ダイバージェント / 生まれ持った性質によって5種類の共同体に振り分けられる世界。しかしトリスは複数の素質を持つ異端者で……SFアクション。

ダイバージェントBlu-ray

アメリカで大ヒットしたベロニカロスによる小説「ダイバージェント 異端者」を実写化したSFアクション作品で、主演はファミリーツリーほかのシェイリーン・ウッドリー。世界の秩序を守るため、生まれながらの性質にもとずき人々は5種類の派閥に属してそれぞれの任務を行っていた。16歳を迎え、今後どの共同体で生きるかの選択を迫られたトリス。最も適した素質を図るテストで、複数の判定がでるというダイバージェントであることがわかり……
ケイト・ウィンスレット、マギー・Q、テオ・ジェームズら共演。
あらすじ
世界が崩壊してから100年後の未来。復興を果たした人類は、16歳で受ける選択の儀式によって人々を軍・警察にあたるドーントレス、政権を運営するアブネゲーション、教育・研究を担うエリュダイトといった五つの共同体に振り分け、そこで人生を全うすることを強制していた。16歳になったトリス(シェイリーン・ウッドリー)も選択の儀式を迎えるが、どの共同体にも適さない異端者(ダイバージェント)と判断されてしまう。異端者は政府に抹殺されるのを知った彼女は、うそをついてドーントレスへと所属する。(シネマ・トゥデイより)


同じようにSFの世界観で、10代の女の子が活躍する、というとどうしてもハンガーゲームシリーズと比べてしまうきらいがありますが、この物語の主人公トリスはあくまでも「複数の素質をもつ人間」というだけで、仲間に比べてあまた一つ抜けてるとか、目まぐるしい活躍を見せるといったことは(序盤は)しません。
無欲という政治関連や、恵まれない人々を助ける福祉的な役割をもつ共同体で育ったトリス。しかし己の強靭な肉体で町を飛び回り、怖いもの知らずな行動をとる勇敢(ドーントレス)に憧れた彼女は、ダイバージェントという診断結果も相まって志願。そこからが過酷だった。

筋トレや実践的な訓練を経て志願者たちは採点され、低いものから順に脱落していくシステム。トリスは下から数えたほうが早く、必死になって食らいつこうとしますが思いとは裏腹にどうも結果がでず。もっと早い段階で頭角を現してくれると馬鹿にしていた連中にたいしての溜飲が下がって気持ち良いかなとおも思うのですが、この自分で居場所をつくろうともがくという部分に共感できる部分も多く、これはこれでよかったのかもとおも思います。ボロボロになっていくのを見るのはちょっと辛いけど。

そんな彼女を気に掛けてくれる教官フォー。そっけない態度の中に優しさを感じる魅力的なキャラクターで、ストーリーが進むにつれて二人の距離が縮まっていくのですが、そのラブロマンス要素もシリアスな展開を邪魔しすぎずにちょうどよかったです。愛し合っているという以上に信頼しあってるという表現がしっくりくるような関係でした。

序盤からいやーな雰囲気をまとっている人物が中心となって事態が急展開。リアルに人類の運命がガラッと変わりかねない緊迫した状況へと変わっていき、青春、スポーツ根性要素が多い前半とまた違った魅力がありました。こっからの覚醒っぷりが本当に気持ちよくてスカッとします。

1本の映画の中で、かなーり成長したトリス。戦闘能力だとか立ちふるいまいだけでなく表情もだいぶ変わりましたが、主演のシェイリーン・ウッドリーの演技もなかなかよかったです。いよいよ2月には続編であるダイバージェントNEOのDVD。Blu-rayも発売なので今から楽しみです。

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