日々市民からの電話連を受け、適切な対処で解決していく911のオペレータたち。そこで働くジョーダンは『男に縛られ、車のトランクに入れられている』という少女からのSOSを受け、対応することになるのだが……
位置特定が難しいプリペイド携帯と、行く先々で邪魔者を排除していく凶悪犯人への追跡は難航。彼の意外な動機とは?
※1月27日、テレビ東京『午後のロードショー』にて関東での地上波初放送。
あらすじ
911のコールセンターで働く女性オペレーターのジョーダン。ある日、彼女は、不法侵入者におびえる女性からの緊急通報を受けるが、自分の一瞬の判断ミスから通報者の命が奪われる形となり、自責の念に駆られることに。それから半年後、何者かに誘拐され、車のトランク内に監禁されている少女ケイシーから緊急通報を受けたジョーダンは、的確な指示をケイシーに送って、走行中の車の現在位置や誘拐犯を次第に割り出していく。(WOWOWより)
タイトルからもわかる通り、緊急通報を受けてそれに対応するオペレータ側にスポットを当てた作品。もちろん計シーの極限状態もキビシイのですが、離れた場所からなんとか彼女を救おうとあの手この手で奮闘するジョーダンの緊張感というのはすさまじく、ハラハラの連続で、本格サスペンスっていう感じ。
冒頭でジョーダンが対応した住居侵入事件で女性が犠牲になるという悲劇が描かれていて、この映画のメインとなる事件がジョーダンにとっても『トラウマを克服』っていう面をもってるんです。半年経ってるとはいえ、「今度こそ絶対に救ってみせる」なんて単純に考えられないですよね。普通。どうしても最悪の結果がまた起きてしまうんじゃないかっていう恐怖がある。
それでも必死に頑張るジョーダンが本当に健気で。ケイシーとの共通点であるやぎ座ということを挙げつつ、「私たちはファイターよ。必ず勝てるわ」って勇気づけるシーンは、同時に自分自身を鼓舞してるだなっていうのがヒシヒシ伝わってきました。
トランクの中からライト部分を破壊し、少しずつペンキを流して追跡しやすくしたり、ガソリンスタンドの一瞬のスキをついて助けを呼んだり。ジョーダンの指示やケイシーの機転でうまくいくかと思いきや逃げ切れない。この緊迫感ね。特に異変に気がついて回りが通報したりするんですが、邪魔者と言わんばかりに犯人の犠牲になってしまうし……
犯行車両の追跡が描かれる前半と打って変わって、後半、犯人が目的地である隠れ家に到着してしまうと、いよいよケイシーに危険が及びます。やっと犯人も身元も判明して、奥さんからの情報で惜しいところまでいくんですけどね、なかなか見つけ出せない。そこで我慢できずにジョーダンが動く……
オペレータなのに、犯人と直接対決しちゃう。これがやっぱり一番の緊迫感でしたね。こっそりと侵入するところや、犯人の恐るべき動機(なぜケイシーをさらったのか)が判明するところ。そしてケイシーの救出作戦。イカてて何をしでかすかわからない相手って怖さ倍増です。
ここまでハラハラさせられてハッピーエンドじゃなきゃ困るよ、頼むよっていう思いで見ていたんですが、最後はちょっと意外な方向へ。あれだけのことをしたんだから、仕方ない気もしますけどね、ジョーダンはあれでいいの?って思いました。
タイトルから思い描いた通りのちゃんとしたサスペンスで、緊迫感を味わいたい方にはオススメできる1本。
WOWOWにて字幕版を録画、視聴。
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