アイドルの工藤里紗主演のゾンビホラー。
自分を理解してくれる優しいおじいちゃんに会うため、親友と共に学校をさぼって彼の住む町へ向かう女子高生・りか。しかしそこにはたくさんのゾンビたちが……
アメリカのゾンビハンターでさえ勝てなかった最強のゾンビ『グロリアン』を倒せなければこの世は終わってしまう。仲間たちの協力を得、RIKAの戦いが始まる。
あらすじ
ごく普通の高校生・リカ(工藤里紗)は、ある日学校をサボって2年前に家を出ていった祖父・隆平(きくち英一)の住む町へ行く。そこには無数のゾンビが徘徊していた。それらを潜り抜けなんとか祖父の別荘に辿り着いたが、その矢先ゾンビに襲撃されてしまった。それを見かねた天才外科医の隆平はリカに特殊な手術を施し、戦闘能力が強化された「RIKA」へと改造させる。そして、最強兵器女子高生となったリカは崇(山本剛史)やユウジ(河合龍之介)とともにゾンビ集団のボスである最凶ゾンビ・グロリアンの元へと向かう。(wikipediaより)
ありがちなゾンビパニックものでありながらテンポよくストーリーが進み、いい具合に感染の混乱、そしてラストバトルへ向けた盛り上がりが感じられて面白かった。
主演にアイドルを持ってきたホラー映画は多々ありますが、脇役がいい味を出してて、単調でなくなってるのがよかった。
一番はゾンビになってなお、自分の口にさるぐつわ(?)を嵌め、理性を保ちながら人を襲わないように努めてるタカシ。見た目は完全なゾンビなのに、リカたちに協力してくれ、一緒になって戦ってくれる心強い奴でした。冒頭、ゾンビに噛まれて感染するシーンにやたら時間を割いてて、大丈夫かなと思ったんですが、ここまでのメインキャラなら納得。普通の食事を受け付けず、人を食べたい欲望と戦う姿はせつないものがありました。終盤のあれはまあ予想通りでしたが、『集会に行けよバカ!』など癒されたのでよし。
そしてリカのおじいちゃん。ボケてしまった設定でしたが、片目に眼帯をし、日本刀でゾンビ相手にかっこよく殺陣をやるシーンはかなりの見応えありました。主役の次に見せ場があって、シブさがよかった。
全体的なアクションはなかなかのものでしたが、序盤に用意されてる、ふらついてるだけでゾンビを次々やっつけてしまうシーンが一番笑いました。こいつ強いのか弱いのかわからないよ!って。
そんなおじいちゃんを騙そうとしてた若い女とその彼氏はゾンビに囲まれるという因果応報オチをきちんと書いてましたし、ゾンビ集団にビビりまくる役割は別件で出会う3人組が担当してたのでそのあたりのバランスもよかったです。ホラーのお約束(?)のお色気シーンも少しあります。
親玉を倒せばゾンビになった人も元通りになるっていう嘘みたいな展開から、さらにもうひとつオチが用意されてます。どちらも劇中で言及されてたので違和感はあまりなかったです。
映像特典としてメイキングが収録されてました。
タイトルから予想されたイメージと違って、片腕だけマッチョな女子高生っていう絵はなかなかにシュールでしたけど、ゾンビものとしてよくまとまってたし、B級ではありますが面白かったです。
本当、タカシのキャラクターだけでも十分観る価値がある作品だと思います。
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