的に不利になった状況で、とにかく学校にあるもので武器防具を作るんだっていう「作戦会議」のシーン。舞台を活かしたバライティ豊かな装備も面白いし、シンバルで頭を挟むなどバトルそのものもユニークでしたが、リーダーぽいポジションの体育教師がカッコ良かった。後半もかなり美味しいところ持っていきますし。実は女性教員と付き合っていて、急に元同級生であるクリントが現れたことで面白くないそれによってつっかかってるだけなんですよね。見方をかえれば。クリントも決して役立たずってわけじゃないんですが、活躍度からいうと、体育教師の勝ちかなぁ。ちなみに「ホビットのようにか?」なんて代表作をいじる会話もありました。
視聴者的には最序盤でわかっている「原因はナゲット」ということも作中では後半にかけて判明し、そうなると当然他の場所でも……という風に変化。ミラーボールがきらめくシーンとか、絶望的状況とファンシーでポップな状況とのギャップでシュールでした。
いい意味で最初から最後まで一貫して「子供ゾンビとの攻防」なので割とストーリーは予想通りの展開を見せます。時間も短めなのでサクッと見れて良かったです。が、描写がね、冒頭の鶏のシーンもそうですが、かなり本格的なゾンビメイクや内臓表現をしてて、だけどゾンビは子供ってことでその手のジャンルを見慣れてないと笑えないかも。そう、ホラーというよりコメディですからね。いろんな映画のオマージュっぽいのもありましたし、そういうのも良かったです。
Huluにて吹き替え版を視聴。
Amazonでは18年6月現在字幕版のみプライム会員無料対象のようです。
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