ジョジョリオン 第49話 あらすじ 感想 【ネタバレ】

ウルトラジャンプ 2016年 01 月号 [雑誌]

東方家にやってきた鳩のボーイフレンド・田最環。しかしその正体は家族全員を倒しに来たスタンド使いだった!体が溶け出してしまうという恐ろしいスタンド攻撃に合い、大弥、そして常秀がやられ、定助もピンチに。はたして彼の目的は?勝ち目はあるのか?
ネタバレをがっつり含んだあらすじ+感想です。


#049 二年前、洋上にて。

参考:前回第48話の感想はこちらhttp://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/428178757.html )

先月の休載を挟んで実に2か月ぶりのジョジョリオン。表紙&巻頭カラーで登場です。一つ前のコミックス11巻発売のお知らせでも触れましたが、(1)岸辺露伴は動かない(ジャンプSQ)の巻頭カラー、(2)コミックス、(3)UJの表紙、(4)巻頭カラー。と、実に4種類がそれぞれ同じモチーフによってえがかれています。
※最下部の画像参照。
虹色に色づけられた大きな物体と、走る人物と言う構図。ウルジャンに限っては表紙と巻頭カラーで定助のポーズが違うので、走ってるようですね。パラパラ漫画が出来そう。

『最初は「飛び魚」だった』というモノローグからの始まり。『だが何も思い出したわけではない』ともあるので、これは定助目線の言葉なんでしょうか。定助の本名と思われる『空条仗世文』について康穂が調べ、送ってきたファックスに映っていた男。それは今現在家族を苦しめている男、田最その人でした。
すでにやられた常秀に加え、そこかしこに張り巡らされた手形によってどんどん溶けていく大弥。ギリギリ踏まないようにしているために定助は無事ですが、かなりまずい状態ですよねこれ。

一方リビングには田最、憲助、そしての3人ん。もっともらしいことを言って鳩を部屋から追い出し、その恐るべき攻撃が憲助にまで。口に含んだシャンパンの炭酸の泡がきちんと飲み込まれずに、顔の表面をもちあげて蒸発しようとしたり、他の二人同様、体がどんどん柔らかく溶けていってしまいます。
ついに本性を現す田最。東方家を訪れた3つの目的を、淡々と説明します。1つは知り合いが4人消えたので、その犯人を消滅させること。岩人間の夜露、エイフェックス兄弟、愛唱のことです。ということはこの田最も……?
彼のスタンド『ビタミンC』は人間を極限まで柔らかくすることだそうで、スタンドビジョンはヤギの角、仮面ぽい顔、そしてマントと、どこか悪魔を彷彿とさせるイメージ。角の雰囲気は憲助のキング・ナッシングにも似てます。二つ目は吉良吉彰との関係性について。ここで冒頭の「最初は飛び魚だった」という言葉が彼のくちから出たかとおもうと……

回想がスタート。今回のサブタイトルにニ年前とあるので予想はしてましたが、まさかの吉良視点。貨物船で勤務する医師である吉良。ある日飛び魚に驚いて足を滑らせ落下するという事故が起きるのだが、その際ぶつかったコンテナの中に岩人間がいました。傍目には岩なのに、吉良だけは"彼"が出血していることに気がつきます。あれは絶対に人間だと。そのコンテナを調べると、東方フルーツパーラーが造園用に運ばせた『岩石』で、何かのフルーツの樹も同時に積載していた。これどう考えてもロカカカですね。

日本についてからも追跡を続ける吉良。あの岩石は戸籍上は大年寺山愛唱であり東方家と組んで秘密裏にロカカを売買してるところまで突き止めてます。張り込みをしているラーメン屋で懐かしの笹目桜二郎が登場。彼が昔語った『海の人間か、山の人間か』というやりとりが。
そしてもう一人、重要人物登場。空条仗世文がラーメンを食べています。吉良にボコられ逃げていく笹目に押される形でコショウをぶちまけてしまった彼ですが、手の平をかざすと何やらシャボン玉を生み出し、すぐ脇で破裂させてテーブルの上に移動させてます。これは今の定助の能力に非常によく似てますね。そんな様子を見て、『あいつはたしか……』と吉良は仗世文を知ってる様子。と、ここで回想は終わり。

田最に言われるがままやってきてしまった鳩に警告する定助。田最が家族にとって危険な存在であると説明され困惑する彼女。何とか脱出を試みようと植木鉢をドアに向けて投げつけ、一瞬は開くものの、すぐにスタンドの効果で柔らかくなってしまう。そんな中『ビタミンC』の影が二人に近づき……

「東方家壊滅の危機」なんていう穏やかじゃないアオリで今月はおしまい。今回もすっごい中身の濃い話でした。吉良目線での回想というのは意外だったなぁ。定助が仗世文としての記憶を取り戻すよりも先にか、っていう感じでしたし。まだお互いは知り合ってませんが、こうして二人が並んでいるところを見るとこれから判明していく色々なことを想ってワクワクしますね。愛唱と東方家が組んでロカカカを密売、というのは常敏ただ一人勝手にやっていることなのか。それとも憲助も絡んでいるのか。吉良との関係性。
そして示された『飛び魚が始まり』というワード。これは単に今回描かれた、吉良が岩人間の存在を知ったことによってその後何かが動いたということなのか、それとも別の意味があるのか。冒頭のモノローグが前述のとおり定助目線なら、それは仗世文がいつ聞いたのか。うーん。これからの展開がますます楽しみです。

他のジョジョ読者の感想はこちらでチェック。
@JOJO アットマーク・ジョジョ様:49話感想リンク集
http://atmarkjojo.org/archives/18189.html

そんな、第49話が掲載のウルトラジャンプ1月号は12月19日本日発売。

電子書籍版はこちら


一つ前のエントリでご紹介してますがコミックス11巻も好評発売中です。
ジョジョリオン 11 (ジャンプコミックス)
荒木 飛呂彦
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参考。僕がスマホで撮ったものですが、スクエア、コミックス、ウルジャンの表紙です。
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