「アナベル 死霊館の人形』の監督がメガホンをとった、ティーンエイジャーが主役のホラー映画。偶然怪しげなオルゴールを見つけてしまった少女が、興味本位でその力を使い、思いも寄らない結果を招くというストーリー。主演は「死霊館」のジョーイ・キング。
世にも不思議な物語的な怖さ。
あらすじ
母親の自殺がトラウマになっているクレアは、同じクラスの人気者ダーシーにいじめられる日々を送っていた。そんなある日、クレアの父親が「7つの願い」と書かれた古いオルゴールを見つけてくる。ダーシーがSNSにクレアやクレアの父親の悪口を投稿していることを知った彼女は、怒りのあまり「ダーシーなんか腐ってしまえ!」とオルゴールに願う。すると翌朝、クレアの望みどおり、ダーシーの顔が腐りはじめてしまう。しかし、同時にクレアの愛犬が死体となって発見され……。(映画.comより)
ホラーはあまり得意じゃないのでジョーイ・キングというと先日ここでも紹介したネトフリ映画「キスからはじまるものがたり」のヒロインって印象。どちらかというと気が強いタイプが似合う顔立ちの印象ですが、今回はいじめられっ子役。
いきなり母親の自殺を目撃してしまうというショッキングなところから始まります。
それが関係してるのか、父親はゴミ捨て場をやさがししてはガラクタを拾ってくるという奇行を繰り返しており(ただ貧乏だからというより趣味みたいになってる)、その事で学校ではイケてるグループからいじめの対象に。
もうこの時点で本人に非がない理由での不幸で可愛そうに思うんですが、そのいじめも一生懸命書いた絵を汚されたり、車で突っ込んできてコケて怪我させられたりと、ちょっと度をこしててですね。ハッキリ言ってムカついてきます。
そういうグーっと我慢してきたものがあるからこそ、上記あらすじの通り「腐ってしまえ」なんて言葉を軽い気持ちで言ってしまったのも理解できます。そして本当に皮膚が爛れるような症状が出始め、「ざまみろ」と「怖い」の中で揺れるクレア。しかも大事にしていた犬の姿がなくなり必死に探すと、なんと同じように死んでいて……。
大抵の人なら「ああ、願いを叶える代わりに代償があるのね」っていうのはわかると思うのですが、主人公は4,5つ叶えるまでその事に気づきません。それはまあ良いとして、どんな願いをし、またどんな不幸が襲ってくるのか、という恐怖の感じはとても見応えがあり、「ああ、今回はこの人なのか、ほら、ちゃんとスイッチ切って!まだ危ない!」みたいなハラハラでした。ホラーとしての見所はかなりあります。
一方主人公に感情移入をしても面白くて、そういうルールに気付いた時に、自分ならどうするか。手放すのか、壊すのか、あるいは全部の願いを叶えるのか。色々と考えながら見ました。ただ誰かに不幸を押し付けてまで自らの望みを叶えたいかって言われるとね。でもどんなことも叶うならやってしまうのか。
映画残り20分くらいで一気に物語がまとめに入っていって、なるほどそういう着地か〜と思っていると最後の最後でもう一捻り。エンディングロール後にあるおまけ映像を含めて「やっぱりね」という感じではありますが、ラストまでハラハラドキドキさせられて面白かったです。
冒頭にも触れましたが、「世にも奇妙な物語」などに出てきそうなホラー作品でした。
中国語を解読する手伝いをしてくれる同級生役で、メイズランナーにも出ているキー・ホン・リーくんが共演してました。名前でわかる通り、彼は韓国出身の俳優なんだけど笑
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