ロカカカを盗んだことがバレた!接ぎ木に成功し、その実が順調に育っていた矢先、仗世文と吉良の前に、夜露&田最が姿を現す。強力なスタンド『ビタミンC』によってかなりのピンチを迎えるものの、自らの犠牲もいとわない吉良の作戦によって辛くも脱出に成功。彼をなんとしても救うため、ロカカカの力を使うことを決意する仗世文だったが……
ネタバレを多分に含んだ、ジョジョリオン最新話のあらすじ+感想です。
#053 仗世文と吉良
参考:前回、第52話の感想はこちら( http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/435271642.html )
桜の花びら散る定助&康穂コンビのウルジャン表紙に加えて、扉絵もフルカラー。各々が桜ぽいピンク色の服を来た、ジョジョリオン登場人物そろい踏み!なイラストになってます。『あの日、あの場所で起きたこと―』というアオリ。いよいよ回想編もクライマックス。そろそろジョジョリオン第1話につながるのか……
と、思わせといて本編最初は現在の東方邸。招かれざる客・田最のしかけたワナがそこかしこに張り巡らされ、この家全体がもう危険地帯ですよね。手のひらにシャボン玉をはりつけ、手形に直接触れないように努めても、"柔らかくなる"効果を受けてしまうようで、もう逃げ場ゼロな感じ。消えた家族の姿を探し求めてやってきた鳩さんに状況を説明し、田最を殺す許可をくれと告げる定助。"なに一つ思い出したわけじゃないが、俺は前にすすみたい。" 鳩さんの中にも不信感が芽生え始めてそうですし、今度こそ田最をフルボッコですね。
そして回想シーン再び。粉々にして吉良に無理矢理ロカカカの実を食べさせたことで彼の傷はだんだんと癒えていくのですが、それと引き換えに仗世文の身体がボロボロと崩れていきます。これまでの等価交換はすべて食べた人の身体のパーツでしたが、こういうこともあるんですね。
それでも目を覚まさない吉良。良く調べると、彼の頭部からいろいろな破片が。爆発でヨットごと吹き飛ばした時に、仗世文をかばっていたようです。どこまでカッコいいんだ吉良吉彰。もう一つの実を使えばあるいは……そう考えたタイミングで彼らの前にエフェックス兄弟が。夜露からの連絡を受け、探しにきたのです。
無言になる仗世文。
ここからがすごい。雄たけびとオラオラ以外まったく言葉を発せずに、兄弟にスタンド能力を使わせる暇なくあっという間に倒してしまいます。強すぎる。それと定助がオラオラだったので当然かもしれませんが、仗世文もそうなんですね。ドラララじゃないのか。
兄弟がやられたことに驚きつつも、余震が起こりそれ以上近づけない夜露。この隙をついて、もう一つのロカカカを食べさせる仗世文。あの時に吉良に『巻き込んですまない』と言われたが、"オレの方がホリーさんの役に立ちたかったんだよ"と静かに語りかけます。彼の中にある『幸せのイメージ』。それは自分の命を救ってくれたホリーの役にたつこと。あの時死んでいてもおかしくなかった。だから生きるのは彼女の息子である吉良の方だと。
仗世文の全身に亀裂が入り……その直後またしても余震が起き、壁の目の隆起が起こってふたりは土の中へ……最後転がったロカカカの実の欠片をのら犬(のちの岩助)が食べています。
二人に起きた出来事、その全て!というアオリとともに、仗世文と吉良の身体が描かれたところで今月はおしまい。
回想シーンに双子がちゃんと出てくるのは予想外でしたね。仗世文としっかり戦ってのたのか。それにチラとですが憲助&つるぎも出てきます。まあ壁の目は東方邸のすぐ近くですからね。
細かいところは想像で補完するとして、単純な事実というかジョジョリオン1話までの経緯が明らかになった感じですね。何度も書いてますが、この仗世文&吉良の友情は本当に泣ける。7部主人公もナイスコンビですが、あれに通じるものがありますね。これまで注意してなかったのですが、仗世文は『吉良さん』と呼ぶんですね。10歳差なら当然か。前回も書きましたけど友人であり兄弟っていう感じがします。
今回までの回想でぼくら読者は知ることができた、あの日までの"経緯"、まだ肝心の定助(仗世文)は思い出せてないんですよね。ホリーさんが、そして吉良がしてくれたこと、行ってくれたこと。それに対して自分が行ったことと、その結果。特に自分の命と引き換えに生き返らせるはずが、逆に……というのは事実を知った時にかなりショックだろうなって思っちゃいます。
ここからの展開としては、岩人間をすべて倒して、ホリーさんの病を治すっていう流れでしょうか。あとはつるぎくんの奇病もこれからですもんね。やっと定助の過去がひととおり判明しましたが、まだまだこれから。今後のジョジョリオンも楽しみです。
他の読者さんが書いた感想はこちら↓
@JOJO アットマーク・ジョジョ様:53話感想リンク集
http://atmarkjojo.org/archives/19178.html
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※岸部露伴マンガ家セットはつかないので注意。
今月発売のミラクルジャンプもジョジョコラボということで、UJと同じ構図で仗助&康一の表紙。それから荒木先生のインタビューと、ジョジョリオンのブックカバーが付録がついてるようです。
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