僕だけがいない街 / 三部けいのコミックを藤原竜也主演で実写化。事件や事故が起きるとその前まで時間が巻き戻ると言う体質をもつ主人公。18年一気に巻き戻され、自身が小学生の時の事件と向き合うことになるが・・。: 映画感想.net ～映画ファン「きよ」のオススメ作品紹介～

2017年07月30日 20:00

僕だけがいない街 / 三部けいのコミックを藤原竜也主演で実写化。事件や事故が起きるとその前まで時間が巻き戻ると言う体質をもつ主人公。18年一気に巻き戻され、自身が小学生の時の事件と向き合うことになるが・・。

周りで事件や事故が起きそうになると、その少し前まで時間が巻き戻り、防ぐまでなんども繰り返される「リバイバル」と言う特異な体質をもつ主人公サトル。大抵、数分前なのだが、母親が何者かに刺されてしまい、それをきっかけに18年と言う長い期間を巻き戻され、小学生時代の自分になってしまう。自分が記憶から消していた「自動連れさり事件」が関係していると予想したサトルはなんとか防ごうと考えるが・・。
有村架純、林遣都、及川光博ら共演。
あらすじ
パッとしない漫画家でフリーターの藤沼悟（藤原竜也）は、事件や事故を看破するまで時間がループする現象・再上映（リバイバル）が起きるようになる。何度もリバイバルを経験する中、母が何者かに殺害され彼は突如18年前に戻る。小学生のころに起きた児童連続誘拐殺人事件と母の死の関連に気付いた悟は、過去と現在を行き来しながら事件の真相に迫っていく。(シネマトゥデイより)

三部けいさんが荒木先生の元アシスタントと言うこともあって、原作漫画はすでに読んでいて、体は小さいものの、人生を経験してきたサトルが頭を使ってその時にできる最善の策を模索し、必死に事件を防ごうとする奮闘ぶりや、ラストの「僕だけがいない街」ってそう言うことなのか〜の感動を含め、とても面白かったのですが、
映画はそのラストがガラッと変わっていて、ちょっとびっくり。映画をオススメするブログを書いておいてなんですが、ぜひ漫画版も読んでもらいたい。あれとは違うから。

とはいえどうやって防ぐかと言うハラハラ感は漫画と同じようにとても面白く、実際に劇中でも失敗して、再チャレンジって言う流れがある通り、小学生のサトルが必死に犯人(中盤まではおそらく冤罪なのはわかるものの、真犯人が誰なのかは見えません)から守ろうとするのは手に汗握ります。いくら未来を知ってても、知識があっても、小さいからだだったり、立場だったりでなかなか思うようにいかない。

それでも一人で決意して頑張るサトル少年にグッときますし、映画では特に思いましたが、支えてくれる母親の姿にグッときます。ちゃんと大人として、できることをしてくれる。最後までやり遂げろって言葉はほんと彼を奮い立たせてたと思います。

前述の通り映画の後半部分は映画オリジナルの展開が強く出てくるので、先が読めないぶん余計にハラハラ。なかなか真犯人との決着がつかなかったので最後に対決が待ってるんだろうとは思いましたが、まさかああ言う形で、しかもその結末が。。。びっくりでした。

漫画の方がとても評価されてますし、リバイバルと言う能力とか舞台が18年も遡ったりともう設定自体がとても面白いのでオススメには違いないのですが、お話を変えてしまったのは少し惜しかったかなぁと思います。時間的な部分で省略したりは仕方ないと思うんですけどね。ほんとぜひ漫画も読んで欲しいと思います。

TV地上波で放送されたものを録画、視聴。