扉をたたく人 / Rジェンキンス主演。大学教授と移民青年との不思議な出会いと友情。そして現実を描くヒューマンドラマ

扉をたたく人 [DVD]

初老の大学教授と移民青年との心の交流を描いた感動ヒューマン・ドラマ。心を閉ざしていた大学教授が少しずつ自分らしさを取り戻していく一方、厳格な移民政策によってもたらされる悲しい現実…
名優リチャードジェンキンスの映画初主演作にして、アカデミー主演男優賞受賞など数々の栄光に輝いた感動作。
あらすじ
コネティカット州の大学で教鞭を執る62歳の経済学教授ウォルター。愛する妻がこの世を去ってから心を閉ざしたまま孤独に生きてきた彼はある日、学会出席のためニューヨークへ赴く。そして別宅のアパートを訪れると、そこには見ず知らずの若いカップル、シリア出身の移民青年タレクとセネガル出身の恋人ゼイナブが滞在していた。しかし、彼らはこの時はじめて詐欺に遭っていたと知り、グリーンカード(永住許可証)を持たないために警察沙汰などで国外追放になるのを恐れ、素直に去っていく。だが、あてのない2人を見過ごせなかったウォルターは、しばらくの間この部屋に泊めることに。そのやさしさに感激したジャンベ奏者のタレクからジャンベを教えられ、友情を育んでいくウォルター。ジャンベをたたく楽しさを知った彼は再び生きる喜びを見出し、閉じていた心の扉を開いていくのだが…。(allchinema.comより


我々に「現実」を訴えてくる作品。
ジャンベというのは打楽器で、最初は警戒しあってたのに一緒に練習したり、公園で演奏するまでの間柄になってしまうのだから、人と人とのつながりって素晴らしい。
この映画の魅力というのはそこで、冒頭のピアノ講師とのやり取りなどでウォルターがいかに「人との交流を避けてる」のかを見せ、そんな彼が偶然出会った二人に対し優しさを見せることでできた奇妙な縁。人種も年齢も超えて、二人が楽しく談笑してる姿は本当に温かい気持ちになりました。
最初に怒り狂って追い出してしまっていたら。最低限の会話しかしなかったら。ウォルター自身もどこかで「扉をたたく人」を待っていた、変わりたかったのではと感じます。
後半にかけては移民政策という辛い現実に直面し、タレクの母が出てきたり事態が急変します。ここでのウォルターの行動も素晴らしかった。親兄弟同然に、彼のためにやった行為。友情というか、人を大切に思うただそれだけでここまでのことができるのか。終盤、声を荒げて抗議するシーンも目頭が熱くなりました。
上で書いたように、現実を描いた作品なので、いわゆる「ハッピーエンド」とは違います。
しかしながらウォルターがジャンベを演奏できるようになったことなど、かけがえのないものがそこにあると思います。そして人と人の間にあるつながり、相手のために何ができるか。自分がウォルターならどうだろうかと考えさせられる、より多くの人に見てほしい傑作ヒューマンドラマだと感じました。

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