女泥棒サバイバル・ランナウェイ / 地下墓地に眠る財宝を探しにきた美女だらけの泥棒チーム。罠や墓守が待ち受ける中、無事に脱出することができるのだろうか。

女泥棒サバイバル・ランナウェイ [DVD]

『JIGSOW デス・マシーン』のクレイグ・マクマホンが監督脚本撮影を担当したB級ホラー映画。棺の中に隠された財宝を求めて、地下霊廟<カタコンベ>へと足を踏み入れた泥棒チーム。しかしそこには招かねざる客をもてなす罠の数々が……。
あらすじ
ボーイフレンドのペリーが刑務所を出所し、幸せな暮らしを夢見ていたPJ。しかし、知人のジーナから“ある計画”を持ちかけられる。それは、カタコンベ(地下墓地)に眠る宝石を盗掘するというものだった。気乗りしないPJだったが、ペリーの誘いもありジーナら女窃盗グループと共にカタコンベへと向かう。納棺室に侵入したメンバーは宝石を盗み出すことに成功するが、突如何者かによって出口が塞がれてしまう。他の出口を探す為に狭い通路を奥へと進みはじめたが、一人、また一人と暗闇に引きずりこまれ無惨な死を遂げていく。果たして生きて地上に戻る事はできるのか?!(アルバトロス・フィルムHPより)


このジャケットとタイトルにあってお色気要素ほとんどゼロ、最後まで探検スリラーで描き切ったのは偉いと思いました。ストーリーとしてはあらすじにあるとおりで、いわくつきの地下墓地に侵入し、そこに隠された財宝を盗み出そうとする泥棒チームの様子をサスペンス風に描写。そこかしこにある罠や、彼らを待ち受ける<それ>によって、ひとり、またひとりと犠牲になってしまう中で、無事に出られるのかというハラハラしながら視聴しました。

特筆できるのは水の要素で、ただでさえ薄暗くて先に何があるかわからない地下にあるにも関わらず、そこに水が流れこんでいること。こうなってくるともう出口を探すのさえ一苦労で、財宝どころの騒ぎではありません。案の定チームは分断され、それが余計に窮地に立たされるわけですが……。

超常現象としては墓守?的存在だけなので、そもそもがCGの必要がなく、チープさを感じるシーンがなかったのも好印象。誰でも簡単に侵入できるのに、一度入ってしまったら最後、助けを呼ぶことも難しいという舞台設定が上手く作用してました。いくら財宝を手に入れられると言われても参加を躊躇してしまうのも頷けます。怖いわけじゃないけど、これまで誰にも盗み出されず残っているというのが何より危険なことを示してますしね。その辺のことも中盤明らかになるんですけど。

残念ながら登場人物ひとりひとりについては時間的な制約もあってそこまで掘り下げられてませんが、一応の主人公ぽい女性がおり、助かるために必要なことを理解したおかげで……な展開を見せます。いくら恋人のためとは言え終盤に見せた行動はかなり勇気あるなぁって関心しました。終わりだと思ったところでまだ続きがあったのも、予想を裏切られた感じで良かったです。

間違いなく低予算、B級作品に分類されちゃうのですが、予想よりはちゃんとした作品でなかなかおもしろかったです。

DVDレンタルにて吹き替え版を視聴。アルバトロス・フィルムからの発売なのでデカ文字字幕収録。

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