スピーシー・オブ・コブラ / 余命わずかな男がすがったのは、蛇女伝説。恋人(ヘビ)を監禁し女王ナギンをおびきようせようとするのだが……

スピーシー・オブ・コブラ [DVD]

デヴィットリンチ監督の娘ジェニファーリンチがメガホンをとりインドで撮影された米・印合作のモンスタースリラー。
古くから伝わる女王ヘビ伝説。ガン宣告された男は最後の望みをかけ、不老不死の石を手に入れるためにナギンの恋人(ヘビ)をとらえ彼女(ヘビ)をおびき寄せようとする。
一方彼女の餌食となった数々の死体の調査をする刑事。最初はただの都市伝説だと一蹴するのだが……
あらすじ
女王ヘビの体内にはナグマニという不老不死の石があり、手に入れられれば永遠の命が約束されるという。脳腫瘍に冒され余命半年の宣告を受けたマッドサイエンティストのステイツはこの伝説を頼りにインド山中に分け入り、巨大コブラのオスの捕獲に成功。実験室で生け捕ったコブラの体に電極を接続して女王をおびき寄せるが…。(Amazon商品ページより)


地下でヘビを軟禁し、ヘビの女王ナギンをおびき寄せるステイツが「このままじゃガンで死んでしまう」焦ってどんどん暴走していく一方で、人間の姿に変身し少しずつ彼のもとへ近づいていくナギン。
途中で何人かが彼女の犠牲になるのだが、毎回巨大な蛇の姿に戻るのが律儀。変身シーンなど、一応セクシーぽく見せようとしているところは頑張っているものの、『蛇に襲われる人間』の図などはB級ホラーおなじみの安っぽいCGなのでそこはご愛嬌。そのおかげかグロテスクさや怖さみたなものはあまり感じなかった。人間を丸呑みしたときの「おなかだけヘビ状態でポッコリ膨らみつつそれ以外は人間の姿」はシュールで笑ってしまった。
もう一人の主役刑事ブクタは彼女によって犠牲になった人たち(大抵悪人)の捜査にあたる一方で、「裸の女性が倒れてる」との情報を受け人間状態のナギンを保護施設に送るという奇妙な縁が。
彼を演じてるのがイルファーン・カーン。『ライフオブパイ』でパイ(成人)を演じてる俳優さんでした。
ナギン役はマリカ・シェラワットさん。神話という作品なんかも出てる方で、インド美女という感じ。
恋人を奪われた悲しみの演技が上手かったと思います。
終盤にかけての恋人(ヘビ)との再開シーンは官能的な演出ながら少し笑いそうになってしまいました。

邦題の時点でいわゆるB級だというのは皆さん察してくれてると思いますがハードルを下げなくても十分見ごたえある作品だったと思います。

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