ジョジョリオン 第43話 あらすじ 感想 【ネタバレ】

ウルトラジャンプ 2015年 06 月号 [雑誌]

恐怖のトルネード使い、大年寺山愛唱再起不能<リタイア>! 等価交換でどんな症状をも治す謎のフルーツ『ロカカカ』を追っていた康穂&つるぎコンビ。逆に愛唱のスタンド能力に苦しめられるものの、"禁じ手"を使い辛くも勝利
しかしそれは同時に、本人からフルーツの情報を聞き出せなくなってしまったことでもあり……
ネタバレを多分に含む感想です。

#043 セッちゃん

参考:前回第42話の感想はこちらhttp://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/417505091.html

扉絵はメインキャラクターやスタンド、ロカカカやランボルギーニなどがデフォルメして描かれた、ポスターチックな一枚。上部に書かれた2011という文字で劇中の時間では震災からせいぜい数ヶ月、ほとんど時間が経過していないことを改めて実感させられます。

今回は1ページ目から前回のあらすじもなくいきなりスタート。康穂の顔面に絆創膏を貼りまくるつるぎ。ここ数話は緊迫したやりとりが続いてただけに、ものすごく平和に映ります。

バスの車載カメラ映像をチェックする二人。バスに轢かれた愛唱は粉々に砕けたため、やはり現場には岩と砂が残るのみで、目撃者にも何が起こったか理解できてなかった様子。人が出てきたと思ったら次の瞬間には岩になってるわけですからね。理解できるほうがおかしい。
康穂らが映ってる映像は念のため削除した、とのことですが、そんなことまでできちゃうとは。ペイズリー・パーク万能すぎる……

いくら命を狙われていたとは言え、自分のしたことが愛唱の死につながったことに罪の意識を感じるつるぎ。当然の反応ですよね、後味はよくない。ましてや子供だし。『禁じ手』と言った意味が分かります。やさしくなだめる康穂。

今度は愛唱の勤務先である杜王スタジアムの監視カメラ映像を見る二人。彼がスタジアムの出口を通過する時、すでにロカカカの鉢植えを抱えています。職員用通用口から出口に至るまでの5分の間でフルーツを取ってきたと考えらえるため、保管場所とおぼしきエリアがだいぶ絞られました。次はいよいよ現場に乗り込むんですかね。

と、ここで康穂のスマホ画面に例の二択が登場。北方向か南方向か。はたして何がやってくるのか。新手のスタンド使いか!?足音の方へ振り向くと……

なんと定助登場。主人公なのに本格的に出るのは久しぶり。そしてこの二人、実は結構な期間会えてません。とうぜん感動の再会になるかと思いきや、駆け寄ってくる定助は康穂をスルーしてつるぎの方へ。
顔面に絆創膏貼り過ぎて誰だかわからなかったというオチ。ちゃんと意味があったのね(笑)ズッコケる康穂が可愛い。

改めて久しぶりの会話を交わす二人。お互い浮かべちゃってます。読んでるこっちまでジーンときました。
定助を呼び出したはのあたしなのに、と不機嫌になるつるぎも面白い。スタジアムに行くなら定助の力も必要だと言ってますが、あれだけ苦しめられた強力なスタンド使い・愛唱を二人だけで倒せたのだから、どんな敵が来ても案外なんとかなるのでは?と思ってしまったり。

再会の喜びに浸りながら手をつないで歩く定助&康穂。遠距離恋愛してるカップルっぽい。歌を歌ってというリクエストに、即興でポテトの歌?を口ずさむ定助。SBRの『ピザモッツァレラ♪』を彷彿とさせるシュールな歌詞に笑います。フライドチキンとも言ってるのでマックやモスというよりもケンタッキー

そうして歩いていると、空き缶で日光を反射させ定助に合図を送る女性が。新キャラ!これがセッちゃんなのか?唇だけで「あ・と・で・ね」更につづけて『セッちゃん』と。彼女の名前ではなく、定助をそう呼んだということ?

自分のことを知る人間にやっと巡り合えたかもしれない。焦る定助。せっかくの"康穂との時間"を中断し、彼女を追いかけます。路地から声をかける彼女。「心配した、やっと会えた」という言葉に、自分の過去を知ってると確信する定助。

色々と聞き出したいのはやまやまだが、下手に自分が記憶喪失だと明かすのは危険と判断。さりげなく話を合わせることに。札幌から帰ってきたという彼女は、定助に対し雰囲気変わった、そして「吉良吉影みたいなカッコウ」だと指摘。この女性、かなり知ってる!

吉良と言う単語に動揺したことを不審がられ、「セッちゃんじゃない」とその場から走り去る女性。やばい、せっかく過去を知る人を見つけたのに!
S&Wの能力で、財布の中にあったカードの情報を奪い"サクナミ カレラ"という名前だと判明。とっさに『待て!カレラ』と叫ぶと警戒心をといて抱き付くカレラ。

名前さえがわかれば今本人から聞き出せなくても後で調べることができますからね。定助の現在のの暮らしについて聞きつつ、お金の無心をするカレラ。『そーゆー付き合いはしてない(はずだ)』ときっぱり言いつつもも、結局5千円を渡す定助。というより見せただけで奪いとられた!?

『昔ベロチューしたじゃん、いや、してなかったっけ?』あっけらかんと言い放つカレラ。本当に読めない。定助とどういう関係だったのか気になります。

ふらふらしながら、近くの焼き鳥屋に向かうカレラ。さきほど購入したつくねに毛が入っていたとクレームをつけています。入るわけないと言い張る店主に対し、食べかけのつくねを差し出して「そこをつまんでみろ」と言う彼女。なにもつまめるものはないのですが……
しかし次の瞬間、いつの間にかつくねを貫通する一本の髪の毛が現れ、店主の指につままれてるじゃないですか。いったい何が起こったのか。

これを見た定助は彼女も何かしらのスタンド能力を持ってると推測。でもどういう能力なのか。やはり近づくのは危険なのだろうか。しかしパチンコをするも勝てずさらに千円をねだるカレラはヤバい人物には見えないんですけどね。
関わって……いいの?」というアオリにも納得。

ということで今月はここでおしまい。
バトルはなかったものの、今回もページ数以上に、中身の濃い回でございました。

2人目の岩人間もなんとか倒して、次はフルーツの保管場所に乗り込むのかと思えばまさかの新キャラスタンド使いではあるものの今のところ敵ではなさそうですし、やっと記憶をなくす前のX(定助の中の吉良じゃないほう)について色々わかってくるんでしょうね。楽しみです。

<5/20追記>
他のジョジョ読者の感想はこちらでチェック。
@JOJO アットマーク・ジョジョ様:43話感想リンク集
http://atmarkjojo.org/archives/16757.html

43話掲載のウルトラジャンプ6月号は5月19日本日発売。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック