スタンド攻撃にあいながらも、すんでのところで地下室に入ることのできた定助&憲助。東方家とつながりがあったあの建築家と、つるぎが目の当たりにした信じられない光景とは。そして今度こそあの人のスタンドが……
#030 追跡
参考:前回第29話の感想はこちら(http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/389152909.html)
ウルトラジャンプ表紙に加え、本編1枚と見開き1枚の合計3枚のカラーページで豪華な今回。
散々苦しめられた建築家夜露のスタンド攻撃に関する
まだ名前すら出てきてない夜露のスタンドがなんとカラーで初お目見えとは……
彼の服はトゲトゲが多いのですがスタンドも一緒で、どことなくサボテンをイメージしてしまいます。色は赤ですけど。下半身はサルエルパンツっぽい?
夜露の服に「H」という意匠があることが気になっていたのですが、このスタンドの腰にもありました、H。ベルトのバックルの位置。前にも触れましたが、スタンド名の頭文字ではないかとにらんでいます。果たして??ゴーイングアンダーグラウンド?なんですか、それは。
粉々になろうが割れようが、とにかく体の中心に向かって植木鉢や栗が集まってきたあの攻撃を『重力の愛情』と表現。定助なかなか詩人だな…
夜露に懐柔されハッチを開けなかったつるぎに対し、憲助が「勇気を持て!」と諭します。
皮膚が石のようになる奇病。その発症の恐怖から夜露を信じちゃったんでしょう。年齢を考えればしかたのないことですが。6代目ノリスケとして立派に育ってほしい憲助の気持ち、わかります。
そんな祖父と孫の会話の後、康穂のことを尋ねる定助。やっぱり地下室にいました。ベットでかわいい寝息を立てる彼女を見てひとこと「い、癒される」
明確な殺意をもって、怒涛のスタンド攻撃をうけ、やっと一息つけた安堵感は理解できますけど、まだまだ予断は許されない状況なんじゃないの? どうも緊張感が(笑)これが定助の魅力だと思いますけどね。和む。
しかし「そこはもともと夜露の部屋」という憲助の言葉で現実に引き戻されます。前回のラストで彼は東方邸を設計した男であるとわかりましたが、建築の間、地下のこの部屋で生活していたのだという。仕事を認めて任せたが私的な付き合いはなく、どういう人間か深くは知らないそうで。家が完成したあともこっそりと住んでいたのでしょうか。
なぜつるぎが彼を信頼したかといえば、石のようにコチコチになった犬に何かを食べさせ、元気な姿にもどしたそうで。そこで「つるぎの病気も治せる。定助を誘き出せ」といわれた。つるぎは「定助はよそのものだから差し出すくらい全然平気」と考えてその取引に応じたと。それを聞いたときの定助の顔が面白かったです。相手は子供だから。抑えて抑えて。
どう病気を治したのか気になる憲助に対して、なぜ自分に殺意を向けるのか、(過去の自分の記憶のヒントになるかもしれない)その「動機」を解明したい定助。そういえば地下に入ったことで射程から外れ攻撃はやみましたが、これでおしまいなのか?
嫌な予感を感じた定助は康穂の様子を確認すると、彼女の姿がありません。
つるぎしか知らないはずの地面の亀裂から夜露が侵入し、康穂を連れ去ったのです(どうやって入ったかはあくまで定助の予想ですけど)定助を誘い出し、再び攻撃をするつもりか?
焦る定助を制止し、ついに自分のスタンドを出す憲助。キング・ナッシング。これまで体の一部分だけでしたが今回は全身が。パズルのピースで構成され、悪魔というか羊のような角がありながらもどことなく可愛らしいデザインの人型スタンド。こいつの能力は匂いをたどること。遺留品さえあればその匂いをかぎ足取りを追うことができる、遠隔操作型スタンド……!
匂いは天上の換気口から外へ通じているようで、スタンドを追う二人。
自分まで危険を冒すことはないと祖父を止めるつるぎに「お前の家で黙って勝手なことをするやつを許すな」と告げます。この家長っぽいセリフがカッコいい。
夜露の追跡をしながら自身の過去と奇病について語る憲助。やはり彼は発病していました。前回の回想は実際に起こったことだったんですね。彼の場合、彼の母親が身代りになってくれたので助かったのだと。それはあの不思議な場所で行われる等価交換。定助(の中のX)と吉良があの壁の目の近くで混ざり合ったように、誰と決まったわけではないが、身内のだれかが病気を等価交換、つまり身代りになることで長男は病を治してきた。先祖代々行ってきた習わしだと。東方理那が発病し、ジョニィが禁忌をおかし、そしてあの伝説。
「身代り」という言葉でどうしても連想せざるを得ませんが、
5代目憲助となる常敏は既に病気を克服したと言ってましたけど、やはり同じ方法で、だれかが身代りになって助かったのでしょうか。
これまでその方法しかなかった。だからあの奇病を治す「食べ物」なんてあるはずがない。孫の弱みに付け込みやがってと、憲助の夜露に対する怒りが湧き上がります。
地下から出、果樹園を抜けて海岸そばの岩場まできた彼らでしたが、ここでキングナッシングが引き返して定助たちのほうに近づいてきます。ということは康穂が、そして夜露が近くにいるのか?
周囲を見回すとすぐそばの岩の陰に康穂が。そして次の瞬間、またしてもどこからともなく表れた夜露の手が
定助の手に触れます。
間髪いれずにS&Wでオラオララッシュをたたき込む定助。手応えはあった!
しかしまたすぐに彼の姿が見えなくなってしまいました。
近づくまで岩だとしか認識できなかった。だからこの中の岩のどれかが夜露だと叫ぶ定助。
擬態する能力なのか?それならあの「重力の愛情」と合わせて二つの能力になる。そんなことはありえないという憲助ですが、それ対して定助は皮膚が岩だったことから、能力ではなく、彼の「体質」だといいます
「岩でありながら、生きている人間」だと。
え?どういうこと?
初登場が壁際にいきなり立ってたので、東方家の地下室にすむ地縛霊とか何かしら人間を超越した存在なのかと予想した時もありましたけど、地面と同化できる(そう認識させられる)体質、なんでしょうか…謎だらけ……
そして彼に触れられたため、またしても何かが定助を押しつぶそうと集まってきています。今度はいったい何だ?というところで今回はおしまい。
カラーページで登場したのに、本編では出てこなかった夜露のスタンド。その分憲助のスタンドについて判明しました。東方家の面々はみんなスタンド名に「キング」が付くんですかね。常敏や鳩はどういう能力なのか。ラスボス臭ただよう常敏はまだしも鳩さんは助けてくれそうな気がするので、サポート的な感じですかね。
他のジョジョファンの書かれた感想はこちらから↓
@ジョジョさん:30話感想リンク集
http://atmarkjojo.org/archives/2014/2014-03-20-002958.html
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