ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金 / TEDのマーク・ウォールバーグ主演。実際に起こった事件をマイケル・ベイ監督が実写化したクライムコメディ。

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マーク・ウォールバーグとマイケル・ベイと言えば大ヒット作『トランスフォーマー/ロストエイジ』が記憶に新しいですが、こちらはその1年前に公開された、実話を基にしたクライムコメディ。
筋トレだけが生きがいのジムトレーナーが、自己啓発セミナーをきっかけにやる気をみなぎらせ、富豪から金をだましとろうとするのだが……
犯行グループの残り二人をロックことドウェイン・ジョンソン、そしてアベンジャーズのファルコン役アンソニー・マッキー。だまし取られる富豪を刑事モンクのトニー・シャルーブ。後半に登場するシブい探偵をエドハリスが好演。
あらすじ
マイアミ。スポーツジムトレーナーのダニエルは、裕福な顧客たちを相手にする中で、自分の冴えない境遇に不満を募らせていた。やがて彼は、同僚のエイドリアンと前科持ちのポールを仲間に引き入れ、常連客の大富豪ヴィクターの誘拐という大犯罪を実行に移す。なんとか計画を成功させ、ヴィクターの財産をわが物とした3人。だが、逃げのびたヴィクターは敏腕私立探偵エドを雇い、すべてを奪ったダニエルたちを追い詰めていく。(WOWOWより)


これが実話!?マジか!?というお話。R指定を受けてるので結構ド派手に色々とやってますが、計画性があるのかないのかわからなかったり、チームの3人がそれぞれ個性的過ぎてツッコミたくなる部分大すぎで面白かったです。

上のあらすじは物語の半分のみで、盗んだ金がなくなった彼らは別の犯罪を計画。しかし思わぬアクシデントに見舞われ、デキる探偵のおかげもあって最終的にはつかまてしまうというストーリー。でもそこに至るまでの経緯がなかなかぶっ飛んでましてね。
例えば誘拐した富豪に対する扱いもキリスト教に感化されているポールだけはどこか非情になれず優しい。そうかと思えばお金をすべてドラッグに使ってしまうという無計画な一面があって……考えてみれば完璧な犯罪こそがフィクションの中だけであって、このくらいの間抜けさが逆にリアルなのかもしれません。

被害者であるヴィクタ―もとてもいいキャラクタ―してて、ゆっくりとタイヤに踏まれるシーンはかわいそうながら笑ってしまいまして。『ニンジャ姿のジムトレーナーに襲われたんだ!』という悲痛な叫びも酔っぱらいの戯言扱いで全然取り合ってもらえないのとか、主人公側としたらラッキーなんですけど、どうなのよそれと思ったり。そこで助けを求めた探偵エドが凄腕だったからよかったですけどね。

後半にかけて、不慮の事故とはいえ結構ショッキングな描写がありこれもR指定の理由のひとつだなぁと。指紋がばれないように……っていう発想がなかなかすごいなと。とにかく主人公が『おれ(たち)なら、できる』と強く思い込んでることがいい意味でも悪い意味でもかなりの影響を及ぼしてて。行動力にはただただ感服します。

内容が内容なので若干引いたりもしますが、なぜか『おバカ映画』のような雰囲気も感じさせる不思議な作品でした。ひどいことやってても暗くなってないからでしょうかね。

WOWOWにて字幕版録画、視聴。

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