ストリートギャングたちの抗争を描く「TOKYO TRIBE2」(井上三太)を実写映画化。園子温ワールド全開、カオスな世界観の中でラップとアクションが入り乱れるハイテンションムービー。
それぞれの地区に存在する"トライブ"。彼らは縄張りを守るため、他の地域とは対立関係にあるのだが、特に凶悪なブッバ率いる池袋のブクロWU―RONZが勢力を拡大しようとうごめいていた。その動きは、いくつものトライブを巻き込む戦争へと拡大していき……
あらすじ
近未来の都市トーキョー。それぞれの繁華街では“トライブ(族)”と呼ばれるグループが一帯を暴力で支配しながら縄張りを守るため、他のトライブと対立する関係にあった。トライブの一つ、“ブクロWU―RONZ”はヤクザのブッバのもと、武闘派のメラが政治家を丸め込んで町を牛耳り、勢力を拡大しようとしていた。やがて“ブクロWU―RONZ”と“ムサシノSARU”の対立は他のトライブも巻き込む大抗争に発展していく。(WOWOWより)
DVDのメニューにて、ラップの歌詞を字幕表示するかどうか選べます。ディズニーのミュージカル作品のように結構な頻度で組み込まれてます。これが人を選ぶというか拒否反応でちゃう人もいると思うんですが、僕は割と好きです。気がつくと見ながら小さくタテノリしてる自分がいました。
冒頭、各地域に存在する各トライブの紹介的なシーン。それぞれの特色の違いとか面白かったですし、東京はこんなに恐ろしいところなのか……と勘違いされてもおかしくないくらい、外国映画でよくある「間違った日本観」が出てる"ブクロ"(スラム街感がすごい)で一気に引き込まれてしまいましてね。鈴木亮平演じるメラは物語のキーマンなのですが、登場したときからヤバい奴オーラがすごかった。
勝手に染谷君が主人公だと思っていたのですが、彼はあくまで進行役というのか、要所要所で出てきて物語をスムーズに進ませる役割でした。最後にはガッツリ(ちょっとのアクション)出ますけどね。
メインはメラと、一方的に因縁をつけている相手・海(武蔵野地区)、そしてスンミ(清野菜名)。
この清野さんがとにかくすごかった。体を張る、と言う言葉がぴったり。ラップシーンは少な目なものの、かなりのアクションで魅せてくれます。主に蹴り技で戦うのですが、かっこよかくて痺れました。劇場公開時にはその際のパンチラが話題になってましたが、普通にヌードになってるのでそこでまたびっくりでした。
それと外国から送られた刺客もありえない強さで、そのオーバーさがか馬鹿バカしいけどどこかスカッとしました。そういうオーソドックスなアクションがあるかと思えば、とにかくカオスとしか言いようがない描写も多々あって。特にブッパ(竹内力)とその息子(窪塚洋介)。超えちゃいけないライン超えてる感があるのでこのあたりでR指定になっっちゃってるんだろなと。終盤にある巨大扇風機はスシタイフーン的(B級スプラッタ)
メラと海との因縁がしょうもないことだったり(尺の関係で原作と変えているようです)主要トライブ意味誰手の文字通りの戦争シーンのあとの大団円的なラストの感じとか妙に爽やかな感じがしてなんだかニヤっとさせられました。
冒頭で『今夜は何かが起きる』というセリフがありますが、立った一晩の出来事にしては非常に中身が濃くて最後まで飽きなかったです。
よくよく見ていくと俳優女優、そして本物のミュージシャンまで結構な人が出演しててそこも豪華でしたね。佐藤隆太や市川由衣、叶美香や中川翔子。ANARCHY、漢、D.O、SIMON
海を演じるYOUNG DAISさんは主題歌のHOPE - TOKYO TRIBE ANTHEMも歌ってます。
日本語ラップに先入観を持たずに見ればカオスでハイテンションで面白い映画だと思います。
DVDレンタルにて視聴。
WOWOWでは7月に初放送のようです。
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