「エージェント・オブ・シールド」や「ブラインド・スポット」に出演するルーク・ミッチェルを主演にしたクライムサスペンス。大金を手に入れるため、銀行強盗(貸金庫泥棒)を計画する主人公ら3人の青年。準備をし、警官が来るまでの7分間できっちり終わらせるように計画を立てたはずが、予定外のことが重なり……。
登場人物一人ひとりを順番にスポットを当てた回想シーンを挿入し、彼らが「その日」を迎えるまでの過去を描くことでより掘り下げられていく。
あらすじ
サムと兄マイク、サムの幼なじみオーウェンは地方の小さな町に住むが、ある金融機関に押し入り、金庫の中の大金を奪おうとする。サムは3年前、高校フットボール部の花形選手だったが、けがで大学の奨学金を受けられなくなって中退。印刷工をしていたが解雇され、マイクやオーウェンとドラッグの密売に手を出したが、元受刑者のオーウェンが誤解からドラッグを捨ててしまい、仕入れ元に代金を払うため、3人で犯行に及んだが……。(WOWOWより)
題材からして予定外のことが起きてパニクる系だな、っていうのは予想できてたんだすが、予告動画にあるように強盗を決行した際「サム?」って普通に正体バレちゃってるのは驚きでした。確かにあんな白いお面一つじゃあ知り合いなら一発で分かりますよね。そしてもう一つのおまぬけポイントは疑心暗鬼になりすぎて売りさばく予定のドラッグを全部捨ててしまったところ。これはまあ「銀行強盗しか他に手立てがない」っていう、物語のきっかけなのでしょうがない事ですが、それにしたって酷い。でもその分オーウェンがアホっぽさという意味でキャラ立ちしてましたけどね。
前述の通り回想シーンという形で一人ひとりがクローズアップされていくので、例えおまぬけシーンなくても「こいつはこういうキャラ」ってのはすんなり入って来るんですが、中でも主人公のサムが一番「普通の人」なので感情移入しやすかったです。将来の不安とかを含めて、これ以外道がないんだ、って自分自身を無理やり納得させて、でもやるなら犠牲者を出さずにスマートにやろうって感じ。それならもっと有能な仲間を増やせって話なんですけどね。
さらにもう一人、冴えない警察官ジェローム(ブランドン・ハーデスティ) 主人公らがたむろするバーで、目当ての女性に声をかけられずにいる非モテ系。サムたちとも面識があるんですが、当日なんと金融機関の目の前で待機してるという。現場での彼の活躍?よりも、その前のシーンの女性との関係性がちょっとホッコリするお話になってて緊迫感の中でちょっとした清涼剤って感じでした。このほかにもう一人乱入してきた男も含めて、こことここが繋がってる、みたいなのが回想であとあと判明していくスタイルなのは面白っかったです。
もちろん「現在」の様子も激しいアクションだし描写もキツめで、「なんでこんなことになっちまったんだ」っていうサムたちの困惑が痛いほど伝わってきました。やはり予測した通りのテンパりぶりですが、意外にもその中でサムが活路を見出すというのは覚醒したって気がしてびっくりしましたし、思ってたのと違う方向に進んで新鮮でした。
タイムリミットの迫るドキドキと、あれよあれよとまずい方向に転がっていく主人公の不運さに手に汗握る展開で楽しめました。
WOWOWにて字幕版を録画、視聴
DVDは7月発売のようです。
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