007 スカイフォール / シリーズ誕生周年記念作、23作品目。上司Mを狙う元スパイとの死闘。

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カジノロワイヤルから主演をダニエルグレイグに変え、シリーズをリフレッシュさせてから3作目。これまでの良さを踏襲しつつ、これからの新しい007を思わせる展開。監督もシリーズ初参加のサム・メンデス。
より人間味を出したジェームズボンド、なのにアクションてんこ盛り。50周年記念作にふさわしい極上のエンターテイメント作。
盗まれたリストを取り戻す任務失敗により007の上司であるMの立場が危うくなる中、MI6本部、彼女のオフィスが爆破される。リストを追っていたボンドだったが爆破事件との関係、そしてその裏には組織に恨みをもつ一人の人物の影があることがわかり…
あらすじ
世界中のテロ組織にNATOが潜入させている工作員のリストが盗まれる。英国の諜報機関MI6の“007”ことジェームズ・ボンドは、トルコの地でリストを奪還する任務に失敗し、上司であるMのMI6での立場は危うくなる。そんな時、MI6本部が爆破される事件が発生。ボンドはリストを持ち去った人物を追って上海に飛ぶが、やがて一連の事件の黒幕が、かつてMの部下で今も彼女に恨みを抱く元工作員シルヴァだと判明し……。


冒頭からボンドとリストを盗み出した男との激しい攻防が繰り広げられ、走る電車の上での格闘ののち、仲間の狙撃ミスによって川にまっさかさまに落ちるボンド。そこからアデルの主題歌というこの時点でめちゃくちゃテンションが上がります。
この主題歌はおなじみのテーマソングとのミックスという形だったりBGMとして出てきたりします。新ためてこの作品にぴったりだと思いました。
前二作で人を愛したり、悲しみから「僕もうスパイやめる」みたいな男が、同じようにスパイだったがMや組織の対応に裏切られたと感じて復讐をもくろむ男と対決する、というのはとても面白い構図だった。
近年の作品ではボンドをより人間味あふれる男として描写してりるように感じてるんですが、スパイという仕事の根底にある「組織やMへの信頼」を改めて感じさせるストーリー展開でした。
Mを演じるジュディリンチはボンドが変わる前からスパイを駒としか思ってない冷酷人間的な描き方をされてきた人だけに今回のシルヴァの動機も納得でしたし、そんな彼女がちょっと弱弱しくなるのも、口に出さないボンドへの信頼を感じてグッときました。
それと今回の目玉の一つだといえる、新しいQです。スパイアクションといえば秘密道具の数々ですが、「ニキビ面の若者」Qは発信機と声紋認証の銃しかくれません。ドライなギーク系ですが、ボンドとのやりとりが面白くて、これからの活躍に期待。

タイトルのスカイフォールは「天が落ちようとも(この世が終ろうともの意)正義を成就させよ」というラテン語の格言の引用だそうですが(町山智浩さんによる)、もう一つ別の意味の含んでるんですね。これがなんかますます「ジェームズボンド」という人間をより深く理解し、好きになれた気がします。

WOWOWでは
吹き替え版が7/20(土)午後3:00
字幕版が7/21(日)午後1:00に放送。
WOWOW

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本編のみ収録ですがダニエルのこれまでの3部作セットが4000円はちょっと安いですね。欲しい…

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