ついに判明した、"あの日に至る経緯"。涙無くして読めなかった、吉良吉影と空条仗世文との"絆"。ロカカカをめぐる岩人間たちとの戦いはそこから始まった。そして数カ月後の現在。東方邸で猛威をふるう田最。今度こそ奴を再起不能にできるのだろうか。
本編のネタバレをたっぷり含んだ、あらすじ+感想です。
#054 田最環は二度殺す
参考:前回、第53話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/436870496.html )
1枚目は田最環の恐怖…!!というアオリとともに、やられている憲助の腕、というより周りに流れた血液で一面黒いなんとも言えないもので、ページをめくると見開きで惨状と化した東方邸リビングの全体像を見下ろす構図。
そこかしこにビタミンCの手形がベッタベタ。逃げ場なし、とはこの事。
田最は部屋中を物色しながらネチネチと憲助をいたぶります。水槽の熱帯魚を掬い、彼の体に投げつけます。柔らかくなっているのでめり込みながら暴れ回り、それを見た田最は上機嫌で動画まで撮り出す始末。オモシレェーッってすごくいい笑顔。やっぱりこの男、ヤバイ。
そこから再び質問、もとい拷問は続き、夜露や双子が殺されたのには仗世文がまだ生きているからだと。それについて知っているはずだと問い詰めます。
憲助が答えないことに苛立つ田最は次の手段として、いよいよ鳩にも攻撃の手を加えることに。今まではわざと生かしてやっていたが、リビングに呼び出して憲助の目の前で殺してやると宣言。
一方、玄関のそばにいる定助と鳩。いかに田最が危険な男なのか説明しますが、鳩はなかなか信じません。そりゃそうだ、初めて自宅に連れてきたボーイフレンドだし、自分が利用されていたなんて考えたくもないですよね。
このままでは本当に娘に危険が及ぶ。限界だ。そうと感じた憲助はついに定助のことを話してしまいます。当然、仗世文(+吉良)=定助だっていうのは知らないんですけど、これまでの話と状況からみて推測していたんですね。見ず知らずの記憶喪失の青年を家族として迎え入れると決意した裏には、夜露やロカカカとの関連があるという予測があったのでしょう。そういえば初登場からしばらくは憲助=敵では?っていうイメージもありました。目的がわからなくて。
定助の制止も聞き入れず、リビングにきてしまう鳩。途端にビタミンCの効果でドロドロに。私が歩くのに邪魔だろうーがッと彼女を蹴り飛ばす田最。ひっでぇ。
憲助の言葉を信じた田最は定助=仗世文の方へ移動し、スタンド・ビタミンCを出現させて攻撃。オラオララッシュで応戦する定助ですが、柔らかくなっている今、五円玉1枚で防がれてしまいます。しかし同時に出現させていたシャボン玉を爆発させ、サングラスを割ることには成功。爆発……。またしても吉良のなごりを思わせる攻撃。田最もそのことに反応してました。
あの時の再現。千円札を半分に折り曲げメスのように定助の体を切っていく田最。そのリアクションから、本当に記憶がないことを悟ります。そして仗世文ベースではなく、吉良ベースなのか、とも考えだす田最。ここが、今回のサブタイトルの『二度殺す』にかかってるんですね。肝臓への攻撃とか、より深くダメージを負わされたのは吉良の方ですから。
絶対的なピンチ!そう思った瞬間、後ろに大きなシャボン玉。その中には鳩。定助が能力を使って彼女を玄関の外まで運んだのです。傷が癒え、元通りになっている彼女。そうか、射程距離を外れたのか。
ハイヒールを尖らせ、ガラス扉越しに田最の喉を突き刺す鳩。そのまま連続でなども串刺しにします。泣きながら。定助によると、最後まで田最をかばい続けていたようです。これ本当可愛そう。
今更定助を探していただけで、他の家族は元に戻すつもりだったと弁解を始める田最。いや、アンタさっき邪魔だと言いながら蹴り飛ばしてたろうが。彼の言葉を無視し、ヒールをスパイクのようにして壁を登っていく鳩。果たして彼女が次にとる行動は……。
というところで今回はおしまい。いやあ、回想シーンでの出来事を含めて田最の能力の凶悪さはこれでもかと痛感していて、なんとも言えない絶望感。そして”どう攻略するか”のビジョンが見えにくかったんですが、もう一人スタンド使いがいたんでしたっけね。鳩の能力は、映画"キングスマン"のガゼルというキャラクタぽくて非常にかっこよかった。二度殺す、というのも『007は二度死ぬ』を意識してるのかな、なんて思ったりして。
少しですが鳩のスタンドビジョンも映ってました。二足歩行型。例によって名前にキングがつくのかな。
多分次回には田最を倒せるはず。長かったですね。
<5/20追記>
他の読者さんが書いた感想はこちら↓
@JOJO アットマーク・ジョジョ様:54話感想リンク集
http://atmarkjojo.org/archives/19471.html
そんな54話掲載のウルトラジャンプ6月号は5月19日(本日)発売。
作者コメント、亡くなったプリンスについてでした。定助のソフト&ウエットや、康穂のペイズリー・パークもプリンスが元ネタですしね。
先月(?)からウルトラジャンプの電子書籍版が19日の同時発売になったので今回はKindleで購入してみました。こちらは2000円で希望者全員購入可能なTシャツの応募はできないのでご注意ください。
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