【ディズニー+】アルテミスと妖精の身代金 / 頭脳明晰な12歳。父親が誘拐され、彼を救おうとする彼の前には、その存在が隠されてきた「妖精」との戦いが待ち受けていた。児童文学を原作にしたファンタジー作品。

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児童文学「アルテミス・ファウル」シリーズを原作に、俳優・監督のケネス・ブラナーがメガホンをとったファンタジー作品。動画サービス「ディズニー+」配信作品。主演はファーディア・ショウ。
アイルランドの豪邸に暮らす12歳の少年、アルテミス。姿を消した父との引き換えにあるものを要求されるのだが、それには地下に住み人類にその存在を知られないようにしていた「妖精たち」が関わっていた。彼らのことを研究していた父親のノートと自慢の頭脳を武器に計画をたて、屋敷にやってきた妖精ショートを捉えることに成功。妖精の中でも悪の思惑が動き出す中、二人や執事、さらにはドワーフを巻き込んで戦いが繰り広げられる。果たして無事に父親を救えるのか。
父親役にコリン・ファレル、妖精のリーダーにジュディディンチの他、ララ・マクドネル、ノンソー・アノジー、ジョシュ・ギャッドら共演。
あらすじ
さまざまな伝説を残す犯罪一家に生まれ育った、12歳の天才少年アルテミス・ファウル(ファーディア・ショウ)のもとに、父親を誘拐した犯人から身代金を要求する電話が掛かってくる。妖精たちの財産“アキュロス”と父親の交換を迫られた彼は、その研ぎ澄まされた頭脳を総動員してアキュロスの強奪に挑む。(シネマ・トゥデイより)


父を救うため、そして悪い妖精の野望を挫くために人間と妖精とが手を組んで戦うファンタジー作品。妖精たちが地下に暮らし、人類以上に科学の発達した社会があるという設定や、時間を止めるなどSF要素も。

いきなりちょっと後の出来事、さらには謎の大男の語りからスタートするのでまず困惑するんですが、上記あらすじの「犯罪一家」って要素はあんまり重要じゃなくて、アルテミスがとても頭がいいことと、そして父がずっと妖精のことを研究していたっていう部分の方が大きかったです。裕福なのと周りよりも優れているのもあって大人を含め常に周りを見下していて、あまり「良い子」とは言えないのですが、父親のことや、執事のバトラーには心を許していることがわかります。

そして既に強調しているように、地下には人間にバレないように妖精たちが暮らしていて、その文明は人類のものより進んでいます。しかも妖精っていうのがちょっとイメージと違っていて。劇中でその表現がされていかはわかりませんが、見た目はフィクションでいうところのエルフ、しかもサイズは人間と同じくらいです。その他ドワーフ、そしてゴブリンという種がいるようですし、小さくて羽が生えてて〜ってタイプではなかった。もちろん羽はあるんですが、メカっぽいスーツを着ているのであんまりファンシーな印象を受けません。特にアルテミスの元に来るのは警察とか軍隊に相当するものたちだから余計にそう感じるのかも。ちょっと新しいですよね。

SF要素もワクワクするんですが、時間周りの技術はすごい。「特定の空間だけを時間を止める」逆に「特定の空間だけ残して全ての時を止める」とか。ただ映画的な尺の問題なのか若干説明不足が否めなくて、そのシステムが崩壊しそうになって大混乱、ってシーンでも「ああなるとどうなるの?」とかふわっとしか分かりません。細かいことは気にしないようにするのが良さそう。屋敷を舞台に妖精たちが大量にやってきて〜とか、レーザー銃とかは未来感あって好きですけどね。

バトルも結構見応えあって、特にアルテミスとショートが手を組んでトロールに立ち向かうところはよかった。振りかざす髪とか、よだれとかCG頑張ってましたし、ゲームのボス戦のような「こんな大きなの相手にどうするのよ」ってハラハラ感がすごい。シャンデリアとか、リアルに一歩間違ったら死ぬっていう流れの連発だし。さすがの頭脳でも圧倒的なパワー差の前では無意味です。その後の展開はちょっとヒヤッとさせられて「ディズニーだよな?だから大丈夫だよな?」って不安でした。

明確な悪役というのが主に声だけの登場で、そいつの部下が組織をいいように動かそうとするも失敗してしまうので、色々膨らませそうな設定があるものの「父を救い出す」ってメインが解決して終わってしまうという感じ。そこに至るまでに色々と見せ場のシーンがあって面白く最後まで見れるんですけど、物足りなさがあるのも事実。終盤あたりに冒頭の大男のシーンに繋がって、そこからさらに新しい旅へ、みたいなところで終わるので続きが気になりますし。原作見てねってことでしょう。あまりいい評価を受けてないので、続編は望み薄なのかな、と。

その大男ディガムズも、この映画のドワーフはある得意な体質を持ってるので絵的に面白かったですし、ハリーポッターのハグリットみたいでちょっと癒されました。牢獄でのゴブリンとのアレコレや、手癖の悪さなど映画で3番目くらいに掘り下げられていた印象。ショートも父親ビーチウッドと組織での扱いなどキャラが立ってて、なんかボスとは祖母と孫っぽい関係にも見えました。王道ですが主人公アルテミスとは父親同士が知り合いで〜っていうのもあったので、最初は敵対、のちに共闘という流れも自然で良かったです。

ポアロシリーズや、ディズニーでいえば実写シンデレラなどを担当してきたケネスブラナー、コリンらスター共演で豪華だったのですが、お話自体は原作同様、子供の方がより楽しめる映画だったと思います。もしかして本当にそういう世界があるかも?とか考えるとワクワクしますしね。前述の通り全体的な評価は良くないですが、ディズニー+配信作品なのでお子さんとぜひ。

吹き替え版で視聴。



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