常敏とのフルーツとの接点。そのヒントは彼の愛車ランボルギーニにあるはず。これこそが常敏とのムシバトルの真の目的だった!第一取組は定助が勝利し、計画通り第二取組が行われることになったが、一転して常敏の優勢で……
ネタバレを含むあらすじと感想。
#037 熱戦
参考:前回第36話の感想はこちら(http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/407340094.html)
扉絵は前回同様、2つの旗を掲げる定助。ですが今回は彼単独&アップですし、第二取組に勝つのはどちらか、という意味合いでしょうね。審判みたいな感じ。
ガレージに駐車してあるランボルギーニガヤルドの様子を描写した1ページを挟んでさっそく前回の続きが始まります。そう第二取組がスタートし、常敏のローゼンベルグが優勢っていうところでした。
いったい何をしてるかはわからないが、何らかの『操作』つまりスタンド能力でクワガタを強化、あるいは戦況を有利に進めているのではと勘繰る定助ですが、またしてもパラワンの脚が折られてしまいます。グロ注意!
攻撃するローゼンベルグの頭部分から、何か液体のようなものが流れています。これが能力なのでしょうか。パラワンを守ろうと、小さいシャボン玉を彼の脚の周りに付着させますが、ローゼンベルグのアゴに捕まり、持ち上げられてしまいます。ピーンチ!
次の瞬間滑るようにしてアゴから離され、土俵から落ちてしまいます。アレ?こんな簡単に負けてしまうの?
しかしすでに45秒を過ぎていたため今の落下はノーカウント。クワガタたちの集中力が切れてしまうため、仕切りなおして第2ラウンドが行われます。
脚を折られたらやっかいなのでS&Wでわざと滑らせたってことだったのですね。摩擦を奪うっていうのは8部序盤でやってましたけど、そういうことでしょうか。
兄を称賛する常秀をにらみ、定助びいきのコメントを強いる常敏。この"自分が勝つのはわかってるけど善戦することを期待してる"いわゆる『上から目線で余裕ぶっこいてる』感じが恐ろしいですね。
第2ラウンドの準備時間。定助はさきほどローゼンベルグから流れ出ていた液体のことを単刀直入に尋ねてしまいます。今更ですけどホント度胸あるなぁ。
するとあっさり秘密を教える常敏。なんとドライバーで小さい穴をあけ、そこにワックスを流しているというのです。うわー想像するとこれこそグロ注意ですよ……
ワックスが溶け出すと神経に作用して痙攣的な動きをするんだそうで、それが強さの秘密だったんですね。第一取組で負けたから少し本気をだして今回はそんな秘策を使ってきたのか。
しかも正直に答えるばかりか、同じ処理をパラワンに施してもよいとまで。こういうところフェアプレーの精神がありますよね。というよりも誰からも文句の出ない勝利を収めたいっていう感じかな。
誰もが思うであろう、穴なんてあけて大丈夫なのかという疑問をぶつける常秀。解説、ガヤ要員として優秀ですね。
20分後にくらいには死ぬが、勝負しているの45秒間は全く問題ないだろとのこと。つまり勝利のために大事なグラディエーターを犠牲にできるってことですよね。彼が「勝ち」にどれだけこだわる人間なのか、この価値観だけでも伝わってくる気がします。
そしてラウンド2がスタート。土俵上の戦いをしり目に、シャボン玉が温度計まで飛んでいきます。先ほど間違ったふりをして常敏の筆に触れていたのですが、それは筆の温度を調べるためだったのか。温度計が指示したのは、まさかの50度。これは普通じゃない。スタンドですよ間違いなく。
そんな予想をしている間にもローゼンベルグの猛攻は続き、接着剤で応急処置したパラワンのアゴや羽がどんどんやられていきます。ワックスが溶け出すスピードから見ても、常敏が何らかの形で『熱』を与えているはず。いったい何をしているのか。
1ラウンド目の状況の再現。身体を次々と折られ、仮死状態にさせられ、とうとう首にかみつかれてしまいます。やばい!そんな時不意に常敏に目をやると……
いました!スタンド!人形?ボロいロボット?なんだか不気味な顔した人型のやつです。
やはり常敏はこのスタンド能力で熱をコントロールしワックスを溶かしていたんですね。
クワガタバトルと言いながらスタンドバトルでもあった、と。
しかし今は見えないふりしておくことにする定助。
自分が見えるということは、定助もまたスタンド使いであることを教えてしまうことになりますからね。手のうちはなるべく明かさないのが吉です。
というか常秀には見えてないのだろうか……
それがわかったところでどうにもならないんじゃと思った瞬間、その常秀がスズメバチに気がつきます。第一取組のパラワンの強さを見せつけるため、そして闘争心を煽るために犠牲となったこの蜂。その水槽が開き、毒針のある下半身がなぜか椅子の上に置かれています。まさか……
かなりの優勢だったはずのローゼンベルグがもだえ苦しむように暴走をはじめます。土俵のい草にかみついたり、尋常じゃない痙攣をしたり。
『ダニがついてるかと思ったけどそんなのいなかった』しれっと言い放つ定助。常敏が気づいたときはもう後の祭り。全身から液体が流れ出たかと思うと、体が破裂してしまいます。うげぇ。最後の最後にグロ注意。
ワックスのためにあけた穴から蜂の毒が入り、最終的に全身をむしばんだんですね。恐ろしや……
そして間髪入れずに勝利宣言。
『頂戴感謝いたします』くるっと。
これ常敏の立場だと相当むかつきますよね(笑)
キーをもって立ち去ろうとする定助を引き止め、中に戻るようにいいます。しかし定助の方が一歩上。シャボン玉を使って、キーをつるぎに渡すことに成功します。外で待機していたつるぎ&康穂はこれでガヤルドを調べ、過去に立ち寄った場所を知ることができますね。当初の目的達成まであとわずか!
ただし定助はまたしても窮地に。『ここへ何しに来た?』この勝負初めから計画していたことを常敏に感づかれてしまうのでした。
ここから質問は拷問に変わってしまうのか~っていうところで今回はおしまい。これにてグロ注意!な展開は一区切りでしょうけど、常敏がフルーツとどう関わってるか明らかじゃない以上、怖いですよね。すんなり仲間になるとかは絶対なさそうですし。スタンド勝負って言っても熱操作能力だとすると直接の殴り合いってのも可能性は低そうですし……
サブタイトルの熱戦は文字通りの白熱した戦いっていう意味と、熱操作っていう意味と二重になっててたんですね。
最後まで読んで気がつき、うまいなぁと思いました。
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@JOJO アットマーク・ジョジョ様:37話感想リンク集
http://atmarkjojo.org/archives/15660.html
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