ソーラー・ストライク2013 / 我らがアルバトロスのB級ディザスタームービー。でも地球のために一肌抜く男たちの友情に、思わず胸が熱くなる!

ソーラー・ストライク2013【完全版】 [DVD]

我らがアルバトロス配給のディザスタームービー。邦題に2013とある通り、過去にも「ソーラーストライク」と名の付いた作品はいくつも存在しておりますが、例によって「あくまで邦題」であり全く関連性はありません。
史上初の民間陣による宇宙旅行は失敗に終わり、太陽フレアの影響によって制御不能になった宇宙線は太陽に直撃。それだけでも悲劇なのだが、それが引き金となって地球に「ソーラーストーム」が襲来し……
あらすじ
史上初の、民間人による宇宙旅行。選ばれた6名の乗員は月を目指して旅立つが、活発化した太陽フレアにより、宇宙船が制御不能となってしまう。開発者のバーカス博士、宇宙飛行士のウィンクロフトたちは必死の救出作戦を展開するが、猛スピードで太陽に向かう宇宙船を止める術はない。宇宙船に搭載された“スカラー・エンジン”が太陽で爆発すれば、未曽有の太陽嵐が襲来し、地球は壊滅してしまうのだ。世界が固唾を呑み見守る中、ついに最悪の事態が訪れてしまった…。未曽有の“ソーラーストーム”が襲来、不気味な光が大気圏を覆い、猛烈な放電現象が地上に降り注ぐ。人類に残された時間は、わずか2日間。世界がパニックに包まれ地獄と化してゆく中、バーカスとウィンクロフトは、NASAの極秘開発船X57を使い、最後の作戦に挑もうとするのだが…。(アルバトロスHPより)


午後のロードショーでの録画を視聴したのですが、商品ページを見ると全2話構成の合計178分とあるんですよね。CMをカットした時点で100分弱。かなりの部分がカットされてるようで、これはいつか完全版をきちんと視聴せねばと思う所存でありますが。
前半の見どころといえば夢と希望を乗せて飛び立ったはずの宇宙線が制御不能になり、100%太陽に突っ込むとわかってからの乗員たちのやり取り。地上と通信し、"最後の別れ"をするわけですが、これが非常に涙を誘いまして。博士に想いを寄せる女性や、大統領夫人……
その悲しい事故の影響によって地球に起こる未曽有の事態についてはまあB級映画っぽさを残しつつCGは結構見ごたえありで。「静電気のカーテン」の描写がなかなか面白かったです。機械がほとんど使えず旧式の車しか乗れなかったりとか、ディザスタームービーっぽかったですし。
恐らくカットされた部分に関係するのか、アフガニスタンの難民キャンプのストーリーはあまり本筋にかかわってこなかったのですが、危機的状況を前に「物資を分け合い、よそ者は決して受け入れない」という決断をしたとある町のお話はちゃんとメインストーリーに絡んできて。最初に犠牲になった6人とも関わってて深いなと思いました。さらには大統領とその側近とのちょっとしたいざこざまであって、確かにボリューム満点。メイン以外にもいろいろあるから合計178分なんですね。
後半としては王道中の王道、世界を救うために男たちが頑張るっていうお話で、展開はある程度予想できてたんですけど二人の友情にジーンときちゃって。バーカスとウィンクロフトがそれぞれヒロイン(?)の元夫、現夫という設定が生きてたなぁって。

総括すればB級なんですけど結構ちゃんとしたお話で面白かったです。ただ、科学とかに関して細かいところツッコミを入れようと思うと途端にあれっていう部分もありますので、そこは目をつぶる必要があります。
※宇宙船が突っ込んだくらいで太陽があんなことになるのか、とか。

ソーラー・ストライク2013【完全版】 [DVD]
アルバトロス (2013-09-04)
売り上げランキング: 115,256


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック