ヒューゴー賞、ネヴュラ賞のW受賞と言う、快挙をなしとげsFファンに衝撃を与えたオースン・スコット・カードの同名小説を原作に、ギャヴィン・フッドが脚本を含めメガホンをとったSFファンタジー作品。
突如として現れ地球を攻めてきた昆虫型の異性生命体フォーミック。一人の有能な司令官によって危機は脱したが、次の侵攻に備えるため、国際艦隊は子供たちを育成するバトルスクールを設立するのだが……
あらすじ
50年前、昆虫型異星生命体フォーミックが地球を攻撃、メイザー・ラッカムという兵士が危機を救った。国際艦隊は次なるフォーミックの攻撃に備え、世界中から天才児を集めたバトル・スクールを設立する。それから20年後、訓練長官のグラッフ大佐は未来のコマンダーとして、天才的頭脳を持つ10歳の少年、アンドルーに白羽の矢を立てる。彼はバトル・スクールで訓練を重ね、次第に天才的な能力を発揮するようになる。(WOWOWより)
ゲームの世界がそのまま実写になったというな圧倒的な映像美と、成長するエンダーに感情移入する最高のエンターテイメント。
賞をとるくらいですからそのお話、ストーリー自体の面白さはもう折り紙つきで。自分の中でも相当ハードルを挙げていたのですが、まあ面白かったこと。
たぐい稀なる才能をもった少年が、次々とその頭角を現し、どんどんと出世?高いところまで上りつめていく。その様子も非常にスカッとものがあるのですが、それによって生まれていく葛藤。家族との連絡をさせてもらえなかったり、教官からの期待や、チームメイトからの嫉妬……
頭がいいのは間違いないのですが、単なる頭でっかちとかではなく。見てて腹がたつことがなかったですしね。より凶暴な兄を持っているためか、そのことを恐れ、内なる怒りを抑えてるからでしょうか。ずっとエンダー頑張れという気持ちしかなかったですね。
次々とその環境が変わる中でも、最初に知り合った仲間たちと最後まで共に戦ったりそういうところもよかった。『絶対に敬礼なんかしない』と言っていた鬼教官とか。
終盤に用意されたクライマックスバトルはもう息のむ暇さえないスリリングで、本当にすごかった。これで映像がちゃっちいと覚めちゃうんですけど、本当に大迫力。それがすべてとは思いませんが、SFものははやっぱり映像の美麗さも重要ですよね。
なんとなくそうなんだろうな、と予想してたことは当たっていましたが、そのあとの展開がちょっと予想外で。エンダーはそういう意味でも特別な資質をもった子供だったのだなと。面白かったです。
地球を守るため何としてもエンダーを本物に鍛え上げたい教官のハリソンフォードや、伝説の人を演じたベンキングスレーの演技も独特なものがあってとてもよかったですし、出てくる少年少女も年相応な部分を魅せつつも重要な任務についてる者の責任感みたいなものを感じさせて、かなりハマっていたと思います。
原作小説について調べると『エンダーシリーズ』とあり、登場人物の一人ビーンに焦点をあてた物語や、続編と言えるようなものもあるようで。1作目エンダーのゲームだけじゃなくいつか読んでみたいです。
王道少年漫画ぽくもあり、SFを題材にしたゲームぽくもあり。とにかく世界観が完成されててどっぷりはまってしまう、そんな映画でした。
WOWOWにて字幕版を録画、視聴。
次回放送は2/25(水)よる8:00(吹き替え版)
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