木下半太の同名小説を実写化。監督は品川庄司の品川ヒロシ。『ドロップ』『漫才ギャング』に続いて長編3作品目。藤原竜也、田中聖、そして小杉竜一(ブラマヨ)という豪華共演で、銀行強盗した三人の男たち、そしてその金の分配におけるその他多くの人間の思惑の絡み合いを描くクライムコメディ。
ヒロインを中島美嘉がつとめ、窪塚洋介、池畑慎之介☆(ピータ―)がそれぞれぶっ飛んだキャラクターを怪演。その他吉本所属のお笑い芸人も登場。
あらすじ
川崎。キャバクラの雇われ店長シュウは、店の売上金を紛失し、闇金から多額の借金を背負うことになった。一発逆転に懸けるしかない彼は、同じく人生どん詰まりの2人、ボーイのコジと常連客の健さんを仲間に銀行強盗を決行。計画は成功するも、いざ大金を手にした3人は、3分の1ずつという分け前をめぐって仲間割れを始める。実はその陰には、裏社会の顔役や伝説の闇金ら、一筋縄ではいかない連中の思惑がうごめいており……。(WOWOWより)
結末にたどり着くまでに何度も何度も裏切られて非常にスカッとした。最後はちょっといい話風に終わってて後味もよし。
タイトルにも表れていますが、全編通じて『金の分配』、というよりもむしろ『誰が手に入れるか』がメインテーマになっていまして。強盗はあくまで一要素。どちらかというと現在進行形で進んでいく逃亡劇と、強盗結構前に起きたことが少しずつ明らかになっていく形でストーリーが展開していきます。
見てると、これ絶対ハメられてるよなぁって思ってると実際にそうで、だけどあえて騙されたふりをして出し抜こうとしてる、みたいなことがガンガン起きていって、アクシデントに見せて実は計画通りだったり、すべてを疑いながら見ることになって、もうワクワクしっぱなしでした。
3人のうちの一番の主人公、藤原竜也演じるシュウは映画好きで、監督を志したことも。どうすれば自分を利用しようとたくらむ一癖も二癖もある危険人物たちの一歩先にいけるか、知恵を絞った『筋書き』がすごくて、よくもまあこれだけの人物を動かしながらもこんなストーリーが書けるよなぁと原作者の木下半太に感心してしまうほどでした。
え?そんなまさか→実は数日前にね……という品川監督の見せ方も上手かったですけど。
そういったスリリングな展開の中でもコミカルな要素も結構あって、頭が悪くて二言目にはおっぱいしか言わないコジのトンデモ発言にたいしての健さんのツッコミっていう図がおかしかったです。キャバクラ好きの商人、という部分と共に、小杉が本当に適役でした。コジもケンカが強いためにアクションシーンもあり、これまた田中聖君似合ってました。
でもなんといってもやばいのは窪塚&池畑慎之介。どちらもぶっ飛んだキャラ。頭も冴え、実行犯である三人を操ろうと色々と動いてましたし、何より残虐性がね。この二人のおかげでPG12指定(いや?犯罪がテーマの時点でそうなのか?)なんだと思います。言うこと聞かなければ命がない、っていうのが誇張表現じゃない、タダモノじゃないオーラが出てます。世界で一番おいしいものは脳みそ、とか普通じゃないでしょ。
その他にもば『あちゃんが言ってました(爽やか笑顔)』のインテリヤクザとか、藤原竜也を○○する役で出てきたレイザーラモンとか、濃いキャラばかりでした。
劇場公開当時から気になってたのですが、チャンスがなく、旧作料金になったのでレンタルで視聴。予想以上に面白かった。
次の展開が予測しにくい作品が好きなかたには特におすすめしたい1本。
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