フルーツ売人、大年寺山愛唱を追跡するも逆に攻撃を受けてしまう康穂&つるぎ。彼のスタンド能力、呼吸に反応して猛威を振るう恐怖のトルネードに翻弄される二人。射程距離から外れるよう『逃げる』よりもさらに『追い詰める』ことを決意したのだが、バスの中でもお構いなしに襲ってくる竜巻にどう対処する!?
本編のネタバレを多分に含むあらすじ+感想です。
#042 さらなる追跡
参考:前回第41話の感想はこちら(http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/415908476.html)
扉絵はバスの中での康穂&つるぎ、そして愛唱の3ショット。戦ってはいるものの、愛唱は二人と接触していないどころか、正体にさえ気づいてさえいない状態ですからね。まさか取引相手の息子だとは思うまい。『街は危険と隣り合わせ』というアオリのとおり、気がつかないだけで敵とすれ違ってたこともあったかもしれない。脅威はすぐそばにあるという印象を受けますね。
ページをめくると愛唱とその恋人とのやり取り。彼もまた岩人間であることが判明したわけですが、皮膚が固くなるという情報しなかったため、私生活、人間として普通に暮らしている姿というのははじめてですね。自分がそういった特殊な体質だということ、そして岩状態になって眠ると1ヶ月は目が覚めないということを告白。バカップル、という表現がしっくりくるタイプの女性なので別段気にしてはいない様子でしたが、1ヶ月間岩のまんま、っていうのはなかなかすごいですね。
夜露は岩状態→人間と割と自由に変化してたイメージなんですが、その状態で眠ってしまうと……という感じなんでしょうか。
その目が覚めない、ということを利用され、恋人に裏切られる愛唱。なんだかせつない。彼のビビりって、こういう人間不信からきてるのかもしれないですね。
回想が終わるとに彼のスタンドが「ドゥービー・ワウ」ということが判明。やはり呼吸に反応する自動追尾型ですし、はっきり『始末する』と言ってます。
康穂&つるぎはというと新聞紙に息を吹き込み、竜巻がそれを攻撃してる好きに窓の外からポイ捨て。やり過ごした次の瞬間、また小さなトルネードが発生しています。やはり一度ロックオンされた以上は、自動的に攻撃されてしまうようです。
バスが停車し、すかさず走る二人。前回反撃を決意したつるぎ君が折っていた車(折り紙)もさりげなくリリース。これどういう使い方するんでしょうか。まさか巨大化して本物の車にはなるわけないしな……と思ってたんですけど。
ふたたび愛唱の回想。家を壊され、誰にも気づかれず生き(?)埋めにされそうなところを助けてくれる夜露。同じ岩人間として結構な親交があったのですね。彼の安否に想いをめぐらす愛唱の前に、なんと常敏の姿が……
息を止めながらの全力疾走をし、襲い掛かるトルネードから逃げる二人。だんだん小さくなってる。射程の限界も近い?二人がバスを降りたのは『消防署前』彼女らが目指した先には救急車が停まっており、そこに備え付けられた酸素ボンベを借りて、ようやく呼吸することができました。これは賢い。
しかも竜巻が完全に消えたじゃないですか。攻略成功と思いきや、
なんと酸素マスクの内側にまで竜巻発生!スタンド『ペイズリー・パーク』で殴りつぶそうとしてもすぐに復活してしまいます。改めて敵の本気を実感する二人。東方家の中には”床下の雨漏りの黒いドロドロのようにに何かがうごめく世界があった”その蓋を開けたのは定助か、あるいは自分で明けたのかと自問自答するつるぎ君。フルーツについて深追いしたために、命が脅かされる結果になってしまったわけですしね。
後には戻れない以上、スタンド本体をやらなければ。と。ここで二人の前になんと常敏が。さらにその後ろには愛唱がいます。ついに見つかってしまった。
驚いたのは愛唱で、自分を追ってたうちの一人が常敏の息子(世間的には女の子としてすごしてる設定??)だと判明したわけで。常敏に対しては、このことを知らなかったことにしといてやるが、二人が夜露を殺したのだとしたら『あんたもゆるさない』と怒りをあらわにします。
『お父さんはあたしのことを絶対守る』と叫ぶつるぎ。それに対し、二人を始末する許可を出せと常敏につめよる愛唱。何を言われても常敏が無言なのがかなり怖い。
そんな中、バス停車後に放しておいた車(折り紙)が返ってきました。これはいったいどんな働きをしたのか。
『これで勝った』そう告げるつるぎ。やらなきゃやれていた。"光で照らされたなら…あたしはその中を進むッ" 名言きました!
ふと気づくと、そこかしこに常敏が。まさか。
次の瞬間、常敏に激突されバラバラになる愛唱……!
ペイパームーンの能力で街に走るバスがすべて常敏に見えるようになってしたため、バスを追いかけてここまで来、停車中のバスに話しかけ、その後轢かれてしまったというわけです。
タイヤの下敷きになって粉々に砕け散る『愛唱だったもの』やっと勝ちました。"奇策成功"というアオリとともに今回はここまで。すごくきりのいい終わり方でした。
いやー、あの折り紙そういう使い方だとは。一度落ち葉をすべてカエルに見せるといった方法はとってましたが、あくまで一時しのぎであり、攻撃になりえないと思ってたのですがねー。まさか、轢くとはね。救急車は出てきたけど、バスに轢かれると。
読み返してみると、終盤での康穂のセリフが『この男は!』という風に、あくまで愛唱ひとりしか見えてないんですよね。バスのそばに立ってるだけ。読者としては完全に騙されましたよ。彼から電話を受けてるわけだし、不審に思って常敏が町に出てきてもおかしくないじゃないですか。
勝利を確信した時のつるぎ君のイケメンっぷりもよかったです。これ名ゼリフとして記憶に残りそう。
ということで愛唱編が終わったわけですが、フルーツ『ロカカカ』についての真相にたどり着けなかったですね。そのすごさは十分観ることができましたが、そもそも愛唱はどう入手してる?育ててるのか?こうなればもう直接常敏に聞くしかないですが、また別の岩人間が登場するのか。
そしてそろそろ定助メイン回こないと主人公がだれなのかわからなくなるかも。
新章がスタートするであろう来月も楽しみです。
他のジョジョ読者の感想はこちらでチェック。
@JOJO アットマーク・ジョジョ様:42話感想リンク集
http://atmarkjojo.org/archives/16611.html
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