【Netflix映画】アーミー・オブ・ザ・デッド / ザックスナイダー監督。事故によって大量発生したゾンビ。隔離されたラスベガス。生き延びた曲者たちは、カジノ金庫の金を盗むために再び危険に身を投じる。

fantasy_zombie_dog.png
Netflix配信作品。ジャスティスリーグでも話題のジャックスナイダーがメガホンをとった、ゾンビ・アクション。事故によってゾンビが大量発生し、やむなくラスベガスまるごとを隔離してしまった世界。生き残った凄腕だが風変わりな面々が、怪しい日本人タナカの依頼によって「カジノの中の金庫から金をとる」という特殊任務につくことに。他のゾンビよりも賢い個体など、想像以上に危険な地域の中、メンバーたちは必死にいど揉むのだが……。
リーダー的存在をデイヴ・バウティスタが演じたほか、エラ・パーネル、 アナ・デ・ラ・レゲラ、ギャレット・ディラハントら共演。タナカ役に真田広之も。
あらすじ
ゾンビの大量発生によって世界中が大混乱に見舞われる中、隔離地帯となったラスベガス。ある金庫に膨大な金品が眠っているのを知った男は、傭兵(ようへい)軍団を結成して強奪計画をスタートさせる。くせ者ばかりの傭兵部隊が荒廃したラスベガスに侵入して金庫へと近づくが、ゾンビの群れが一斉に襲いかかってくる。(シネマ・トゥデイより)


「ゾンビ」のリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」を取ったザックスナイダー、といえば期待値も相当高まるものですが、調べたらどうやらゾンビものやるのは17年ぶり。でも今回もすごかった。予告にも映ってますので先に書いてしまいますが、「トラゾンビ」これがね、ほんとすごかった。出オチとかじゃなくてガッツリ活躍(ということは人間がやられるんですけど……)してくれますのでお楽しみに。圧倒的なパワーで猫がおもちゃで戯れてるみたいに一方的に蹂躙されるのすごすぎ。

まあわかるとおりグロ映像てんこ盛りなのでそこもご注意なんですが、そもそもが「走るゾンビ」(行動が素早いタイプ)なのに持ってきて、集団だし、中に入ってみるとなんか統制してる王と女王みたいなのいるしで圧倒的絶望感。ゲームで「デイズゴーン」っていうのをやったせいで大量のゾンビに追われるシチュエーションの恐怖を実際に味わってるのでこういう映画見るのも余計に楽しめる気がします。一人ずつなら武器で対処できても、数が増えたら絶対無理ってよくわかる。

予告動画に使われてる空爆とかのシーンは再序盤の「こうして大量発生して、頑張って対処したけど最終的にラスベガス一体封鎖するしかなかった」というダイジェスト映像だったりするんですが、そこで今回のメインメンバーがどうだったかが少しだけわかる作りになってます。特に1番の主人公スコットウォードがね……。奥さんゾンビ化しちゃって、という流れがあります。娘もガッツリ本筋に登場しますし、時間的にそこまで掘り下げらないけどそれぞれのドラマがあるって感じがして好きです。ちなみに演じてるデイヴ・バウティスタはWWEのレスラー出身、最近だとガーディアンズオブギャラクシーのドラッグスとかやってますが、彼が出てるなら当然というように格闘シーンも出てきますのでご注目を。

他にも変わり者でおしゃべりなヘリ使いとか、電動丸ノコ(ぎり)使い、ユーチューバーなど濃いキャラばかりでそれぞれ魅力があるんですが、個人的なお気に入りは金庫を破る役のロシア人(たしか)。なんて美しいんだ……みたいな金庫オタクなのがツボでしたし、劇中でも「最重要人物」ってネタにされてましたがお話の都合的にも『金庫開けるまでは死なないだろうな』って安心感があるのも良かった。ゾンビものに限った話じゃないですが仲間が多いってことは必然的に途中で脱落する可能性も大きくなりますからね。こっちも覚悟してみちゃいますよ。

実際にこの手の作品お決まりの「感染しちゃったからもう手遅れ、殺してくれ」みたいな流れも複数ありますし、意地悪な奴がむごたらしいやられ方したりもします。依頼主であるタナカにメンバーは好きに選べって言われて、一人ずつ仲間を集めてくシーンもちゃんと描いてくれるからどのキャラもそこそこ感情移入しちゃってたんでね、結構きついものがありました。面白いのは報酬についてバラバラなこと。スコットを初め中心人物にはめちゃくちゃ多く設定してるのに、最後の仲間なんか2万ドルとか。大金には変わりないけど、危険と見合ってない気がする(笑)

金庫があるビルに突入し、残り時間も減っていく中でなんとか開けられるまでは思ってたほどの被害はなかったものの、そこから怒涛のピンチが待ってるのでスリル、アクションの連発でいっそう見応えがありました。前述のトラとか、予告で札束が舞う中で銃乱射してるところがそれ。外でさえ囲まれたらアウトなのに、室内で大量のゾンビってかなり「詰み」ですよね。金庫において1番の功労者のところに、よりによってあのキャラが出てきて……。

ゾンビの女王はその登場シーンからインパクトありましたけど、タナカの狙いと関連してかなりの終盤まで出番がありました。ちょっとシュールな映像で笑っちゃう。ゾンビとの戦い、空爆のタイムリミット、段々と希望が少なくなっていく中でのボスとの対峙は緊迫感ありますし、死んでいった仲間のためにもどうにか脱出成功してくれ〜って祈るように見てました。

いつからかギクシャクしてしまった父と娘の関係も適度なバランスで描かれていて、随所に「帰ったらレストランかフードトラックをやろう」なんてわかりやすい死亡フラグ立ててるので割と読めちゃってた感もありますけど、ラスト周辺は「そこでなのか」とちょっとびっくりしましたし、ひねってあるように見せつつも、ゾンビものらしいブラックな閉め方でそこもニヤリポイント。ザックスナイダーっぽい(?)と思いました。

ゾンビものとしてはもちろん、極限状態でのサバイバル、個性豊かなキャラたちの関係性、掛け合いなんかも面白いと思いますので会員の方はぜひ。
Netflixにて吹き替え版を視聴。


この記事へのコメント