ONCE ダブリンの街角で / 街角で出会った、男女。二人で奏でる音楽は、とても美しくて。アカデミー歌曲賞もとった傑作ラブロマンス。

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ストリートミュージシャンと、ピアノの才能あるチェコからの移民。アイルランド、ダブリンの街角で出会った男女がひとつの音楽を奏でてて……
低予算ながら口コミで大ヒットし、主演であるグレン・ハンサード&マルケタ・イルグロヴァが二人で実際に作詞作曲したという劇中曲『Falling Slowly』が第80回アカデミー歌曲賞を受賞。
グレンの所属するバンドの元ベーシストというジョン・カーニーが監督し、派手さはないながらも心温まるロマンチックなラブストーリーに仕上げている。
あらすじ
ダブリンの街角で毎日のようにギターをかき鳴らす男(グレン・ハンサードは、ある日、チェコ移民の女(マルケタ・イルグロヴァ)と出会う。ひょんなことから彼女にピアノの才能があることを知った男は、自分が書いた曲を彼女と一緒に演奏してみることに。すると、そのセッションは想像以上の素晴らしいものとなり……。(シネマトゥデイより)


この映画はミュージカルにもなっていて、その日本上演を期に14年10月にBS朝日で録画したものをつい最近視聴したんですが、冒頭で触れた劇中曲が歌詞含めて本当に素晴らしくて。見終わってからYouTube検索したらオスカーなんていう文字が並んでてびっくり。通りでこの映画のタイトルに聞き覚えがあると思ったら……(恥ずかしい)

あらすじを補足すると、主人公”男”は恋人にフラれ、日中は誰かのカバー、そして夜になると彼女にあてたオリジナル楽曲を演奏してます。そこに現れたのは、花を売るバイトをしていた一人の"女"。仕事の休憩時間に楽器屋のピアノを借りて弾くているという彼女は彼を誘い、そのオリジナル楽曲を二人でセッション。とても素晴らしいものに。
交流を続けるうちにお互いの過去や今の家族環境を知り、少しずつ惹かれあっていくのですが、女は『この楽曲をちゃんと録音して、別れた彼女にもう一度会いに行くべき』と告げるです。この二人の相性ぴったりだし、見ていて幸せそうなんですけどね……決意した男は他のストリートミュージシャンを誘ってレコーディング。そして完成した楽曲をもっていよいよロンドンに出発するのですが……

低予算だからなのかカメラの画質があまりよくなく、ちょっとするとドキュメンタリー映画っぽくなってるのも、この物語にマッチしてて余計魅力的でした。単純に男女が出会ってハッピーエンドに向かっていくというものでもなく、女の移民としての金銭的にけして豊かとはいえない生活だったり、かたや元カノに未練がある、片や離れているけど結婚してて子供がいるという思いきれない理由があったり……そういうリアルな男女の関係性、色恋は別にして音楽でつながっている感覚と言うのがとても美しくて、感動的で。

冒頭ギターケースに貯めていたチップを盗まれそうになって追いかけっこをしたり、女が男に修理してもらうために持ってきた掃除機(男の実家が修理屋)をずるずるひきづって歩いてたり、シュールな笑いもあってニヤッとするシーンもありました。バスの中でふざけて曲を弾き語るシーンも笑えました。

最後にその劇中曲Falling Slowlyの動画を。背景に使われてる画像は二人でバイクにまたがりドライブデートしたときのものです。


TV放送された字幕版を録画、視聴。

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