必死の治療の甲斐もなくティチャラ王が亡くなって1年。情報を公開したことで欧米諸国と思われるチームにヴィブラニウムの研究所が襲撃されるなど緊迫する状況の中、強固なセキュリティを突破して海から謎の軍団が現れる。同じくヴィブラニウムが産出されるという海の奥深くにいる彼らは、アメリカの大学生リリが作った「装置」で自分たちの国が脅かされることを危惧し、ワカンダの連中に引き渡すよう仕向けるが……。
レティーシャ・ライト主演、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ、ウィンストン・デュークら前作から続投のほか、ドミニク・ソーン(早見沙織)
テノッチ・ウエルタ・メヒアら新キャストも。マーティン・フリーマンも登場。
あらすじ
アフリカの秘境にあるワカンダ国には、平和な日々が訪れたかに思われた。だが、若き国王ティ・チャラを失ったワカンダである事件が起きる。遺(のこ)されたティ・チャラの妹シュリ(レティーシャ・ライト)、母親ラモンダ(アンジェラ・バセット)、国王親衛隊を率いる女性戦士オコエ(ダナイ・グリラ)らの前に、新たな脅威が現れる。(シネマ・トゥデイより)
個人的なことを言うと、Disney+を4ヶ月ぐらいお休みしていたのですが、すごく時間が経った感覚があります。実際マーベルのこの作品も配信開始されたのは結構前なんで、ようやく見れたって感じ。そのことも関係しているのかもしれませんが、この作品、かなりあの犠牲者、人が死んでしまう流れが多くてですね。すごく衝撃的でした。日曜朝のスーパーヒーローは基本死なないからなぁ。全体的なテーマとして「復讐」というものあって、必然的な要素なのかもしれませんが、そこまでやる必要はあるか?と正直思っちゃったり。
ご存知の方も多いと思いますが、初代ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンが、若くしてこのよう去ってしまったため、劇中でもティチャラ王はなくなったというところから始まります。(映画ラストに彼へのメッセージも出ます。) ワイスピ同様、早すぎる別れに演者やスタッフも相当辛いと思うし、それを受けてストーリーも変わっているはず。
彼の後を引き継ぐの妹である。シュリ王女。このキャラクターは、前作の時点から先祖のの教えや儀式、しきたりといったものに懐疑的で、いわゆるリケジョ。知識やメカニック的な部分でヒーローをサポートする印象が強いキャラでした。そんな彼女がいきなりヒーローを継ぐということでもなく、母親が暫定的な女王という形になり、ブラックパンサー不在と言う流れで映画は進んでいきます。
ワカンダの存在が公になったことでヴィヴラニウムを狙われている現状で、今回新たに出てきたネイモアを含めたタロカンという国の面々が、今回のメインの敵になります。海深くに存在するその国はヴィブラニウムがあるのですが、それがアメリカの大学生の開発した装置によってばれてしったことで事態が急変。脅威をとして彼女を排除するために狙う一方で、ワカンダの連中は守りたいと意見の不一致。1人の少女をめぐる2つの大きな民族、種族国家の戦いになだれ込んで行きます。
舞台となるのが水球や夜の街なので、(これ毎度言ってしまって申し訳ないのですが)画面がとても暗くて、正直もうちょっと見やすくてもいいのにと言う思うことが多々ありました。ただタロカンはすごく綺麗だった。水中なので余計に神秘的に見えます。
その守られるるべき少女の大学生リリもなかなかいいキャラしていて、この映画の中では1番のコミックリリーフ、賑やかし要員になっている。とにかくツッコミ担当というか明るいのね。乱暴な言い方をすればわがまま娘である。シュリやお付きの人たち比べてザ・現代っ子。ちなみに映画を見る前ではロス(マーティ・フリーマン)がもっとがっつり関わってくれると期待していたのですが、あんまり出番はありませんでした。残念。
その分水面下というか、ワカンダの立場が悪くならないように頑張ってくれてたのは間違いありません。
そもそも欧米の連中とワカンダと言う敵対構造が1作目から継続して続いているので、ワカンダが主役、彼らの目線ににしている関係でどうしても悪役に描かれていますね。虐げられる民族。どこか現実社会とリンクさせている気がします。
ネイモアの祖先たちも、スペインの侵略から生き延びたと言う直接的な描写がありますし、その立場の人たちにスポットを当てている感覚です。だからこそワカンダと共通点も多く、ほんとに2つが手を携えて 協力関係になる未来もあり得たと思うんですけどね。残念ながらうまくいかず、戦争にもつれ込んでしまう。すでに触れましたがシュリが海底王国を見せてもらったときの描写は初めてワカンダを見た時と同じように「こんなに発展したものが隠されていたのか」と言う驚きと美しさで 映画の見所の1つだと思います。
戦争および宣戦布告シーンは濁流が出てきたり、特殊な歌で操救助隊を無力化したり(かなり痛ましいので不快でした)かなり悲惨。前述の通り、ここまできつい展開、描写にしなくても。ものすごい失礼な表現しますけど、肌の色が青くて黙々と攻撃してくるので、不気味さもあります。話が通じない感じ。ネイモアはハチドリかなってくらい華麗に飛ぶし、一人ですごい活躍しまくりで絶望感もあります。
エムバクを含め、戦士たちのかっこいい戦闘シーンもあるのですが、なんといっても見所はシュリが開発した新しいスーツ「ミッドナイトエンジェル」と、大学生が作った「アイアンハート」の活躍。スーパーヒロインという感じでめちゃくちゃよかった。最後の最後にやっと戦うところが見えたという気持ちよさ。リリについては序盤にプロトタイプが出てくるんですけど、そこもアイアンマン1作目ぽくてよかった。限界まで上昇して気を失うけどギリギリで助かるとか王道で大好きです。その時は自分で計算して攻撃していたのに、戦争の完成版ではAI 2サポートされていたのもよかった。劇中で女王が何でもAIで見たいなぁ。苦言をていところがあるのですが 日本語吹き替えをベイマックスの川島得愛さんが担当していて、それこそジャービスやを彷仏とさせる可愛さがありました。癒された。
個人的に1番気になったがのがネイモアとのラストバトル。先にネタバレしてしまうとブラックパンサーとして戦うわけですが、戦闘そのものも結構あってそれなりに見応えあったのですが、決定打になる攻撃方法や「ワカンダフォーエバー」はかなりびっくりします。いいのかそれで……。まぁ大方の予想通りの「復讐は何も生まない/連鎖を断ち切る」と言う救いのある終わりなので後味が悪いわけでは間違いないですけど。
そうそう、儀式の幻覚シーンであのキャラが再登場してます。ファンサービスかな。
その後は本当の意味でのティチャラ王とのお別れが描かれますし、今後を示唆するとある要素が公開されます。3冊目があるかどうか分かりませんがはこのMCU性の中で再登場するのが楽しみです。ちなみにいつもよくあるおまけシーンはそれくらいで、別のヒーローの情報はありませんでした。リリが主人公のドラマ「アイアンハート」が使えていたり、元奥さんで長官の人はこれまでのMCUドラマでちょちょい悪役ムーブしてる女性なので(悪者アベンジャーズを作ろうとしている??) 今作でも伏線はばら撒かれていましたけどね。
今更だけど3時間近くあるからものすごいボリュームを感じました。
MCU作品ではあるものの、1作目を見ていれば問題なくスッと入り込めますのであんまり知らないという方でも気にせずどうぞ。
ディズニー+にて吹き替え版で視聴。
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