ファミリー・コンプレックス/ニセの家族、貸します: 映画感想.net ～映画ファン「きよ」のオススメ作品紹介～

2013年04月13日 14:38

ファミリー・コンプレックス/ニセの家族、貸します

昨年テレビSPとして放送された玉木宏主演作。
面接や冠婚葬祭など、様々なケースで家族友人のフリをしてくれるサービスを提供する企業「ファミリーロマンス」新人社員の仕事を通して問われる、家族の絆。

あらすじ
大卒の山室修司は勤めていた証券会社を辞めて、「困っている人を手助けして社会貢献する」「犯罪には加担しない」を理念に、お受験の親の面接の代行や冠婚葬祭の代理出席などの一風変わった人材派遣会社『ファミリー・ロマンス』を設立する。そこに面接に来た小橋紅子は即、仮採用され仕事を任されるが、社会貢献になっているのかと会社の仕事に疑問を持つ。そんなある日、がんで余命わずかという戸崎龍之介が訪れ、映画『エンディングノート』のように愛する家族に見守られながら最期を迎えたいと、レンタル家族の依頼にやって来る。戸崎の妻役にはベテラン社員の尾野恵と、娘役には紅子が派遣されることになり…（Wikipediaあらすじを抜粋

社長役に玉木、新人の紅子が田中麗奈、そして死期が迫った依頼者を竹中直人が演じています。
倫理的な是非といいますか、偽装という点で眉をひそめる人も少なくないテーマだけに、設定を聞いただけで面白そう、と感じたのですが、よく考えられていました。特にお受験の際にバレてしまうという流れがあり、気になっていたところをちゃんとやってくれてよかった。
あまり家族と向き合うことができなかった不器用な男と、そして親子の絆という部分で社長自らの家族との関係性を絡めていくストーリーに見入ってしまった。
普段コミカルな役の多い竹中さんのシリアスな演技も圧巻で、さみしさ、切なさがにじみ出ていて素晴らしかったです。