長崎に住む地味で平凡、彼氏なし29歳の女性サユリ、似ているという理由でリスボンに住んでいるという妄想をしちゃう残念な女性だが、「7月24日通り」にて憧れの先輩に笑顔が素敵だと褒められる。
時はたち、現実の恋なんか興味ないと過ごしていた彼女だったが、近く開かれるOB会にその先輩聡史も参加することを知り……
憧れだった相手とまさかの恋!?妄想女子が本当の恋に奮闘する姿を描く純愛ラブコメ。
あらすじ
長崎の市役所に勤めるサユリ(中谷美紀)は、出会う男性に“自分だけの王子様ランキング”を付けて妄想する退屈な日常を送っていた。そんなある日、ランキングトップ独走中のあこがれの先輩である聡史(大沢たかお)に再会したことで、クリスマスを前にサユリは本物の恋を手にいれようと決心する。(シネマトゥデイより)
↑著作権関係で音声なしみたいです。
王子様との恋を夢見る乙女を描く、王道のラブコメでした。
あらすじをざっと見た限りだとと先日最終回を迎えた綾瀬はるか主演のドラマを思い出しますが、髪の毛はぼさぼさだしどんくささはこっちの方が数段上。見ててヒヤヒヤしちゃいます。
恋愛経験ゼロの女性が予想外に憧れの対象といい感じなって、付き合うことにその一生懸命さ、テンパり具合がとても愛らしくて、応援したくなるわけなんですが。その、「憧れの対象」ゆえの空回りというものを丁寧に描いてて、とても面白いストーリー展開でした。
結構早い段階でデートしたり告白的なことをするので、どういう谷(幸せの絶頂から叩き落される)を持ってくるのかなと思ってたんですけど。非常に共感できましたね。
一方でラブコメにありがちな早とちり、「元カノ」の存在もとても上手く使ってて。特に真実が明らかになるときに余計に聡史に好感を持てたといいますか。見てて嫌な気持ちにならなかったです。誰もが羨む美男美女カップルだったのに別れ、劇中でサユリといい感じにってことだし、モテモテな反面決してチャラ男ではないんですよね。
基本的にはみんなハッピーエンドで終わるのでそこもポイント高いですね。サユリを一番理解してるキャラクター、佐藤隆太演じるヨシオのやさしさがとっても切なくて。同じ男としてなんかジーンときちゃいました。作中では相手は出てきませんでしたけど、幸せになってほしいなぁ。
事あるごとに彼をからかうYOU(サユリ父の恋人)とか、イメチェンしてチャラ男になった劇団ひとりとか、恋の成就を見守るシリアスなシーンの息抜き的に笑えるシーンも含んでて、全体的なバランスもよかった。108分の映画ですけど、あっという間に感じると思います。
聡史自身が照明関係の職業ということもあって、劇中とてもロマンティックな演出があったり、あとはクリスマスと言えばコレ、みたいな名曲がいろいろと流れますのでそこも見どころの一つだと思います。
どちらかといえば洋画の方がクリスマス映画多い印象ですが、邦画も名作揃いですのでぜひぜひ。大停電の夜に、や東京ゴッドファーザーズが特に好きです。いずれも人におすすめしてもらったんですけど。
明日12月23日、NHKのBSプレミアムにて放送されるということでご紹介してみました。
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メイキングなどを収めたナビゲートDVDも発売されてるようです。
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