オバマ大統領来日時、阿部総理と会食したことでも話題となった銀座の名店「すきやばし次郎」
6年連続でミシュランの三ツ星を獲得したこの店の店主、85歳となった今もなお現役で握り続ける小野二郎と、彼の息子たち、仕入れや仕込みなどを追ったドキュメンタリー。
壮大な音楽と、「目の毒」レベルの寿司も見どころ。
あらすじ
東京・銀座の地下にたたずむ「すきやばし次郎」。一見ミシュランで三ツ星を獲得したとは思えないほどこぢんまりしたその店は、鮨を芸術の域にまで高めた名店だった。店を率いるのは80代後半にしてなおカウンターに立ち続ける名職人・小野二郎。毎朝築地市場に出向き、自らの目と舌で素材を吟味する彼は、まだ見えない頂上を目指して研鑽を積み続ける。そんな偉大な父の背中を、2人の息子は敬意と葛藤とともに見つめていた。(WOWOWより)
中心となるのはタイトルの二郎こと小野二郎さんで、彼がこれまでどのような想いを持ち、どのような姿勢で仕事に向き合ってきたのかがよくわかる作りになっていて。そのまさしく『職人』といえる生きざまにはただただ感動を覚える。みっともなくなったらやめるが、今はそれは考えられないとおっしゃる二郎さんですが、特に店に立ってる時の姿は80代後半だなんてとてもとても思えなくて。
彼自身の言葉、インタビューもあるのだけれど、グルメガイドの人、かつてすきばやし次郎で働き独立した人。そして二人の息子によって二郎さんについて語られてて色々な角度から「その人」が見えてきて面白かった。
特に店で働き、ゆくゆくは後を継ぐことになるであろう長男の禎一さんももう一人の主人公というくらいかなり出ていて。偉大すぎる父親を持った男というこれまた感情移入できるつくりになっていた。六本木に店を構え独立した次男・隆士さんもそうですが、やっぱり「自分に厳しく、より高いところを見ている」姿が非常にカッコいいんですよね。プロとしての誇りや自覚をもって日々精進してるのが。
その他にも店で長年の修業をしてきた方々や、「自分とは別のプロ」と表現していた仕入れの方々。あの店で出される前にその魚に、鮨に携わってる一人一人をより明確に感じられて。今後より一層お寿司を美味しく食べられそうな気がした。
BGMのクラシック音楽がより一層洗練された印象を受けて。アメリカ製作なので寿司ネタに英語字幕が出たりしてカッコよかった。
当たり前ですがその寿司がバンバン画面に出てくるので、正直本当に目の毒。おなかがすいてる時に見ないほうがいいと思います。そして、いつか必ずあの店で食べたい、そう感じさせる作品でした。
劇中ガイドの方が二郎さんの寿司を評して「シンプルを極めると、ピュアになる」という言葉、自分の舌で実感したいと思います。
WOWOWにて録画、視聴。
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