新旧、というと語弊がありますが2大アクションスターであるジャッキーチェンとジェットリーが豪華共演。
カンフー映画好きの青年が古代へと迷い込み、二人の師匠とともに悪の将軍に挑む。
西遊記など中国のファンタジー要素を取り入れつつアクションてんこ盛り、見ごたえ十分な作品。
もちろん吹き替えで見るのがオススメ!
あらすじ
現代のボストン。高校生のジェイソンは中華街の質屋で光っている棒に目をとめる。それは夢の中でモンキー・キング(孫悟空)が使っていた金の棒だった。店主のホップ(ジャッキー・チェン)によると彼の一族が代々引き継いで持ち主を待っているという。その質屋が不良たちに襲われ、凶弾に倒れたポップから棒を託されるジェイソン。不良から逃げる途中、屋上から墜落。意識を取り戻すと自分が古代中国に似た異世界キングダム(Forbidden Kingdom/禁忌王国)にいることを知る。驚く間もなくジェイド将軍の軍団に捕まりそうになるが通りがかったルー・ヤン(ジャッキー・チェン)に助けられた。悪党を倒し孫悟空を救う使命を知ったジェイソンは、将軍を敵と狙うゴールデン・スパロー(リウ・イーフェイ)、白衣の道士であるサイレント・モンク(ジェット・リー)と出会う。最強の師匠のもとで修業をつむジェイソンだったが…(wikipediaあらすじを参考。
序盤こそ、舞台装置をバンバン活用したいわゆるジャッキーアクションでしたが、後半にかけてのワイヤーアクション含めた怒涛のカンフーシーンは迫力満点で最高でした。ジャッキージェットで「双J」計画という大々的な宣伝がなされたようですがその期待値を裏切らない素晴らしい作品。
中盤あたりのジャッキー対ジェットリーはカンフー映画、いやアクション映画ファンならテンションマックスになること間違いなし。おなじみ酔拳とか蟷螂拳とかバンバン出てきます。
ジャッキーというとリメイク版のベストキッドが記憶に新しいのですが、ジェイソンがタイプの異なる二人の師匠から教えてもらい、どんどん成長していくのもまた、王道ですがグッと来ましたね。
「悪の将軍によって石にされた孫悟空の封印を解くため、彼のもとに如意棒を届ける」がゴールなわけですが、クライマックスのアクション、これがもう良かった。舞台が舞台なのでファンタジーチックな演出もありますが、基本はカンフーで魅せてくれます。
ジャッキーもジェットリーも一人二役やってるんですが、最初の方全然わからなくて、再登場してやっと気づきました。
オチとしても序盤の展開と対比させたカタルシスのあるとても小気味いい演出だったし、向かいの店の名前とかもうベタだけどジーンときちゃいましたね。
吹き替えはもちろん石丸博也。ジェットリーも池田秀一さんでこれまたイメージ通り。
やっぱりジャッキー最高だ。
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この記事へのコメント
オーウェン
この2人の競演を可能にしたのが、ハリウッド資本というのが不思議な縁のなせる業。
内容はへっぽこ異世界ファンタジー。
白人の気弱な少年の主人公が、カンフー映画を貸してくれる中華街の老人と関わっているうちに、異世界に迷い込み、現実世界に戻るため、ひょんなことから手にした如意棒を孫悟空に返さなくてはならないというものだ。
ジャッキとリーは、ファンタジーの世界において、少年と目的を同じくする旅の道連れとして登場する。
せっかく大スターが競演するのだから、白人の少年を真ん中に置いた生煮えファンタジーなどで少々がっかりするが、愛嬌のある童顔ながら、シリアスで悲壮感溢れるドラマがお似合いのリーと、テクニカルながらもコミカルな動きでユーモア感覚のあるジャッキーの、互いの持ち味が活きるような話というのもなかなか難しそうだ。
監督のロブ・ミンコフは、ディズニー出身で、「ライオン・キング」で知られ、「スチュワート・リトル」や「ホーンテッド・マンション」で実写映画に進出。
どうやらカンフー好きらしい。ファミリー・ピクチャーならそこそこ大丈夫そうだが、歴史的な作品を任せるのに適切かと問われたら、やっぱり不安が先に立ってしまう。
こういった、両雄並び立つタイプの作品で、この監督、しかもファンタジーなどというから、どうせろくなものは見られないという諦めをもって劇場に足を運んだが、期待値の低さゆえか、少なくとも作り手がジャッキーなり、リーなりに敬意を持って作っているということと、観客が観たいものをよく理解していること、それだけで好感を持ちましたね。
観客が観たいものといえば、もちろん、ジャキーとリーのカンフー対決だ。
この映画、2人が敵と味方に分かれるような脚本ではないが、ジャッキーの酔拳vsリーの少林寺、それぞれお得意のスタイルで激しいバトルを繰り広げるシーンが用意されている。
このシーンの演出も、短いショットを編集でつないで誤魔化す、いんちきアクションとは違う。
不満がないわけではないが、アメリカ映画としては頑張っていると思う。
因みに、この対決、最初の脚本にはなかったらしいのだ。
「せっかく2人が競演するというのに闘わないなんてのはダメだ」という監督の意向を受けて変更したらしい。
演出の腕前はともかく、観客の求めるものを理解した監督ですね。
だって、これがこの作品の最大唯一の見所ですからね。
もしこれがなければ、いったい何のための映画なのか、ということになってしまうところだった。