アイム・ソー・エキサイテッド / トラブルでどこにも着陸できない旅客機を舞台に、濃すぎる登場人物たちがおりなすドタバタを鬼才ペドロ・アルモドバルが描く。

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『トーク・トゥ・ハー』ほかで知られるペドロ・アルモドバル監督によるコメディ作品で、機内トラブルによって、着陸できず、上空を旋回し続けることになった旅客機に乗り合わせた数名の男女が、とある告白をしたり、かつての恋人に電話をしたりする中で起こる騒動を面白おかしく描く。オネェ3人組の客室乗務員を中心にブラック&下品なジョークも飛び出すR15指定作。
カルロス・アレセス、ハビエル・カマラらスペインを代表する俳優の他、チョイ役でアントニオ・バンデラスやペネロペ・クルスも出演。
あらすじ
マドリードからメキシコシティへと向けて飛び立ったものの、機体トラブルが発生して上空を旋回し続ける旅客機。ビジネスクラスを担当するオカマの客室乗務員トリオは、乗客の不安を少しでも和らげようと、歌って踊り、さらには不気味なカクテルを作る。しかし、不吉な予言をするアラフォー女性、何かとクレームをつけてくるSMの女王様、泥酔状態の新婚カップルなど、クセのある乗客たちの言動が、機内をさらなる混乱に陥れていく。(シネマ・トゥデイより)


予告動画見ただけでお腹いっぱいになるよ……。
上記あらすじにもある通り、オネエ三人衆がノリノリで踊るシーンが一番インパクトが強く、そこで流れる楽曲をそのまま邦題にしてしまったというのも理解できます。ちなみに原題は『行きずりの恋人たち』と訳せるようで、一つの飛行機によくもまあここまで濃いメンバーが集まってしまったなぁと、しみじみ思いました。

『割りとまともに見えるこの人も、どうせぶっ飛んでるんでしょ』って予想しながら見ていたので、予告で彼らの素性を少しばらしちゃってるのはもったいないなぁという気もしないでもないですが、それぞれの登場人物が意外なところでつながっていたりするので予想できなくて面白かったです。

主に男同士のカップルを扱うお下劣ネタが結構な頻度で登場しますので、そこもちょっと衝撃的。オネエの猥談は容赦無い(エグい)っていう偏見?って各国共通なんでしょうか。痴話喧嘩で仲間割れしだすし、ストレートだと思っていた人が目覚めちゃったりするし。本当なんだこれ。ゲイを笑いのネタにしすぎ問題。

しかもツッコミ役が不在っていうのが更にこの映画のカオスに拍車をかけてましてね。全部に反応していたら見ているこっちの身がもたないレベルでどんどん進んでいきます。だからこそ収集がつかなくなりそうなものなんですが、そこは監督・脚本家の腕なのか、綺麗に物語をしめていてびっくりです。爽やかさすらありましたもん。

間違いなく人を選ぶ、というよりもお下品系に理解のある方にしか紹介できない系ですが、予告動画にピンときちゃったよーって人はぜひに。

Netflixで吹き替え版を視聴。

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