犯罪対策組織のエージェントとして活躍するエーメイは仲間と共に任務に当たっていたが、あと一歩のところで失敗。失意の中、普通の人間に戻った彼女は結婚してささやかな生活を送っていたが、突然家に強盗が入り、夫を人質に取られてしまう。言われるがまま新しい仕事をさせられる彼女。次々危険な戦いが起きるのだが……。
主演以外にもかっこいい女性のアクションてんこ盛り。本格アクション作品。
ニー・シンユー、シー・エンジン、リー・カイら共演。
あらすじ
東南アジア最大の犯罪組織のトップ、バーソンが、各国の犯罪組織のリーダーたちと取引を行なう現場へ、接待役の美女に扮して仲間たちと乗り込んだ、犯罪対策組織の特殊部隊のリーダー、ヤーメイ。しかし、彼らを暗殺する隠密作戦は失敗に終わる。それから3年後、爆死したと思われたヤーメイは、彼女の正体を知らない男性と平和な結婚生活を送っていた。彼が誘拐されたことから、ヤーメイは再びバーソンたちと対決する運命に。(WOWOW作品紹介より)
最下部にAmazonのリンクがあるのでわかる通り、B級アクションの黄金パターンの「武装した女性がバーン」と載っている構図のポスター/DVDジャケット。往々にして誇張されたパターンのことも多いのですが、今回は嘘偽りなく、全編にわたって主演女優のアクションをガッツリやっている正統派です。この衣装っぽいシーンもあるし。
視聴する前に原題の【特工狂花】が「ロングキスグッドナイト」の中国語タイトルでもあるので、話もオマージュしてるってレビューを見かけたのですが、たしかに『普通の主婦が実は特殊工作員』というのは共通してますね。この映画の場合主人公も見てる我々もはじめからその正体、経歴を知ってるんだけど。
序盤は女性エージェントが複数登場する、引退前最後の任務。この時点でも結構キャラが違うタイプの仲間たちが登場して「色仕掛けで油断させつつ倒す」というのをかっこいいカメラワークでやってくれます。この時点でああ、アクションガチなんだな。ってわかる。一応主役なんでヤーメイが一番強いし現場でのリーダー的な役割なのも描写でわかりますし、だからこそあと一歩で失敗してっていうっていう不甲斐なさ、悲しみがよくわかる。妹みたいな存在を無くしてしまうから。
そんな悲しみを癒してくれるのが夫の存在。しばらくは「ごく普通の主婦」として暮らしている彼女ですが、サプライズを仕掛けられて咄嗟に包丁を手に取ったり、仕事の癖が抜けてなくて笑います。どんでん返しでこの夫も実はエージェントってパターンも予想してたんですがね、結論から言うと……。
強盗の銃弾を華麗に捌いたりして、最終的にその夫に過去がバレてしまうし、人質となった彼のために仕事をやることに。この後もちょいちょい通信で会話するのですが「怪我してないか?」って聞いたりしてシンプルにいい人なんだなぁってほっこりします。このまま主婦してたら悲しみも癒えていったのに。
臓器売買の直接的な手術担当の闇医者や、島っぽいところで王様気取りの男などを相手に戦っていくのですが、スピード感あるダイナミックな動きでとても見応えあります。ところどころスロー演出もあるし。1対1の戦闘もあれば、乱戦もあるし。特に女性同士で戦わせて一位を決めるという悪趣味なイベントとかもそれぞれ必死なのもあってみんな強く、前述の通りヤーメイ以外のアクションも良かったです。
セクシーという言葉を使いましたが、かなりのシーンでヤーメイは胸元が開いた衣装を着ていますし、場所の関係上他の女性たちもヘソだしホットパンツというケースさえあります。サービスショット的なのに、戦闘はガチでやってるというのが面白いです。他にも水着とか、チャイナ服っぽいのとかね。
ストーリー自体は割と王道というか、読みやすい。中盤にかけては言われたことをやっていくんだけど、そもそも仮面をつけて自分に仕事を依頼してきたのは誰だったのか、とかが判明していく。予告でも映ってるけどかつての同僚女性エージェントともバトルになっちゃうし(傭兵的に派閥が変わった)、なんかみんな過去の悲劇によって変わってしまって少しか切なかった。
主演の色気に頼ったB級に見せかけてかなりの頻度、長さのバトルシーンが展開して見応え十分でした。主演女優さんはこの他にも色々主演やってどんどん人気出ているようなので、そちらも見ていきたい。
U-NEXTにて吹き替え版で視聴。
23年2月現在アマプラでも字幕版は見放題対象です。
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