【海外ドラマ】アメコミ原作「 #ブラックライトニング 」シーズン1全13話をNetflixにて視聴。誰からも慕われる校長先生。しかしその正体は電撃を発し悪を倒すヒーローだった。極力ネタバレなしで紹介。

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DCコミックから新たに実写ドラマ化された「ブラックライトニング」
wikipediaによると初登場は1977年とこれまた歴史あるキャラクター。で、その名の通り電撃を操り悪を対峙する黒人ヒーローです。
アローやフラッシュ、スーパーガール(S2以降)と同じくアメリカのThe CWで放送され、日本ではNetflixで配信。今年の早い段階でもう来ていたのですが、さんざん書いた通り予想以上にネトフリ加入まで間が空いてしまって、今回の再開でようやく見ることができました。

予告(英語ですが)はこちら


てっきりフルで20話オーバーだと思っていたら、全13話と短め。他のネトフリオリジナルのアメコミものと同じくらいですね。集中して見ればすぐです。僕も入ってからこればっかり見ていたおかげで見終わりました。どの設定か忘れましたが、「オープニングを飛ばす」を選んでおくと毎回4分後くらいから始まるので実際は1話40分程度ですし。

まあその短さのせいか他の作品に比べてテンポが早い感覚は否めませんが、出てくる敵も100(ハンドレッド)と呼ばれる組織のみ。蔓延するドラッグ「グリーンライト」の脅威から街を守るために奔走するというわかりやすいストーリー展開のため、各登場人物はしっかり掘り下げられてるのでご安心を。

主人公のジェファーソン・ピアースは二人の娘を持つ父親である一方で、高校の校長先生でもあります。劇中、彼の口から何度か出てくるマントラ、「未来はあるか」「ある」「人生は誰のもの」「自分のもの」「それをどう生きる?」「何が何でも生きる」をスローガンに、生徒一人ひとりに親身になって対応し、街では『黒人のイエス』なんて呼ばれるほどの人格者です。ちなみに娘も彼の職場の一生徒です。

前述の二つの要素が重なり「生徒たちから麻薬の脅威を遠ざける」ために、表の顔、そして裏の顔ブラックライトニングで頑張るっていうのはシンプルながらカッコよくて、こんな先生だったら確かに真っ当に生きようって気にさせられるなぁってしみじみ思います。ドラマの中では主張しすぎてないですが、やはり「黒人だから」という悩み、彼らの周りにある現実も、多々描写されます。

あと面白いのが、デアデビル同様に「自警団員」扱いなところ。街の人にとってはヒーローだけど、警察は別に両手で歓迎はしていないって言う。表の顔の方の親友が警察にいるんですが、彼にも正体を明かしてないですし、喧嘩まではいかないものの、いつもトゲのあるやりとりしててニヤニヤします。

じゃあ正体を知ってるのは誰かというと、別れた奥さんと、メカニック担当のガンビのみ。ガンビは仕立て屋、って感じの上品なおじさまで、わ数を追うごとに色々スーツや武器がパワーアップしてくのがすごかったです。単に電撃を放出するという能力なのにそのガジェット類のおかげで色々見れました。一番は光線のように出して相手を気絶させたり焦がしたりって感じですけどね。もちろんフィジカルもあるので、肉弾戦バトルも多々あります。wikiによると十種競技の選手だったぽいです。

そんな感じで孤高の戦いが繰り広げられるのかと思いきや、中盤あたりで別の能力者、メタヒューマンが登場。ブラックライトニング の相棒として、街のために戦います。アローやフラッシュに比べるとめっちゃ早い展開。でも能力の違いがあるので面白いです。ジェファーソンはかなり前にヒーローとして戦い、敵をやっつけたことでしばらくの間引退、でも今回新たな脅威から街を守るために復活、というパターンですが、相棒は今回の劇中で能力が覚醒、ヒーローになるので、それら「成長」「能力としての向き合い方」「表の生活とどう折り合いをつける」などの王道ストーリーも見れて良かったです。しっかり1対1のバトルシーンなんかもありますし。

アクションはかなりかっこいいです。割合として夜のシーンが多いのですが、そんな中で電撃は映えます。闇夜に敵を討つ、って言葉がぴったり。正体バレちゃいけないから必然的にそうなります。劇中でもしかして?と敵に疑われるエピソードもあり、それを現代科学の力で見事解決するところは素直にすごいと思いました。ガンビの技術すごい。

そのガンビの素性についても掘り下げられるので前述の通り物語が深まるんですよね。なんと言うか、あくまで舞台は今だけど、そこに到るまでの歴史、人の思いがちゃんと伝わってくる。

ちなみにスーツはその相棒の方がカッコいいです。ブラックライトニング は電飾看板ぽくて、どちらかというとダサかっこいい感じ。まあ他のDCドラマ同様、コミックスの雰囲気を残しつつ、現実にありそうなデザインにしててそこまでコスプレ感はないのですけどね。あれは光すぎる気がします。

忘れちゃいけないのが音楽で、ブラックライトニング バック♪みたいなラップなど、かなりカッコいい感じで流れます。偏見かもしれませんが、黒人に似合うって感じのサウンドです。


一応、一旦は脅威を遠ざけたが……という感じで物語は終わっていますが、今後を予感させるシーンが移りましたし、事実今年の10月からシーズン2の放送が決定しています。早ければまた年明けくらいにネトフリ に来てくれるかも。アメコミドラマはどんどん量産されてますが、これも要チェックな作品です。

そうそう、一番気になっていた、アローとの関係。これは一連作品群「アローバース」とは独立している、というのが早い段階でアナウンスされていましたが、最終的に放送局がCWになったのでちょっとスーパーガール同様ちょっとだけ期待。結論から言うと、劇中でDCコミックのヒロインの名前が出てきました。おそらくサービスなんでしょうけど、ちょっと嬉しかった。
検索すると、「大統領が違うから、明らかに別の世界。だけどフラッシュで言う「アースいくつ」みたいなパラレルワールドとかで無理やり繋げることも無理じゃないのでは?」と言う考察してる人がいて、なるほどなぁって。
※アローのいる街とフラッシュのいる街が隣(?)で、同じ世界である一方、スーパーガールがいるのは彼らの世界とは別の、パラレルワールド。だけどそれを移動する手段があって、お互いゲストに来たり、クロスオーバーしたりしてます。だからそんな感じでブラックライトニングとの絡みもあるかも、って事です。

そんな訳でネトフリ再開して最優先で視聴したドラマのご紹介でした。まだソフト化されてませんので、気になった方は是非に。

2月からかなり休んでたためか、1ヶ月お試しがまた復活していました。てな訳で今回は2ヶ月以上続ける予定。
一度やっちゃったから無理かなと思ってる人も、試しにログインしてみることをお勧めします。


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