アリータ:バトル・エンジェル / 木城ゆきと「銃夢」をジェームズ・キャメロンが実写化。数百年後の未来、スクラップ置き場で発見されたサイボーグは修理されアリータと名付けられた。襲いかかる刺客。そして彼女の強さの秘密とは。

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木城ゆきとによる漫画「銃夢」を、ジェームズ・キャメロンが脚本と製作を手掛けて実写化。サイボーグ少女アリータの白熱のバトルを実写とCGの融合でダイナミックに描くSFアクション作品。
数百年後の未来。アイアンシティのスクラップ置き場で意識不明のサイボーグを見つけたドクター・イドは彼女を修理する。彼女には一切の記憶がなかったが、凄まじい戦闘ポテンシャルを秘めており、そのルーツにはある秘密が。一方街では人が襲われパーツが盗まれる事件が発生していて……。
主な出演は、ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、ジャッキー・アール・ヘイリー、キーアン・ジョンソン。アリータの吹き替えは、女優として活躍中「君の名は。」ヒロインも努めた上白石萌音。

あらすじ
数百年後の未来。サイバー・ドクターのイド(クリストフ・ヴァルツ)は、アイアン・シティのスクラップ置き場でアリータ(ローサ・サラザール)という意識不明のサイボーグを見つける。目を覚ましたアリータは、一切の記憶をなくしていた。だが、ふとしたことから並外れた戦闘能力を秘めていることを知り、なぜ自分が生み出されたのかを探ろうと決意する。やがて、世界を腐敗させている悪しき存在に気付いた彼女は、立ち向かおうとするが......。(シネマ・トゥデイより)


銃夢は続編がウルトラジャンプに掲載されていたこともあり思い出深い漫画ですが、予告動画を見てわかる通り今のハリウッドの映像技術でここまで再現されるのはすごいことですよね。主人公の目の大きさが公開当時少し話題になってましたが、個人的には違和感は感じず、適度に「サイボーグ少女」感があって良かったと思います。人間がそのまま演じてるキャラクターとの差別化につながってましたし。
少し前にちょうど1巻が無料になってたので読んでたのですが、微妙にアレンジされてますね。wikipediaによると原作よりもOVAにより近くなってるようです。ただ例によって未読でも問題なく楽しめますのでご安心を。

街で謎のサイボーグ狩りがある→賞金稼ぎであるハンターウォーリアーになる→上空にある「ザレム」を目指して「モーターボール」に参加という感じでお話が展開していき、それと並行する形で自分の記憶が少しフラッシュバック、バーサーカースーツを手に入れてさらにパワーアップ。裏で蠢く悪の存在を知り、彼らに狙われていく様子が描かれます。アリータのかつての姿と関係してるのですが、前述のようにめちゃくちゃ強いので、必然的に誰かと戦うシーンも多いですし、モーターボールというスポーツもお互いを攻撃し合いながらやるものなのでかなりアクションがあって大満足。

「機甲術」(パンツァークンスト)というカンフーみたいな基本戦闘スタイルもカッコいいですし、後半で手に入るダマスカスブレードを振り回す姿も好きです。アリータの姿に娘を重ねて危ないことさせたくないイドの思いとは裏腹にどんどん喧嘩仕掛けて、実際負けないところとか笑っちゃうしスカッとします。バーのシーンは最高。ハンターウォーリーアーはあまり掘り下げられませんでしたけど、犬を使う「マクティーブ」が良かったです、助けてくれますし。ちなみに一番スポットが当たるザパンも悪人だしプライドの塊な反面、ちょっと俗っぽいところが憎めなかった(笑)

映画で1番の宿敵となるはやはりグリシュカ(原作のマカク)で、他人の武器を奪ってパワーアップしてアリータと何回も戦うことに。手の指5本がそれぞれ伸びて襲ってくるのとか映像的にすごく映ましたし、それらを頑張って交わしつつも他のメンツとは違う「これ、やばいかも」っていう緊迫感が漂っててとても見応えありました。実際かなりのダメージ追ってしまいますし。だからこそ最後のあれはとても気持ち良かったですけどね。原作でも見た、顔の部分だけの芋虫っぽい形態がキモかったですが再現率に感心しちゃいました。彼に限らず、サイボーグということでかなりのキャラクターに金属感、メカメカしいイメージがあるのですが、あまりチープさを感じずちょうどいいCGだったと思います。

モーターボールで一気に駆け上がるのかと思いきや、終盤はその背後にある悪の存在(手下)との直接対決にシフトしていくので試合のシーンはちょっと想像してたよりも短めでしたが、実況がなんと古舘アナなのでそこもニヤニヤポイントですね。例の色んなものに例えるアレもバンバン出てましたし、「まさにバトルエンジェル〜」とかさらっとタイトル回収までする始末。

アリータといい感じなるヒューゴの秘密とラストのアレとか、娘のことで悲しみを抱えるチレンとかサブキャラクターも魅力的でしたが、なんといってもドクターがいい味出してて、本当お父さんとしか見えなかった。007を含め、演じてるクリストフ・ヴァルツはどうも悪役っぽい印象が抜けないので原作を知らなかったらアリータ同様に「もしかして彼が通り魔なのか?」って疑っちゃったかも。劇中でもそこまで引っ張らずにさくっと真実(賞金稼ぎ)が判明するから良かったですけどね。

ウリであるアクションの見応えももちろんのこと、空に位置するザレムとアイアンシティという格差社会、サイボーグや賞金稼ぎなど、見てるだけでワクワクする原作の世界観をちゃんと映像として表現してくれてて、期待以上に楽しめました。一応続きもやれそうな感じで終わったので、続編を待ちたいと思います。とはいえキャメロンはアバターでかなり忙しそうですけどね。

WOWOWにて吹き替え版を録画、視聴。

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