先月ジョジョリオン5巻とともに発売をお知らせしましたが、発売ということで改めて。
ジョジョの奇妙な冒険第4部に登場した漫画家「岸辺露伴」を主人公にした短編はこれまで様々な雑誌に掲載されてきましたが、ついに1冊のコミックスになりました。
収録作品は 『懺悔室』『六壁坂』『富豪村』『密漁海岸』『岸辺露伴 グッチへ行く』の5編。
それぞれのストーリーの簡単なあらすじと1行感想をば。
※他の本と一緒にネット通販で購入したため、今現在手元にありません。掲載誌で読んだ当時の記憶を頼りにかいたので間違ってるかもしれません。届き次第修正します。
岸辺露伴は動かない 〜エピソード16:懺悔室〜
教会の懺悔室、入る方の部屋を間違えたために親父だと勘違いされ、偶然聞いてしまった「恐怖の出来事」について。露伴は「話を聞くだけ」のキャラクターのため『動かない』というタイトルに。
「幸福の絶頂にいるときにやってくるしっぺ返し」は余計ショック、ということはSBRでも言及してました。彼が裁かれるべきか否か、運命に「審判」してもらう手に汗握る展開と、すべて語り終わったあとの更なる衝撃の事実。スリリングでした。
岸辺露伴は動かない ~六壁坂~
妖怪の取材をするために山を6つも買って破産した、という仰天の告白とともに、露伴の口からその妖怪「六壁坂」についての真実が語られる。
物語の鍵は過去の事件に、という時に「記憶を見る」スタンドがいかに効果的か。今回は自身が実際に体験してるので動きまくりですが、謎がわかったら特に行動を起こすこともなく帰ってきてしまうあたりが露伴らしい。服にSBRという文字があって笑いました。
岸辺露伴は動かない 〜エピソード5:富豪村〜
山奥のとある村。交通の便は悪いがそこにある11軒は皆「25歳でこの別荘地を購入し、それを境に成功をおさめ大富豪になっていた」ことがわかり、露伴の編集担当泉が購入を検討。売主に会いにいくとき露伴も同行することに。案内人・一究は何よりもマナー(礼儀)を重んじる男で……
「特殊なルールがあって、それを破ってしまうと」というスタンド系のお話で、効果がかなり強力でした。最後の最後、試された露伴の「舐めるなよ」はかなり面白かったです。
岸辺露伴は動かない 〜エピソード6:密漁海岸〜
料理人トニオさん登場。彼の料理を食べれば誰もが立ち所に健康になるが、妻の脳腫瘍だけは効果がなく、ヒョウガラ列岩で取れる究極のアワビなら、と考えた彼は露伴に『密漁』の協力をたのむ。
古文書で見つけた芸術的な密漁方法と、そこに隠された罠。海の中という緊迫感が非常にスリリングでありながら、ハッピーエンドになっていてさわやかな読後感。
「だが断る」のセルフパロディとも思えるセリフに注目。
岸辺露伴 グッチへ行く
SUPRに別冊付録として収録されたフルカラー漫画。中身が勝手に消えてしまうという不思議なバックをしゅうりしてもらうため、フィレンツェにあるグッチの工房を訪れる。無事に修理されたが、バックに隠された秘密を知ることに。
スタンドも登場しないのでジョジョ未読の人も不思議なお話って感じで読みやすいんじゃないでしょうか。物は大事にしていこうと思わされる作品でしたが、それ以上に荒木先生のタッチでグッチの衣服を描くとこうなるっていう点でも面白かったです。
『懺悔室』は「死刑執行中脱獄進行中」に、『六壁坂』は「ジャンプSQ.M vol.002」にも収録済みですが、こうして1冊にまとめられるとありがたいですね。
既刊の「ルーブル」もおすすめ。
今後も定期的に露伴短編が描かれ、単行本2巻が出ることを楽しみにしてます。
その影響でジョジョリオンが1ヶ月休載になったりしたら複雑な心境ですが(笑)
本日はウルトラジャンプの発売日でもあります。
もしかするとジョジョリオン感想は明日になってしまうかもしれません。
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