雲のむこう、約束の場所 / 新海誠監督の映像作品3作目。遠い日に交わした、かなえられない約束…

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「ほしのこえ」や「秒速5センチメートル」で知られる新海誠監督の映像3作目となる作品で、初の劇場長編作品。ハウルを抑え第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞。
僕らのとちょっと違う歴史をたどる日本を舞台にした、高校生の時に誓った約束を忘れらない主人公たちの物語。
あらすじ
 戦後、日本は津軽海峡を挟んで南北に分断された。米軍統治下の青森に暮らす2人の少年、ヒロキとタクヤ。彼らは2人とも同級生のサユリに憧れを抱いていた。そんな2人はある日、津軽海峡の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された、謎の巨大な“塔”を見ながら、いつか自分たちの力であの塔まで飛ぼうと約束、小型飛行機を組み立て始めるのだった。ところが中学3年の夏、サユリが突然東京に転校してしまう。虚脱感に襲われた2人はいつしか飛行機作りも投げ出してしまい、高校進学を境に別々の道を歩み始めるのだったが…。(allcinema.comより


非日常の中にある日常に感情移入する感動作。
戦後というワードで昔のお話なのかと思ってしまいますが、ジャケットや予告編からわかるように現代風でして。僕らの知るのとはちょっと違う、ゆわば平行世界の日本が舞台でして、占領された北海道、そしてそこに建てられ、青森からも見える「その塔」そして、夢と、平行世界。こういったSF要素、それも見ていくうちに少しずつ明らかになるものばかりで少し戸惑うかもしれないのですが、根底には
「学生時代の初恋、そして約束」という青春度ストレートなお話なんです。こういうのをセカイ系?というのかもしれませんが、あくまで味付けに使ってるだけで、誰もがヒロキやタクヤ、サユリに共感移入できるところたくさんあると思います。
主人公なのでヒロキとどっぷり重ねて見ていましたけれど、タクヤの生き方、選んだ道というのもまたグッとくるものがありました。
その親友二人を吉岡秀隆さん、萩原聖人さん、サユリを南里侑香さんがやってまして、役のイメージにぴったりでした。特にヒロキはモノローグ、ひとりで語るシーンが多く、吉岡さんがハマり過ぎてます。

秒速も泣いたんですけど、こちらもやはり泣かされました。
でも、本当ハッピーエンドで涙止まらないって感じなので誰にでもオススメできる映画です。

言うまでもなく、映像と音楽も最高でした。

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