憲助のスタンドによって八木山夜露の追跡をし、海岸近くの岩場にたどり着いた定助たち。無事に康穂を発見できたものの、夜露に関する不思議な性質を知る。植木鉢、栗に続きまたしても彼のスタンド攻撃が襲い掛かり……
#031 LOVE OF GRAVITY
参考:前回第30話の感想はこちら(http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/391941800.html)
先月定助が夜露のスタンド攻撃を「重力の愛情」と評しましたが、それがそのまま31話のサブタイトルに。扉絵もトゲトゲちっくな夜露&彼のスタンドのツーショットなわけですが、もしかしてこれがスタンド名なのか?
検索しても「愛の重力」(GRAVITY OF LOVE/小室哲哉)はあっても重力の愛はヒットせずでしたが……(後述)
※ジョジョ読者だと6部最終話のアオリ「引力、すなわち愛」を思い起こさずにはいられないッ
東方家の代々の呪いの解除方法、あの「等価交換」の場所で母親が病気の身代りになってくれている憲助の回想からスタート。東方家が罹る「皮膚が岩のようになる病気」と、夜露の「皮膚が岩」という性質?との関連性はあるのでしょうか……
※ask.fmで質問されて『夜露も似たような病気なのでは?』みたいな予想を答えましたけど、今回のを見る限り違う??
我々読者もいまいちピンと来てないといいますか、「岩でありながら人間」という表現ははっきりと理解できなくてですね。それを代弁するかのように「比喩か?」「なんのことを言ってるんだ?」と尋ねる憲助。
それに対して夜露は「岩そのもの」と答える定助。そういう人間だと納得するしかないですね。
無事に発見できたものの未だ起きない康穂。定助を始末するため夜露はいろいろと準備、罠をしかけていたみたいです。本気で殺りに来ているッ
そして3回目となる夜露のスタンド攻撃が着々と近づいてきてます。カサカサッ 憲助はスタンド、キング・ナッシングで彼の匂いを追跡。前回は康穂の匂いをたどったわけですが、今度はその彼女についた夜露の匂いを追跡。岩だけど匂いはあるのか……スタンドが指示した場所、それは一つの岩。
定助は前回、夜露は「このなかの岩のどれかだ」と言ってましたが、やっぱり紛れ込んでましたね。うっすらと夜露のシルエットぽくなってますが、みかけはただの岩です。S&Wでオラオララッシュを打ち込むも、ただ岩に攻撃してるだけ。逆に定助の手にダメージが。そこで近くの岩を手に振り下ろしてみます。すると岩から出血。
ジョジョベラー書下ろしイラスト(黄緑)での各スタンドのような、石像ちっくな夜露。まさしく「岩でありながら人間」としか言いようのないこの生物。憲助の「いつからこの世にいるんだ」っていうのもうなづけます。なんなんだこいつは…
そうしているうちに転がってくるプラスチック容器。中身は農薬(液体)これは砕いて粉々にするとか、水分を吸って強度を下げるなんてことはできない。こんなものが沁み込んだら毒によって完全にやばい自体に。SBRでガソリン撒かれたのとはわけが違うぜ
ここでもやはり憲助はいったん退いてスタンド能力の射程距離から外れることを提案します。地下に入ると攻撃がやんだことから、その範囲から出さえすればなんとかなりますからね。囲まれる前にどこかに逃げられれば……
そんなやりとりをしているうちに夜露は移動していきます。岩と見分けがつきにくいため、なかなか追うことができず。そこで「手に入れるのはわたしだ、吉良吉影ではない」と意味深な言葉をかたりかける夜露。
「王手飛車取り、すでにお前の敗北のかたち」と勝利宣言をします。
オラオララッシュをかけるも岩に紛れてかわされてしまいます。ホントなにものだよ夜露。
あくまで標的は定助。ならば康穂ちゃんを置いてとにかくここから逃げるべきだと再び提案する憲助に対し、「おまえとオレが過去でどんな関係であろうと、絶対に倒す」と負けじと勝利宣言。ここは非常に主人公ぽくてかっこよかったです。われらがジョジョ、って世界だ。
シャボン玉でどう対抗するというのか。防ぐことなんて、できるるわけがないッ
だが定助がするのは防御でなく攻撃。なんと夜露のカラダを丸ごと大きなシャボン玉で包んでしまいました。これまでで最大の大きさ!&成人男性一人分の重さ(岩だからもっと重い?)なのに、宙に浮いてる!
お前が王手飛車取りならこっちは「詰み」だと宣言。
「王手飛車取り」は、射程外から外れれば定助(王)は助かるが、置いていった康穂(飛車)はどうなるかな?というような意味にもとれますが、定助の「詰み」はチェックメイト。それこそもう夜露が敗北のかたちにはまったということ。どんな策でいくのか。
シャボン玉ごと夜露を遠くに飛ばすことで、スタンド攻撃の射程範囲ごと移動させ、これによって農薬の移動は止まりました。さらにそのまま海に突き落とそうとする定助。すげぇ。
しかし「おれは一つの岩だ」「そしてひとつの島だ」と不敵な表情を浮かべたかと思うと、岩場の岩を自らにぶつけてシャボン玉を割ってしまいます。
そして定助たちの方に近づいたことで彼らはスタンド攻撃の射程内に入ってしまい、再び農薬が襲いかかるッ。
「なす術ナシ…?」というアオリととも今回はここまで。
いやー岩であり人間って何だろう、と思いながら過ごした1ヶ月でしたが本当にそのままでしたね。
岩人間・八木山夜露。
それにしても、「手に入れるのはわたしだ。吉良吉影でなく。お前に言ってるんだぞ」というセリフが気になりますね。
これまでのお話では、定助を(吉良+X)としたとき、夜露はXの命を狙っていたのかと思ってたのですが、殺意を向けてるのは吉良の方であって。
Xが何かを持っており、それを吉良と夜露で取り合ってた(吉良VS夜露)その過程で吉良を殺そうとした。そういう風に読めました。
<4月22日追記>
このセリフについてのコメントを頂きましたが、このシーンを読み返すと、「吉良吉影でなく、お前(X)に言ってるんだぞ」という意味にもとれるんですよね。これだと上とは全く逆で『夜露VSX』という構図になりますし、なぜ命を狙われてるか未だわかっていない定助(X)に対し、改めて明確な殺意を表現した、というシーンだということもできそう。これだと僕が今まで感じてた、「夜露が殺意を向けてる相手はX」という予想と同じですし、こっちのほうが正しい気がしますね。
一方で、憲助はつるぎの奇病を治すために吉良を必要としていた、というような描写もありましたから、「吉良という人間自体が鍵」なのか、それとも「吉良はXが関わる、何かしらの治療法を知っている」なのかという疑問がわいてきまして……
僕個人としては31話を読んだ最初の印象を支持したくなってしまいまして。奇病の治療にはXの体のあるものが必要で、夜露もその何かを欲しがっていたと。そこで吉良は等価交換の場所でXと融合という策に出た、あるいは偶然融合してしまったか、という風に考えました。そうすると上のどっちの意味にしろ、夜露は「定助を殺して彼の体の中のものを取り出したい」ということなのかという結論に行きました。
ジョニィは妻の病気を治すためにあるものを日本に持ってきたことや、謎の赤ちゃんのことを考えると、もはや定助の体の中にあるものというのはアレなんじゃないかっていう予想が浮かんできてしまったのですが、果たしてどうなのか。そこまで7部とリンクさせるのでしょうか。
この予想もいい意味で裏切ってほしいので、これからも楽しんで待ちたいと思います。
<追記おわり>
※スタンドについて
Twitterでのフォロワーさんがサイモン&ガーファンクルの「I Am a Rock」に今回出てきたセリフそのままの歌詞、そして回想シーンや建築家などなど、これまでのジョジョリオンの展開を連想できる歌詞が登場することを発見&教えてくださいまして。
おそらくスタンド名もこの線が濃厚じゃないかななんて思ってます。YouTubeでその曲を聞きながら今回のあらすじ感想を書きました。
それも7巻の各話サブタイトルで明らかになりそうですけどね。
なんと早くも5月19日にジョジョリオン7巻が発売が決定。のちほどそちらのお知らせなんかも書きたいとおもいます。(いつもの各話の感想へのリンクです。)
他のジョジョファンの書かれた感想はこちらから↓
@ジョジョさん:31話感想リンク集
http://atmarkjojo.org/archives/13326.html
31話掲載のウルトラジャンプ5月号は4月19日本日発売。
今回はジョジョのミニショッパー(ショップ袋)が付録としてついてくるほか、アニメ情報も掲載。
大人気放送中のジョジョ3部アニメでは5部ブチャラティチームのウルジャンCMが楽しめますのでそちらもチェック。
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この記事へのコメント
通りすがり
ここの後半は「吉良吉影に言っているのではなくXに言っているんだ」という意味かと思ってました
確かに「手に入れるのは吉良吉影ではなく私だ」という意味に見えますし・・・どうなんでしょう
きよ
たしかにその意味にもとれますよね。
定助の中のXと吉良。これまで「また殺されにきたか」とか夜露の殺意はどちらに向けてか明確には描写されてないので憲助を含めて彼の目的っては誰もわかってない状態ですし。
ちょっと予想を本文に追記してみます。