ひまわりと子犬の7日間 / 保護された野良の犬の親子を助けようと奔走する保健所職員の奮闘を描いた感動作主演は堺雅人。

ひまわりと子犬の7日間 [DVD]

さまざまなな理由で犬や猫といった動物が引き取られる保健所。ペットブームの陰で実に年間17万頭もの殺処分が行われている現実を背景に、宮崎に実際にあった出来事をもとにした感動のヒューマンドラマ。
保健所職員の神崎は保護期間を延長したり餌を大目に与えるといったルール違反のほか、愛娘や幼馴染の獣医の協力を経て犬の引き取り手を探すなど、一匹でも多くの命を救おうと毎日奮闘していた。
そんな中、畑を荒らす犬がいるという通報を受けたのだが、犬のそばには生まれたての子犬がいて……
あらすじ
愛妻を亡くし、男手ひとつで2人の子どもたちを育てている神崎。ある日、彼が勤める保健所に、母犬と生まれたばかりの子犬たちが保護される。神崎は、その飼い主を探し求めて懸命に東奔西走するが、母犬は子犬たちを必死に守ろうとして一向に周囲に人間を近寄らせようとはせず、飼い主探しは難航。その間に、上司から厳命された保健所の収容期間の7日間はどんどんと過ぎてゆく一方、母子犬たちの命の刻限は次第に迫ってきて…。(WOWOWより)


先に書いてしまいますけど、この犬ひまわりは助かります。ネタバレごめんなさい。
人を癒し、家族同然の存在である動物たちがいる一方で、保健所に保護される犬や猫たちもたくさんいる。人と動物とが暮らしていく中で、考えていかなければいけない重要なテーマであると思うのですが、この映画はそのことを改めて意識させてくれる内容でした。
収容期間までに引き取り手が見つからなかった犬はどうなるのか。それを知らずに手伝いをしていた娘の里美。彼女が真実を知り、一度は悲しみにくれてしまうものの神崎の仕事の意味、意義を理解し再び手伝うようになること。動物を助けたいという想いが強ければ強いほど、保健所職員という職業の辛さというものがあるでしょうし、自身の限界をいやおうなく突きつけられる現実。堺雅人さんの演技もあいまって深く感情移入してしまいました。
夏八木さん演じる飼い主と別れ、厳しい環境を生き抜いて生きたひまわり。その結果ひとを警戒するようになってしまった彼女とどう接ればいいのか悩みながらも精いっぱい『心の友達』になろうとする神崎の姿も胸をうちましたし、彼を支える人たちのやさしさもグッときました。
そのひまわりを演じている犬が……特に目の演技がね、本当素晴らしくて。最初のおじいさんとの素敵な思い出。人を警戒し威嚇する時。最終的に神崎に心を開くとき。何回泣いたかわかりません。
オードリーの若林さんもメインキャラの一人として出てきますが、すこしドライな今どきの若者って感じで非常にうまかったでです。

このひまわりは素敵な家族を得、幸せに暮らしていったのでしょうが、冒頭でもふれたようにかなりの動物たちが悲しい結果となってしまう現実があること。僕らひとりひとりがきちんと考え、動物と向き合っていくことが大切だなと改めて感じました。

WOWOWにて録画、視聴。

ひまわりと子犬の7日間(Blu-ray)
松竹 (2013-08-07)
売り上げランキング: 40,413

ひまわりと子犬の7日間 [DVD]
松竹 (2013-08-07)
売り上げランキング: 3,444

ひまわりと子犬の7日間 (集英社文庫)
平松 恵美子
集英社 (2013-01-18)
売り上げランキング: 102,068

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック